漫画 サピエンス全史 文明の正体編(面白い!)

漫画 サピエンス全史 文明の正体編(面白い!)
漫画 サピエンス全史 文明の正体編(面白い!)

人間(サピエンス)の運命を決めた1万2000年前の分かれ道!
私たちの世界の核心に迫る!

何種ものヒトのなかで唯一生き延びたホモ・サピエンス。
世界各地に進出し、狩猟採集民から農耕民へとなった彼らを待ち受けていたものとは?――
そして、古代メソポタミアからアメリカ合衆国まで、サピエンスが大規模な社会、国家、文明を築きあげることを可能にしたものとは?
この世界がどのように形づくられていったかという謎に、さまざまな角度から光を当てて、明らかにする。
世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリが、第一線で活躍する作家とコラボレーションをした公式漫画化プロジェクト、待望の続編。
多彩なキャラクターによる壮大な歴史の旅はさらなる展開へ!

【目次】
歴史年表
誰(た)がために麦はなる
神話と人間
迷宮の中へ
虚構博士(ドクター・フィクション)の恐怖の犯罪
謝辞

人類の文明の正体編

相変わらず、漫画と言うにはタフな内容となっています。ページ数だけで言えば、一気に読める分量となるのですが、文字数も多いですし、頭を読みながら整理をする必要がある作品となりますので、途中途中で休みを入れないとでしたね。一気に読めるタイプの作品ではないと思います。

前作となる『漫画 サピエンス全史 人類の誕生編』では、他にもいた人類と私達人類との違いがなんだったのか?と言う事にスポットが当てられていたのですが、今作では私達人類のみの文明についてスポットが当てられているのですが、文明と言いましても、非常に特殊な角度のように思えましたね。

まずは農業革命!と言う事で、人類が定住をする事になるのですが、これによって人類が文明を進めた。と言う解釈が一般的になると思いますが、ユヴァル・ノア・ハラリ博士の説明だと、人類が麦を栽培して管理をしているつもりが、これまでの移動がある程度自由であった狩猟生活から一転。土地に縛り付けられる事によって逆に麦の奴隷となっている。と言う話が描かれています。

これはなるほど。と思える形になりますね。また人類は自分の種の保存。つまりは数として増やす事が出来たので、最高の成功例。と言う事を上げる事が出来ると思いますが、それを言い出したら、家畜が一番種の保存に成功をしている事になる。と言う事が書かれていて、ここでもガツン!とやられました。なるほど確かにそうですね。

奴隷貿易の理由

奴隷貿易の理由として3つが上げられているのですが、今どき?と思えたので、その観点は知らなかった!と思えたので、3つ目の理由だけを紹介しておきたいと思います。

マラリアや黄熱病が南アメリカで流行っていたのですが、アフリカ人は世代をかけて免疫機能を獲得していたけれどもい、ヨーロッパ人には免疫がなかったので、バタバタと死んだみたいです。仮に南アメリカのプランテーションまで奴隷を連れて行くコストがアフリカ人であっても、ヨーロッパ人であっても同じだとしても、耐性を持っている方を連れて行きますね。

後はヒエラルキーの話ですね。これは現在も残っていますし、日本でもある話となりますが、現在風の欧米の言い方で言えば、メリトクラシーと言う呼ばれ方にもなると思います。本人は自分の努力によって、現在の成功を手にしている。と思っているけれども、社会的に見た場合、そもそも同じような環境で努力をする事が出来ない人が多いので、それは本来は周りのお蔭が大きくて、本人の努力だけではない。また、そうした人が努力をしてこなかった連中の事を努力をしてこなかった自業自得と切り捨てるケースが多いけれど、果たして本当にそうであろうか?もちろん、そうだ!と言う人の場合には、虚構の神話を自分や周囲で共有をしている。と言う話になりますかね。

次巻もあるんだって!

今作で登場をしている人物は概ね前作と同じになります。タフな漫画になりますので、てっきりとこれでお終いかな?と思っていたのですが、ページの最後に次巻の予告が掲載をされていました。前作と今作と同じペースであれば、2022年11月に販売開始!となる予定ですね。また、ページに描かれている予告内容から察するに、これまでにも切り込んではいるのですが、さらに資本主義について切り込んでいくのではないか?と思います。

再三書いているのですが、読むのに四苦八苦するタフな内容となりますが、世代を問わず、読む価値はある内容ですね。シンプルに面白いですし、これまでとは違った物の見方を提示してくれているので、知的好奇心をそそられる非常に良い内容となっています。

ギョゲクリテペ

本書の中でも取り上げられている、ギョゲクリテペですが、記事としては以下が当たり前ですが、良く分かりやすくなっていると思います。動画でも、いくらでも出てくるのですが、都市伝説系となっていて、本書を紹介する上では、ちょっと不適切かな?とおもいましたので、あえて掲載はしません。そうした都市伝説系の話は大好物ですけれどね。興味がある方が、動画を探して頂ければと思います。

ギョベクリテペ遺跡 ・ギョベクリ・テペ(文化遺産:2018年)

ちなみに、翻訳をしてくれた梶山あゆみさんのTwitterを発見する事が出来ましたので、以下に紹介をしておきたいと思います。

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