日本文学界が生んだ鬼才・筒井康隆の作品群を、
17名の漫画家がそれぞれの感性でコミカライズした驚異のアンソロジー、ついに文庫化!日本SF黎明期を支え、今や正真正銘、日本文学界の大スターとなった筒井康隆。
その傑作・怪作の数々が、執筆陣の独自解釈による、衝撃のコミック作品として、再降臨!
SF、スラップスティック、不条理……広大無辺・予測不能のツツイワールドが、今ここに!!【収録作品】
相原コージ「死にかた」
吾妻ひでお「池猫」
いしいひさいち「大富豪刑事」
内田春菊「ムロジェクに感謝」
蛭子能収「傷ついたのは誰の心」
加藤礼次朗「TROUBLE」
喜国雅彦「鏡と薬と正義と女」
けらえいこ「妻四態」
三条友美「亭主調理法」
清水ミチコ「傾斜」
しりあがり寿「樹木 法廷に立つ」
とり・みき「我が良き狼」
ふくやまけいこ「かいじゅうゴミイ」
まつざきあけみ「イチゴの日」
南伸坊「禁花」
矢萩貴子「セクション」
山浦章「星は生きている」
さらに巻末には、原作者である筒井自身が執筆した短編漫画「アフリカの血」も特別収録!!内容(「BOOK」データベースより)
日本SF黎明期を支え、今や正真正銘、日本文学界の大スターとなった鬼才・筒井康隆。その傑作・怪作の数々を、17人の豪華執筆陣が独自の解釈でコミカライズ!SF、スラップスティック、不条理、実験、哀愁と残酷…。広大無辺のツツイ宇宙が、ここに漫画で再降臨!さらに巻末には、原作者である筒井自身が執筆した短編漫画も特別収録!!著者について
【筒井康隆(ツツイヤスタカ)】
1934年、大阪市出身。同志社大学文学部卒業。
1960年に弟たちと刊行したSF同人誌「NULL」が江戸川乱歩に認められ、短編「お助け」が乱歩の手がけていた推理小説雑誌「宝石」に再録され、本格的な文筆業を開始。
1965年、初作品集『東海道戦争』を刊行。
1981年に『虚人たち』で泉鏡花文学賞を、1987年に『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞を、1992年に『朝のガスパール』で日本SF大賞を、2000年に『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。2002年、紫綬褒章受章。
代表作に、メディア化された『時をかける少女』『七瀬ふたたび』『パプリカ』『富豪刑事』や、『脱走と追跡のサンバ』『虚航船団』『残像に口紅を』『敵』『銀齢の果て』『ビアンカ・オーバースタディ』『聖痕』ほか多数。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
筒井/康隆
1934年、大阪市出身。同志社大学文学部卒業。60年に弟たちと刊行したSF同人誌「NULL」が推理小説の大家・江戸川乱歩に認められ、短編「お助け」が乱歩の手がけていた雑誌「宝石」に再録されたことで、本格的な文筆業を開始。65年、初作品集『東海道戦争』を刊行。81年に『虚人たち』で泉鏡花文学賞を、87年に『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞を、92年に『朝のガスパール』で日本SF大賞を、2000年に『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。02年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
これが筒井康隆か
小説の類を読む事がないまま人生、そろそろ折り返しになってしまったが、名前と顔位は知っている。意図した訳ではないけれども、何となく敬遠をしてきた作家、それが筒井康隆かもしれない。
今回は書店でコミック形式。と言う事で、サクッと楽しめると思い本書を手にしてみたのが、結論を書けば、つまらん。漫画家が台無しにしたのか?元々の原案に忠実に再現をした結果がこれなのか?筒井康隆作品を楽しむポイントと言ったものをサッパリと理解をしていない状態で読んだせいなのか?とにかくつまらん。
根本に流れているのはブラックユーモアである事は理解をする事が出来たのが、このブラックユーモアと言う点で言えば、圧倒的に藤子不二雄のA先生の方が上である。と言うのが個人的な感想になりますね。
見るべき作品があるとしたら、相原コージが手掛けている点になる。これは、いきなり理不尽な状況で死をを迎えるにあたって、それぞれのキャラクターが、どう抵抗をするか?と言う事が見て取れる作品となっている。他人を犠牲にして自分だけは助かろうとする上司、殺される位なら自分から死を選ぶ女性。複数のタイプが登場をしている。
自分が同じ状況だったら、どう言った死を選ぶのか?そんな事を少し考えさせらたら作品になっていた。
中古で数百円であれば、時間潰しとして有効かもしれないが、新品として購入をしてしまい、少し後悔。この後悔をさせる所までが、もしかしたら、筒井康隆作品なのかもしれない。
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