源頼朝の世界

源頼朝の世界
源頼朝の世界

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を読み解くための最良の一冊。源頼朝、北条政子、北条義時、後白河法皇、そして後鳥羽院……。源平合戦から承久の乱までを描いた、歴史小説の第一人者による傑作歴史エッセイ集。歴史時代小説、大河ドラマファン必読!

これ、名作じゃないですかね?

作品としては大きく分けて三部構成となっています。

・頼朝とその周辺の人々
・逞しき東国武者
・西国の権謀家たち

まず、こちらの作品は、私自身が生まれる前に出版をされている作品となっていて、この度、『鎌倉殿の13人』に合わせて、文庫化をされた作品となるのですが、大河ドラマ『草燃える』のベースとなっている作品の一つとなります。著者である永井路子さんのWikiを見た所、まだ生きているみたいです。もうじき100歳ですね。凄いね。

個人的には『頼朝とその周辺の人々』については、これまでに何冊か似たような書籍を読んだりしたので、復習みたいな感じであったり、当時の永井路子さんの推理的な部分も入っており、その後の歴史の発掘によって、合ってるじゃん!すげーと思える箇所もあったりしたのですが、自分の中で、おおお!と思えたのは『西国の権謀家たち』ですね。

『鎌倉殿の13人』については、関連をした書籍を何冊か読んでいますが、朝廷サイドにいた人間にスポットを当てられて書かれている書籍はあまり今の所はありません。少なくとも私自身が読んだ書籍については、鎌倉。特に北条義時の周辺の人物にスポットが当てられている作品が多かったと思います。当たり前と言えば当たり前の話なのですが、そうした点からも、朝廷サイドの人間の事が書かれている点は非常に新鮮でした。

ここにきて、ようやく点と点が繋がり始めた。と言う手応えみたいなものを自分の中で感じる事が出来たのですが、鎌倉サイドの人間関係図の点は、かなりはっきりとしてきたのですが、朝廷サイドの人間関係図は、まだまだ、うっすらとした点になっているので、この辺りを強化していきたいですね。恐らくは大河ドラマでも、この辺りの部分については描かれないで展開をされていく、あるいは簡単に流して終わるような形になると思いますが、確実に本書で登場をしている人物が、大河ドラマでも登場をしてくるとは思います。その時に、こいつは、こう言う事があったり、こうした背景で動き回っていた人物だな!と知っておく事が出来るのが良いですね。

ストレートに言えば、前の大河ドラマのベースの作品となっているので、今回の大河ドラマに合わせて出版をされた作品と比較をして、注目度としては低い作品になるのかもしれませんが、絶対に読んでおいた方が良いよ!と思える一冊になりますね。

源頼朝の世界を読んでみよう♪

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