うさぎと蛙が相撲をとったり、うさぎが猿を追いかけたりと躍動感のある線でユーモラスに描かれた絵巻「鳥獣戯画」。世界に誇る国宝ですが、実は謎に満ちています。詞書(ことばがき)もなく、継ぎ接ぎだらけなので、誰が何のために描いたどんな話なのか、よくわかってません。木島始さんは、ひとつひとつ絵を心にしみこませ、物語を立ち上がらせました。
国宝の絵巻をひとつの解釈で、再構成するという画期的な企画ですが、貴重な文化遺産を子どもたちにも楽しんでもらいたいという著者の思いが溢れています。
類い稀なる快書
「鳥獣人物戯画」。恐らくはまともに生きている方であれば、見覚えがあると思います。そもそも教科書にも載っているだろうし、私自身が使った教科書には少なくとも載っていました。日本で初めての漫画。と言う事も書かれていたと思います。
では、話を知っているか?と言われたら、大まかな話であれ、知っている人は一気に減ると思います。でも、当たり前なのですが、ストーリーはちゃんとあるんですよね。で、その「鳥獣人物戯画」を大胆にカットをしていき、ストーリー自体を損ねる事なく、絵本化をしたのが本書になります。
この絵柄を絵本と言う扱いにして、果たして小さな子供が手に持つのか?大いに疑問を感じるのですが、渋い路線で生きている大人であれば手にする確率も上がるはず。そしてそんな罠にはまって手にしてしまった訳ですが、いやーーー、これは良いですよ。
チラチラと有名所の絵柄のシーンが出てくるのですが、このシーンって、そう言う意味の場面だったんだ!と長年、頭のどこかで詰まっていた疑問が一気に解決をしていく爽快感を味わう事が出来る作品でした。
ペースに波はありますが、淡々と色々なテーマの作品の書籍を読んでいます。中身の消化については、出来る書籍と出来ない書籍に別れるのですが、取りあえず多くの人にお勧めを出来る書籍。と言うのは、中々に稀になりますが、こちらの絵本は、皆が知っているはずの「鳥獣人物戯画」になりますので、お勧めをしやすいですね。話の落ちもきちんとついていて、ストーリー自体が面白いです。強くお勧め。
「鳥獣人物戯画」の関連動画
流石、「鳥獣人物戯画」ですね。問題は一切なく掲載をする事が出来る動画に溢れていました。こちらでは3本を紹介したいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=rEwufwtqPlw
一番下のリンク先は『[国宝へようこそ] 4K 鳥獣戯画 荒木飛呂彦が読み解く! | 謎の国宝 (語り 小野大輔) | BS4K8K | NHK』になります。YOUTUBE内で見る事が出来ないように設定をされていますが、荒木飛呂彦!
かえるのごほうび 絵巻「鳥獣人物戯画」より(類い稀なる快書)を読んでみよう♪
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