漫画 サピエンス全史 人類の誕生編(面白い!)

漫画 サピエンス全史 人類の誕生編(面白い!)
漫画 サピエンス全史 人類の誕生編(面白い!)

7万年前、人間(サピエンス)はとんでもない能力を手に入れた!!
私たちの歴史はこうして始まった!
かつて地球上には何種ものヒトがいた。
アフリカの片隅でやっと生きていたホモ・サピエンスだけがなぜ繁栄したのか?――
歴史学だけでなく、人類学や考古学、さらにはサイエンスの最新知識も駆使して、人類史をまったく新しいかたちで描き出した世界的ベストセラー『サピエンス全史』。
著者ユヴァル・ノア・ハラリが第一線で活躍する作家とコラボレーションをして、ついに公式漫画化プロジェクトが始動する!
オールカラーのイラスト、ユーモアあふれる数々のエピソード、魅力的なキャラクター陣が織りなす、かつてない壮大な物語!

【目次】
歴史年表
サバンナの反逆者
虚構(フィクション)の達人
性と噓と洞窟壁画
大陸をまたにかける連続殺人犯

謝辞

海外特有のウイット満載

絵柄のタッチもアメコミ風となっているので、ちょっと日本人向けの漫画ではないかもしれませんし、漫画だから理解をしやすいだろう?と思っている方がいるとしたら、ちょっと甘いですね。書かれているシーンなども、海外特有のウイットに富んでいるジョークなども書かれていて、一コマ一コマを理解するとしたら、これまでに培ってきた教養と知識が試される事になります。半分位は理解を出来たつもりですが、半分は??と個人的にはなりましたね。

さて、話題になったサピエンス全史ですが、言っても世の中の大半の人は購入していなかったでしょうし、購入をしたけれど読まなかった人も大勢いるでしょう。勿論書籍よりは読みやすいと思いますし、書籍自体を読んでいないので、どこまで網羅をされているのか?分からない点も多かったのですが、個人的には満足出来る内容となっていました。

特に動物、この場合であれば、ホモサピエンスだけではなく他の人類や他の動物も含めてになりますが、何が一番大きな違いを生んだのか?答えは認知革命と、虚構を信じる動物だったからになります。

通常、ホモサピエンスも含めてですが、一定数以上の集団では群れを作れなくなります。本書の中でも書かれていますが、誰を信じて良いのか?その記憶と理解に限りがあるからです。現実的に認知革命が起こる前のホモサピエンスも、一定数以上の集団になると、分裂をしていき、出て行って別の集団を作る。と言う事を繰り返していました。

それが何故、一定数以上の集団を形成する事が出来て、国家らしき物を形成する事が出来るようになったのか?それが虚構ですね。要するに宗教です。顔も見た事も相手であっても、お互いの共通の宗教への信仰心が集団を形成する事に役立ったみたいですね。こう書くと、中世以前の事のように思えますが、現在も虚構は続いています。それはお金であったり企業であったり、敵対をする国家との危機の物語を共通して持ったり。と形としては色々とあると思いますが、共通点が多い国同士の方が身近にお互いに感じやすいのかな?と思います。

ホモ・サピエンス以外にも、こんにいた人類?

  • ホモ・エレクトス
  • ホモ・ネアンデルタールレンシス
  • ホモ・ルゾネンシス
  • ホモ・デニソワ
  • ホモ・サピエンス
  • ホモ・フローレスシエンシス

上記、ホモ・サピエンスも含めていますが、こんなにいたの?ネアンデルタール人だけかと思っていましたし、実際にホビットと呼ばれる小さな人類もいたとは思いませんでした。空想の生物ぐらいの感覚でしたので、まじかよ!となりましたね。そして、いずれの人類についても、ホモ・サピエンスがきてから急速に数を減らしてしまって、なくなってしまった。と言う事ですね。でも、今でも、ホモ・サピエンスの中には割合は少ないみたいですが、ネアンデルタールのDNAが含まれている。と言う事です。この辺りはエリアによって多少の違いがあります。夢がありますよね。

印象的だった台詞

戦争より肥満や糖尿病で死ぬ人の方が多いけれど、石器時代には糖分や脂肪を好むのは合理的だったから、遺伝子に組み込まれているね。DNA的には人は今もサバンナに生きてるから

125ページ

昔の狩猟集民のほうが、その子孫である貧しい小作農より飢餓や栄養不良に悩まされる事が少なかったんです。全般的に身長も高くて健康状態も上でした。

157ページ

原子豊潤社会と言う言葉が使われていますが、今であれば、日本人であれば概ね米を主食として依存をしている形になりますが、当時の人達はそこら辺にある物を食べていたので、主食と言うのがなかったみたいです。結果としてバランスの良い食生活を送っていたみたいですね。戦国時代が終わり、江戸時代になってから、日本人の平均的な身長なども下がった。と言う話から、江戸時代は暗黒時代だった。と言う話を聞いた事がありますが、当時の人達はどう思っていたんでしょうかね。

アチェ族の話・ラスコーの洞窟壁画・ロシアのスンギル遺跡

この辺りが非常に興味深かったのですが、あまりにも科学的な話過ぎて、このご時世でも中々インターネット上では情報を集める事が出来ませんでした。特にYouTuberと呼ばれている人達の中には、残念ながらあまり文化的な人達は居ないですからね。取りあえず、超絶有名なラスコー位は動画がありましたので、以下をどうぞ。

国立科学博物館、ラスコー展=クロマニョン人が残した洞窟壁画再現

アチェ族については、もう全くに近い位に情報が出てこないのですが、これはパラグアイのジャングルで狩猟生活をしていた民族の話となります。男女のパートナーを好きな時に変えたりと自由な生活を送り、権力者も特にいないのですが、尊敬をされている人がなくなると、生きている少女を一緒に埋めたりと、ほー?と今の感性で思えば残酷とも思える文化・社会を形成していました。その他にも、え?と思うような事はあるのですが、人類学者が研究対象をした1960年代では、パラグアイの農民から追いかけ回される形となり、行き場がなくなっていたタイミングにも重なるので、元々のアチェ族の文化・風習なのか?言い切れない部分も残りますね。

その他、ロシアのスンギル遺跡ですが、こちらは記事がいくつかありましたので紹介をしておきたいと思います。

下の記事の方はグラフィックがあって良いですね。ただし書かれている内容ですが、父親が権力のある立場と言う説ですが、こちらは現在はDNA分析の結果否定をされています。一応は一つの説となっているのですが、三つの説があり、個人的には読んだ感想としては、人身御供説が一番、理に適っているのではないか?と思いました。

トータル的には、流石世界中でベストセラーとなった作品をベースにしているだけあるな。と思える程、知的で読んでいて楽しい書籍でした。

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