考える日本史を読んで考えてみた

考える日本史

考える日本史

内容紹介
教科書は退屈だという人へ。東大教授が教える、新しい歴史の愉しみ方。たった漢字一字から歴史の森に分け入る、新感覚・日本史講義。

内容(「BOOK」データベースより)
「知っている」だけではもったいない。なにより大切なのは「考える」ことである。信、血、恨、法、貧、戦、拠、知、三、異。たった漢字ひと文字のお題から、即興で歴史の森に分け入り、ついには日本史の勘どころにたどりつく―東京大学史料編纂所教授の新感覚・日本史教室、開講!教科書や通史は退屈だという人には特におすすめ。

著者について
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。博士(文学)。専攻は日本中世政治史、古文書学。『上皇の日本史』『壬申の乱と関ヶ原の戦い』『日本史のツボ』『新・中世王権論』など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
本郷/和人
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。博士(文学)。専攻は日本中世政治史、古文書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

あえて疑問を書いてみる!

読んで少し時間も経過をしていますので、記憶違い、誤読、多々あると思いますが、あえて疑問を書いてみたいと思います。もしも、こちらの本を読んで、それは、これこれで、こうだよ。と教えてくれる人がいましたら、忌憚なくご意見を下さい。

本書は著名な日本史の学者となる、本郷先生が持っている知識で、こうじゃないか?と考えている書籍になります。その為、日本史好きが知らなかった新しい知識が披露をされたり。と言うのは少ないかもしれませんね。ただし、私自身は好き。と言うだけで、読んだそばから忘れてしまうので、へー。と言う部分は多かったです。

突っ込む場所は2点

血筋はそこまで大切じゃなかった。と言う事で、実際に源頼朝の家臣が、自分の若い妻を接待させたり、平清盛が実は天皇の血筋を持っているだろう。と言う事が書かれていて、ついでに豊臣秀吉も登場をしています。

ご存じ、秀頼は秀吉の子供じゃないだろう。と言うのが、科学的な結論で良いかと思いますし、僕もそう思っていますが、頼朝や清盛のケースは、自分よりも上の立場の人になるのですが、秀吉の場合には、天下人だから上がいない訳ですよ。実際に秀吉の子供じゃねーだろ。と言う落書きをされて、門番が全員処刑をされたりしているので、やはり自分よりも下であれば、許せない。と言う気持ちがあったでしょうし、民草も、それってどうなのよ?と言う事になっていたと思います。

なので、家の方が大事だけれども、血筋だって、自分よりも格下であれば、それは決して表に出ないようにする。と言う事ですね。ここは読んでいて、うん?と思いましたね。

もう一点、第三極の視点を大事にすべき。と言う事が書かれていて、最もな事なのですが、戦前の日本を軍部の暴走で基本的には片付けているのですが、ここも、どうかな?と思いました。だって、軍部が暴走をせざるを得ない外的要因については、特に考えている形跡はなく、始めから原因を日本のみで求めているのかな?と思えましたね。

この辺り、他の、確かゲバラの本だと思いますが、私自身の考えとしては、一貫して、戦前も戦後もアメリカはいかれている。となっています。いわゆる、リベラルの場合には、戦前は日本が悪い。戦後はアメリカが悪い。
そして、いわゆる保守と言っている人は、戦前の日本はそこまで悪くない、むしろアメリカが悪い。でも、戦後はアメリカは正しい。と言うのがスタンスですかね?

後は、城ですかね。どこまで本当か分からないのですが、中国の場合、城壁の中に街がある。日本はそうではない。と言う事なのですが、これって、確か、中国とか、西洋の場合には、中にいる領民を逃がさない為に作っているのが本当の目的じゃなかったですかね?勿論、訳の分からない人間を容易に入れない為にも、と言う面はあったのですが、書かれている内容にも一理あるのですが、うーん。

と言う事で、取りあえず三つありました。


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