日本各地を歩き、漂泊民や被差別民、歴史の表舞台に姿を現さなかった無名の人々の営みや知恵に光を当てた「野の学者」宮本常一。膨大な著作のエッセンスを一冊に集成。
新作ではないので、注意が必要です
とっくに亡くなっている方になりますので、当たり前の話なのですが、新作とか、単行本未収録とか、そうした作品ではなく、これまでの宮本常一先生の作品から、いくつかの話が収録をされている形の書籍になります。宮本常一作品の入門者向けですかね?
出版をされたのは2019年となりますので、かなり最近の部類になります。私自身も、数冊程度しか読んでいないので、読んでいなかった作品も収録をされていたので、比較的に満足でしたね。
良い言葉
頭の中にあるものは誰かの言った言葉であり、誰かのもっていた知識である。彼自身が、彼自身の努力と方法によって生み出し、積み重ねたものではなかったのである。
凄く大事ですよね。知識とかを身につけても、それを本当かどうか?自分で実感をしたり、自分なりの解釈をして消化をしていく事の大切さを感じさせて頂きましたね。
宮本常一先生の作品を読む度に新しい発見、新しい見方をする事が出来ますね。寄ってござれ。とか、あまり使う機会はないかもしれませんが、どうしようもない非常事態の時には、きちんと使うようにしないといけないですね。
土佐源氏については別を読んで貰いたい
忘れられた日本人から、土佐源氏が抜粋をされているのですが、これについては興味のある方には、是非とも別のノーカット版を読んで頂きたいですね。
以下の書籍に、ノーカット版が収録をされていますので、是非!
宮本常一 —旅する民俗学者(土佐源氏『土佐乞食のいろざんげ』収録)
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