1945 最後の秘密【三浦英之、読むべき作品】

1945 最後の秘密
1945 最後の秘密

人は戦時下で、どう生きようとしたのか――。
戦後80年の沈黙を破る衝撃の「真実」。

「ヘルダイバーズ」と呼ばれた真珠湾攻撃隊の青春。
アフリカを攻撃した「特殊潜航艇」日本兵の最期。
「空母赤城」整備兵が語るミッドウェイ海戦とその後。
元満州国官僚が死の直前に綴った最後の「極秘計画」。
回天が配備された八丈島の疎開船「東光丸」の悲劇。
原爆に奪われた「元タカラジェンヌ」園井恵子の希望。
国家に背いて「原爆疎開」を決断した新潟県知事の覚悟。

「あの戦争」と「いま」をつなぐ7つの物語。

●目次
第一章 真珠湾の空
第二章 アフリカを攻撃した日本人
第三章 ミッドウェイの記憶
第四章 一〇一歳からの手紙
I 満州事変の夜
II 傀儡国家の風景
III 建国大学の友情
IV 満州国総務庁の心臓部
V 最後の秘密
第五章 東光丸の悲劇
第六章 園井恵子の青春
第七章 原爆疎開
あとがき 「光源」が失われたとき、私たちは何を語れるか

●著者プロフィール
三浦英之 (みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021年LINEジャーナリズム賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第22回新潮ドキュメント賞・第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。

本との運命を感じたきっかけ

買って読んで下さい。先ずは真っ先に出てくる本書の評価。と言っても私風情が三浦英之さんを評価をしても良いのか?と葛藤をする部分もあるのですが、自腹で購入をしている立場として、書かせて頂く形になります。

構成としては上述をしているAmazonからの引用通りとなっていて、目次の枠を見ても分かるように、『一〇一歳からの手紙』がメインとなる部分であり、今回の作品のタイトルにもなっている核心の部分になります。最近では満州国があった事すら知らないで保守と名乗り歴史問題に口を挟む、残念ながらやり取りをする価値のないレベルの人も多くなってしまっていますが、その満州国の経営が阿片の販売であった事は当時からの公然の事実となります。
ネタバレを書いてしまっても良いのですが、それだと。。と言う気持もありますから、ここまでにしておきたいと思います。

また、それ以外の箇所についても知らなかった話も多く非常に良かったですね。活きた文章と言いますか、実際に取材をしている文章と言うのは、やはり読んでいても、コタツ記事なんかと違って、読んでいてもワクワクしますよね。特に三浦英之さんのようなプロの方の文章は読んでいても多いに勉強になります。

そして本書の部分とは少し離れた距離感の話となるのですが、私自身、病院で横浜まで行かないと行けなくなりました。ちなみに埼玉県在住となります。病院となると午前中に行かないと行けなくなってしまいますので、電車だけでも1時間半以上はかかるので、自宅から駅まで、そして横浜から病院までの時間を考慮すると、二時間では無理。何を言いたいかと言いますと、ホテルに宿泊を前日にする事になりました。

何年ぶりよ?と自分の頭の中でも横浜とか、覚えていないな。。と言う状態です。中華街とかには行きましたが、少し横浜から離れていますからね。そしてそんな横浜に行く事になった前日に本書を読み終えたのですが、『第七章 原爆疎開』の登場人物が横浜にゆかりがある事を知りました。

登場人物が横浜にゆかりがある事を知る
登場人物が横浜にゆかりがある事を知る

これはもう偶然と言えば偶然なのかもしれませんが、私自身には、行ってこい。と言う運命の指令が下された気持ちになりましたね。と言う事で本書を読んで頂ければ分かりますが、本書内で登場をする横浜のワンシーンになります。ここに尊敬をする三浦英之さんも来たのか。。と半ば茫然とした気持ちで港を見ていました。本書に出てくる新潟に似ている。と言うのは、あれ?俺、新潟に行った事がない。と言う事で比較対象をする事が出来なかったのですが、本に出てくる場所に行く。と言うのは、自分の中では結構好きですね。機会があれば、そうした事を積極的に行いたい気持ちはあります。

三浦英之さんの作品を二つ飛ばしでの、本記事になりますが、片方は読んでいて、もう片方も持っているけれど、まだ読めていない状態となりますが、三浦英之さんの著作はほぼ全て持っていて読んでいる形になります。下のタグの部分をクリックして頂けましたら、今作以外の三浦英之さんの作品が出てきますので、良かったら読んでみて下さい。全ての作品が読む価値のある作品となります。

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