はからはじまるカルシウムのはなし(絵本)

はからはじまるカルシウムのはなし(絵本)
はからはじまるカルシウムのはなし(絵本)

地球上の多くの物質は循環していることを知っていますかクレオパトラの最後の吐息の一部を今あなたが吸い込む確率は6割を超える、というはなしがありますが、これは物質が循環しているということのエピソードです。
子どもの本でも、水やうんちの一部分が循環するということを伝える作品をご覧になったことがあるかもしれません。
しかし、循環しているのはそれらだけではないのです。
土に埋めた乳歯だって、地面に落ちた汗だって、その一部分は循環しているのです。
この作品は、「カルシウム」という子どもたちが耳にすることも多い元素を主人公として、物質の循環を実感してもらうことをテーマとした作品です。
土に埋めた男の子の歯を皮切りとして、コマツナやカタツムリ、マイマイカブリ、というようにカルシウムの居場所はどんどん移っていきます。時には水のなかにも・・・・・・。
果たして最後はどこにたどり着くのでしょうか。

歯から見るカルシウムの社会的な循環

絵本とか読む年齢ではないのですが、ふと何となしに読み初めてみると、知らない事だったり、そりゃ言われて見ればそうなんだけど。とか、短い平易な言葉できちんと落ちを付ける。とか、色々と勉強になる視点がふんだんに盛り込まれているんですよね。そりゃ、プロの大人が作っているんだから、当たり前なのかもしれませんが、サクッと読めるし、元々が子供向けになりますので、理解も出来るから、読んでいて楽しいです。

今回の『はからはじまるカルシウムのはなし』の話の落ちとしては、大人の視点で見ると、若干気持ちが悪いな。と言う終わり方をしてくれているのですが、そこがまた良いよね。

落ちの内容については流石に書くのは控えたいと思いますが、何気ない日常が全て循環をされていて、自分自身にも返る。と言う事ですね。情けは人の為ならず。と言う言葉がありまして、今でも間違えている、ばかちんがいるのですが、情けを人にかけてはいけない。と言う意味ではないです。情けをかけるのは人の為ではなく、自分自身の為ですよ。と言う意味が正しいんですね。これも、循環の話なんですよね。

この絵本を読んで、ふと、その孔子の話を思い出させて頂きました。

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