自分の中に毒を持て(岡本太郎)

自分の中に毒を持て

自分の中に毒を持て

著者について
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。
パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。
40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。
51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。
70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。
96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡本/太郎
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参画。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で『太陽の塔』を制作し、国民的存在になる。96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

激情の人生の岡本太郎

読んでまず思った事は、岡本太郎が怒りをぶちまけている時代から、何も変わっていない点もあれば、変わった点もある点だ。

かなりの後半部分になるのだが、政治・経済・芸術の三権分立にシステムを変えるべき。と言う事が書かれているのだが、この芸術と言うのは何も絵画などと言った商品の話ではなく、人間自身の事だ。と岡本太郎自身が書いているのだけれど、偶然?あるいは必然なのか?マルクス・ガブリエルも似たような事を提唱している。

マルクス・ガブリエルの場合には、哲学と言う単語を使っているのですが、要するに同じような事で、人間社会を守りつつ豊にしていく為のもので、実際にマルクス・ガブリエルが言うには、一部の国などでも哲学を取り入れ始めているそうだ。これを利益だけを追求する企業にも積極的に取り入れるべき。と言う事を提唱している。

当然、利益だけを追求していけば、自然環境を無視する形になるし、要するに長期的に見た場合でのモラルが欠落をしている。と言う事をマルクス・ガブリエルは言っていて、岡本太郎も同じような事を言っているのですが、この点は渋沢栄一も似たような事を言っていますね。根本的な話、短期利益ではなく長期的な共存での利益の追求になる。と言う事を個人的には解釈をしておきたいと思う。

全般通して、岡本太郎と言う生き方を感じさせてくれるのが良い。年齢的に岡本太郎と言えば、太陽の塔と芸術は爆発だ。と言うキャッチーなワードだけを残している方であり、それ以外の事は、良く分からない。と言う印象しかなかったのだけれども、この書籍と通じて、こうした考え方をしている人だったんだな。と言うのが少しだけ理解をする事が出来た。

非常にモチベーションとテンションを上げる事が出来る内容でり、自分の弱い部分を強くしたい!とか、そんな事を考えるな!弱い自分を受け入れる所から始めろ!と言う事が書かれている。あまり普段はこうした形の書籍は読まずに、つまらない書籍ばかりを読んでいる傾向が自分にあるのだが、古典的な名著などにも目を通していかないと駄目

だな。と思い知らされた。お薦め度としては高い書籍。

自分の中に毒を持てを読んでみよう♪

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