内容(「BOOK」データベースより)
死んだ五平が生き返えり、見てきた地獄の恐ろしさを語る。
内容(「MARC」データベースより)
「生命をそまつにするな」-。死んだ五平が生き返り、見てきた地獄の恐ろしさを語る。「死のこわさ」について学習するチャンスを与える絵本。1980年の縮刷版。
善く生きろと解釈も残念ながら手遅れ
なんとなしに入店した定食屋さんの、新聞に掲載をされていた書籍コーナーに目を通した所、こちらの書籍が紹介をされていました。40年で40万部のロングセラー。と言う事で、俺と同年代じゃないか?と言うのもありますが、日本人の考える地獄感と言うのを、ちゃんと見たり読んだりした事がないな。と思いましたので、図書館で検索をしたらありましたので、早速借りて読んでみました。
内容としては子供向けで絵本とあるように、文字数は少ないです。子供が実際に読んだ感想なども書かれていたりするのですが、アラフォーのおっさんには子供の感想なんて関係ない。
江戸時代と言う人口は増えたけれども、充分に食べさせる事が出来るだけの状態ではなかったのか?平均的な身長は下がったんですよね。その当時に書かれた作品を縮刷版として絵本と言う形でまとめられたのが本書になるのですが、生きろ!と言う事を全面に出しているのかな?時代を反映させているな。と思ったりしたのは『なます地獄』ですね。牛や馬、うさぎや魚や虫の世話を怠けてしまい殺した人が行く地獄になるのですが、魚はまだ分かるし、虫もまー、飼って人もいるだろうけれど、牛や馬をプライベートな形で飼って人はいねーよな。と思いました。
基本的には、おっかねーな。と思える絵柄になるのですが、時々みせる、ユーモアさみたいなものも垣間見る事が出来ましたね。三途の川については、イメージをしていたのとは違って、カイジの橋渡りみたいな感じなのですが、無事にたどり着けたはずなのに、赤鬼が二人位を掴んで、底に落とそうとしているの。酷くない?
で、私がお世話になるのは針地獄になるのでしょうが、緑の鬼がぶっ刺さってるの。何だか、ジワジワと込み上げてくるものがあって、最終的には声に出して笑ってしまいましたね。鬼がどうして鬼になったのか?仏教的な世界の書籍などにはもしかしたら書かれているのかもしれませんが、鬼が生きて、そして死んで針地獄行きになったのでしょうかね?豪快に刺さっていましたよ。
まんま読んだ本が動画で朗読としてアップをされていました。バンダイナムコの会社がアップをしているので、問題はないんでしょう。どう言った経緯で、この動画を作成する事になったのかは不明ですが、まー、でも実際に自分の手で持って、読んで貰った方が良い作品だと思います。
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