コミック昭和史(水木しげる先生の名著)

コミック昭和史(水木しげる先生の名著)
コミック昭和史(水木しげる先生の名著)

昭和とはどのような時代だったのか。戦後50年を機に、いまあらためてその時代精神が問われている。それも権力者の視点ではなく庶民の眼で捉えたらどうなるのか。太平洋戦争下、ラバウルでの空襲により片腕を失った筆者が、万感の想いで描ききる。戦争を知らない世代に贈るコミック昭和史・全8巻。

水木しげる先生のドキュメントとしての昭和

これ、面白いですよ。水木しげる先生の幼少期より話としては始まりますが、昭和の始まりと基本的にはリンクをしています。水木しげる先生のエピソードを交えながら、その時の世界情勢がどうなっていたの?それによって庶民の暮らしがどうなったの?水木しげる先生自身の体験からも、側面的に描かれています。

これまでにも戦時下を部隊にした作品などを書籍で読んできたはずなのですが、『めしたき』と言う仕事があるとは知りませんでしたね。後は軍隊に入隊をしてから、御尊影箱とか、知っていました?戦争体験漫画家としてのレジェンドである水木しげるの戦争漫画をついに、読んだぞ!と言う気持ちになりましたが、やはり生々しさが違いますね。

水木しげる先生、やばくない?

読んでいて思ったのは、あれ?水木しげるって、ちょっとと言うか、おかしい人なのかな?と思えた点ですね。学校に行かないでクビになったり、仕事をしても仕事をしていないからクビになったりと、理由がやべー。これだけ学校と職を転々としていて、まだその若さだったの?とむしろ驚く位ですね。

軍隊での話を読んでいても、こいつやべーな。と思えるエピソードが多々ありますね。トレードマークとなっていて、片腕ですが、その負傷の時の事も書かれているのですが、当時、傍に軍医がいて、割とすぐに輸血をしようとしたのですが、血液型を忘れていた為に、輸血が出来なくて、止血をし過ぎたせいで、片腕になったのね。アホやなー。と思いますよね。

その他にも、やべーエピソード満載となるのですが、途中にネズミ男からのインタビューでは、セネカを読んでいた。と言う事で、むしろ良く読んでいたな?と思える不思議な知識の偏りをしています。ちなみに、私も読みましたが、全然分かりませんでした。

死んだと思われて捨てられかける水木しげる先生

死んだと思われて捨てられかける水木しげる先生
死んだと思われて捨てられかける水木しげる先生

すげー笑ったのが、このシーンですね。負傷兵の集まりの洞窟内でのシーンとなりますが、もう死が身近な世界の会話になりますよね。

水木しげるの作品としては、他にも従軍短編集を読んでいます。そちらで掲載をされていたのと、同じシーンが、こちらの作品でも収録をされているのですが、少し文言がカットをされていますね。従軍短編集では、思い切り『土人』と書かれているのですが、こちらの作品では、その台詞は全てカットをされていますね。

水木しげる先生としては、土着の人と言う、本来の意味合いで使っているのに、現在では差別的な意味合いで使われているので、それに対しての配慮になるのかな?と思いますが、残念ですね。ただ、従軍短編集では、意味が分からなかったパウロの呼び名の経緯などが、今作では描かれていました。

何はともあれ、名作になりますので、機会がありましたら、是非とも皆さんも読んでみて下さい。

コミック昭和史の記事と水木しげる大先生の動画

時代が、もう一度水木しげる大先生を求めているのではないか?と個人的に思っています。私自身はアラフォーですが、水木しげるの、今回紹介をしている、コミック昭和史を読んだ人は圧倒的に少数派になると思います。二周り上であれば、それなりに読んでいる人もいるとは思いますが、もう社会の前線から撤退をしている年代になりますからね。

最近の記事になります。内容については、あまり書かれていないので、これだけだと良く分からない可能性が高いです。やはり、読んでみて下さい。

スペシャル 鬼太郎が見た玉砕 ~水木しげるの戦争~

いつまで、あるか分からないから、お早めに!

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