代表作の「北斎漫画」「冨嶽三十六景」「富嶽百景」の全ページ・全点・全図を一堂に集める美術展。
北斎・浮世絵・江戸の知識がゼロでも楽しめる、初心者向けのガイドブック。
これを読んでおけば、家族や友人にもレクチャーできます!
シンプルにそれなりに面白かった
いつからか?は覚えていませんが、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」シリーズを生まれて初めてみたのは、幼少期の頃に永谷園のおまけについている小さなカードみたいなのではないでしょうか?同じだわ!と言う人も多いと思います。あの永谷園のお茶漬けのおまけ、結構ワクワクしましたよね。
でも、細かい葛飾北斎の豆知識的なもの。例えば代表作品が作られた時の雅号名が画狂老人卍だったとか、そうしたのはジャンプで連載をされていた『磯部磯兵衛物語』で知った事も多いと思います。なんかすげー、日本の江戸時代の有名な人の一人で、海外にとてつもないインパクトを与えた人だけれども、実生活はかなりズボラだった。と言う印象ですかね。
本書は、特別展として開かれたもののガイドブックとなりますので、特別展に沿った形での構成となっています。その為、葛飾北斎の事を中心に、それこそ特別展で展示をされていない作品も豊富に紹介をされている訳ではありません。入門書として適切かどうか?ちょっと私自身も、葛飾北斎について書かれている書籍については、初めての購入となるので、判断出来ない部分もあります。
満額回答で、最高に満足をする事が出来た書籍か?と言われますと、そこまでではない。と言うのが率直な感想となりますが、代表作となる波の解説についても、実際の写真と合わせながら見る事が出来て、画狂老人卍すげーな。と思いました。
そんなに、固くなって楽しむ書籍ではなく、パラパラとめくりながら、お!と思った箇所のみを見ていけば良いと思います。
その他の作品で気になった作品
葛飾北斎と同じ時代の他の作品と言う形で、葛飾北斎以外の作品も色々と紹介を本書の中で紹介をされているのですが、気になったのは上の2作品でした。
- 歌川花里『文学万代の宝』
- 落合芳幾「競細腰雪柳風呂」
タイトル的にも分かると思いますが、左の作品は寺子屋の作品です。もう学級崩壊どころの騒ぎではない位に乱れているのですが、面白いなー。と思いました。もう先生も統制をする気持ちが別になかったんでしょうね。先生らしき人物の表情に怒りとかがありませんもん。
もう一つは女風呂の作品になるのですが、これは感動しましたね。今とNGのラインが一緒で隠し方も一緒ですね。それと、前々から言われていたのですが、実際に見るのは初めてかな?今の日本の女性って、わき毛を剃るじゃないですか?でも中国人は剃らない。って話を聞いたんですよ。それは、西洋的な価値観で、昔はそもそも日本人の女性もわき毛を剃っていなかった。と言う話を聞きました。
言われてみれば、そうなのかな?と思っていたのですが、浮世絵と言う形になりますが、江戸時代の女性がわき毛を剃っていないのは確認出来ましたね。左の暴れようとして、右手を上げている女性を見て頂ければ分かりますが、びっしりと生えています。
北斎の書籍を購入して、北斎以外の作品に目がいってしまった。と言う形になりますが、自分なりに楽しむ事が出来た作品となりました。
特別展 北斎づくしの動画
うおおお!行きたかったなー!と思えるぐらいに壮大な部屋とかありますよね。すげーな。おいと動画を見て思いました。
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