ビッグブラザー復活! 二十世紀世界文学至高の傑作が新訳版で登場!
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。しかし彼は、以前より完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。
解説/トマス・ピンチョン(文庫版のみ)
まず、結構長いぞ!
まず、結構な分量の作品になりますし、小説となりますので、読んだ事がない人であれば、知っている情報も特にないと思いますので、飛ばし読みなども難しく、読み終えるのにタフさが、要求をされる事でしょう。
早川文庫と言う会社で、帯に、『この本が現実になりそうです』と書かれているのですが、それはそれぞれが勝手に解釈をして頂ければと思います。時間がない人などの場合には、個人的には見ていないのですが、漫画で一気読みシリーズでも出ているので、そちらをどうぞ。
白痴化する社会
自分自身がこの書籍を読んでみようと思ったきっかけは、名作と呼ばれている作品に目を通しておきたい。と言うのがスタート地点ですね。星の王子さまがその第1作品となりまして、今回の作品は2弾になります。このまま、少しずつ消化をしていきたいですね。
で、内容ですが、ハッピーエンドではないんですよね。序盤はクソみたいに眠たい展開が続いて、中盤でちょっと目が冴える展開になり、そこから加速をしていく。と思いきや待っていたのは、そう言う終わり方でしたか。と思える内容でした。
第二弾に選んだ理由ですが、私のサイトの他のページを見ている方であれば分かりますが、別段政権批判をする為とかではないです。この小説が色々なクリエイターに読まれていて、かつ影響を与えている作品である事ぐらいは知っていたので、その元となる作品であるのであれば、読んでおこう。と言う具合ですね。実際に読んでいて、ちょくちょくと頭に浮かんだのは手塚治虫先生の作品ですね。
とすれば,『火の鳥』は完結していた。「太陽編」の自動車やヘリコプター,建物なんかも現代です。オオカミ面のテープで洗脳するのなんかも雑なやり方です。未来的でない。発表年からして,ジョージ・オーウェル『1984』を踏まえていたのかな。あれよりも淡泊な洗脳法です。結局洗脳に失敗している。
こちらの堀さんですが、自分よりも年上の方でして、火の鳥も読んでいて、1984も読んでいる。と言う事で、勉強になるなー。と思っていたのですが、それにしても随分と古いHPだな。と思ったりしたのですが、すでに亡くなられている方となります。残念ですね。大分時間も経過をしているのですが、あまり専門の話をされても私が理解を出来ないのですが、ジョージ・オーウェルが与えた影響だろうと思える作品なども、機会があれば教えて頂きたかったです。
今回のケースだと、手塚治虫先生の名前を出してしまいましたが、ご本人が読まれていたかどうか?については不明です。ただ、拷問や特に専門のシーンなどでは、色々な場面で使い回されている可能性は高いですね。
日本だけではなく、日本人の立場でも構わないのですが、世界がバラ色の未来に見えるか?と言われたら、やはりそうは思えない点が多いですよね。言葉としては分断化される社会なんて言われていて、そこに思想などが取り上げられる事もありますが、個人的には教養だと思っています。
自分の考えや自分の反対の意見から、何か考えを得ようとしているかどうか?それがある人とない人との間の分断ですかね。1984でもそうした点が出ていると個人的には思いました。ただただ酒を飲んでギャンブルをしている飼われているだけの層。ビッグブラザーに対して疑問を感じる思考すら、すでになくなっている状態となります。
作品の中で登場をする主人公は党に所属をしている、飼われているだけの人達と比較をすると、恵まれている立場にあるのですが、党に対して疑問を感じていき、そこの疑問を解消する為に動き始めた結果。。と言う内容の作品です。
人によっては超監視社会を軸に読みながら考える人もいるでしょうし、読み方は人それぞれですかね。取りあえず、名作と呼ばれている作品。そして後世のクリエイターに多大な影響を与えた作品。と言う事で、今後、映画などを見ている最中に。あ!ジョージ・オーウェルの1984がモデルだな!と思えるかもしれません。
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