限界国家(楡周平)

限界国家(楡周平)
限界国家(楡周平)

これは本当に小説なのか!?
30年後の日本社会がどうなっているか調査をすると……仕事はAIにより「人間は不要」になり、働きたくても働けない人たちが続出。
また、地方の過疎化は深刻化の一方だという。
誰がこんな国にしたのか?そして、この国に明日はあるのか?経済小説のトップランナーが描く、日本の未来。
そしてそれを担う若者の生きる道とは!? 老いも若きも男も女も、全世代必読の未来予想小説。

不思議な事も多いですよね

楡周平さんの書籍はこれで二冊目ですかね。何となーく、定食屋でご飯を食べていたら、そこに置いてあった新聞に広告が出されていて、本屋の近くに用事もありましたので、ついでに本屋によってみたら、何となーく、置かれていたので、なんとなーく購入をした作品となります。

当サイトは歴史物を主に読むつもりで、サイト名に歴史と付けてしまいましたが、基本的には時事系の書籍を読んでいる率が高いのかな?具体的に自分のサイトで統計を取っていませんが、このジャンルって微妙ですよね。小説を主に読んでいる人は読まないジャンルですし、歴史物と言う訳でもないですからね。その時事系の要素を詰め込み、帯にも書かれている通りの『未来予測小説』となっています。

日本だけではなく、国家としての行く末と言う事で言えば、人口動態の統計を見れば大体予測は可能。これはもう前々から言われている事ですし、ここだけは基本的には揺るがない点になりますからね。今の日本政府は賃金統計などは平然と誤魔化すのが常態化してしまい、本当の国家としての統計データはもう信用出来ないレベルまで自分自身の中では落ちてしまいましたが、人口動態だけは、基本的には動かせないので、これは信じられるデータになりますね。

ストーリーとしては、企業人として成功をしたコンサルティング会社の老人が別のコンサルティング会社に日本の国家の行く末がどうなるか?レポートにまとめて欲しい。と言う事を仕事として依頼をするシーンから始まります。外資系になるのでしょうかね?国家公務員を辞めて転職をしてきた人材も多い企業となっていて、国家公務員がどういう制度や仕組みで動いているのか?そうした事も書かれているのですが、大分前から私自身は気が付いていますが、日本で明るい未来なんてないよ。と言う話が基本的には書かれています。

不思議なんですよね。うちの親は他人の事を考えろ!と良く怒っていたのですが、子供や孫の世代の事なんて微塵も考えていない団塊の世代よりも少し上の年齢になるのですが、自分達の事しか考えて来なかった世代が作った国。それが今の日本になるのですが、中々痛快に若者がズバズバと依頼主である老人に言っているシーンがあります。これは、本当にその通りですよね。移民を受け入れるしかないけれど、そうなるとこれまでの日本の伝統や祭の形も変わる。日本語自体も変わってしまうかもしれない。それに対してどう思うのか?と言う類の事を老人が若者に問いかけるのですが、回答としては、そんな事は知った事ではない。大体、そうした国を作ってきたのは、あなた達世代でしょう?私達の世代に自分達の価値観をどうして押し付けてくるんですか?と言う旨となっていて、老人もぼーぜん。

一番の原因はバブル崩壊で自らの給料のカットはしたけれども雇用は守り、次世代の雇用の雇い止めをした事ですよね。日本の雇用制度を考えると、この時点でとんでもないミスをしてしまったのですが、後の祭り。今になってミドルクラスの人材が足りない。と嘆いている企業も多いと言う話ですが、馬鹿かおめー?と思いますが、馬鹿なんでしょう。

バブル崩壊で本来であれば倒産させたりしないといけなかった企業とかも多かったみたいですが、国としては、住宅ローンを破綻させるのを回避させたかった。と言う話を聞いた事がありますね。でも、骨折をしたのに絆創膏で済ませた。みたいなもので、その時に適切な対応をしなかったせいで、もう色々と無理でしょうね。政治の投票制度の問題もあれば、当の老人とセミ老人も逃げ切る事しか考えていないですからね。

と言う事で、高齢者が虚業!と言っているジャンルに若者が活路を見出していく。しかも国内なんて端から眼中にない。日本の国内がどうなるか?知った事じゃないよ。と言うのは正しい能力のある若者のスタンスになると思います。最初に不義理を働いたのは、この現在の国家を作った世代ですからね。若者に押し付けるのは良くないですよね。人の事を考えろ。と言う人ほど、人の事なんて考えていなかったのか?能力が足らずに目の前にいる人の事しか考える事が出来なかったのか?それは意見が分かれる部分になると思いますが、もう手遅れです!と言う話が一杯詰め込まれている書籍となります。時事系の書籍を読んできた私自身としては、特に驚きも何もない作品でしたが、企業をした学生がやっている仕事がNFT!となっていて、これまでに読むか?と思って購入をしていたNFTやメタバースに関連をする書籍を次は読む!と言うタイミングになりましたね。不思議なもので、こうやって、読書をしていくと、順繰りと次に繋がっていきます。

限界国家(楡周平)を読んでみよう♪

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