
牙: アフリカゾウの「密猟組織」を追って
内容(「BOOK」データベースより)
密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」は誰だ!?第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三浦/英之
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。南三陸駐在、アフリカ特派員などを経て、現在は福島・南相馬支局員。2015年、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。18年、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙―アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
象さん全滅待った無し
アフリカ象が全滅してしまうらしい。このままだと。と言う話は聞いた事があるかと思います。理由は金になるから、密猟が後を絶たない。
本書では著者である三浦さんが、密猟者を中心に接近をしていく話です。買取をしているのは中国人であり、その中国の役人も絡んでいるのか?と言う展開で話は進んでいくのですが、裏通りまでいけなくて、、と言う事で詳しくは本書を読んで頂きたいのですが、アフリカ象と言っても、関係をしている国は複数出てきます。
国によって対応に差があるのですが、それよりも日本が、こうした形で象牙に関わっているのは知りませんでしたね。具体的には世界の動きを知らなかったのが正確な所になります。
本書が発売をされてから、少し時間も経過をしていますので、さてさて、どうなっているか?と調べてみた所、まだまだバリバリでしたね。何の事が分からない人でも本書を読んで頂ければ分かります。
ちょっと懺悔
個人的には自営業になるのですが、親が何を考えたのか、中国の方だと思うのですが、数年前と言っても10年近いですかね?象牙の実印を頼んでもいないのに買ってきましたね。
個人的にはハンコなんて法的にダメとか言われない限り、何でも良くね?としか思っていないのに、象牙だから高かったんだぞ!と恩ぎせましく言ってくるは、それ、大体さ、密猟なんじゃねーの?と思ったりしたのですが、そうした事をすっかりと忘れていました。
個人旅行ではなく、確実にパック旅行か何かだと思いますので、うちの親みたいに旅先で中国経由の象牙のハンコを作っている日本人はいるかと思います。
今更それを返却する云々までは考えていないのですが、軽く後押しをしていたんですね。申し訳ない。
写真のインパクト
象牙を取る時には、顔面を切り取る。文章だけで言えば、言っても牙のちょっと上の部分だろう?と思っていたのですが、シンボル的な存在であったサタオが殺された写真が本書の中ほどにカラーで収録をされているのですが、これはインパクトが大きいのですね。
思っていたのと違うぞ。と言うレベルでしたし、これは腐臭も酷いと思いますが。実際にその場面に立ち会ってしまったら、写真以上のインパクトを受けるのは間違いないでしょうし、匂いも加わって凄惨さが増すでしょうね。
著者の三浦さんの作品は、本書で3冊目。結構好きですし、毎回色々と考えさせられます。
個人的に、三浦さんの作品で一番好きだったのは、五色の虹。知人も読んでくれたのですが、感動した!と言っていました。
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