MW(ムウ)『傑作作品』

MW(ムウ)『傑作作品』
MW(ムウ)『傑作作品』

過去、小さな島で起こった悲劇を目撃し、体験をした結城美知夫(ゆうき・みちお)と賀来(がらい)神父。大人になってもそのときの悪夢を見続けるふたり。賀来は信仰に救いを求め、結城は復讐を誓い、当時の関係者を探し出しては残忍な殺人などをおこなっていく。賀来はそんな結城と神に背くような関係を続け葛藤するが、結城の前からは逃れられなかった……。手塚治虫がいままでのカラーを打ち破り、「ありとあらゆる悪」を描こうと挑戦をした異色作第1巻! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT301〜302『MW』第1〜2巻収録 <初出掲載>1976年9月10日号〜1978年1月25日号 ビッグコミック連載

なんか、もう凄い作品だった

手塚治虫の作品については、余程の絵柄が古い作品以外については、一通り読んだはずなのですが、記憶からは抜けているので、今回紹介をする、MW(ムウ)についても、過去に読んだ事があるのかどうか?については、はっきりとしていません。要するに記憶としてはフレッシュな状態で楽しむ事が出来た作品にはなるのですが、これ、凄い作品ですね。

作品の感想に入る前に、今作についてはブックオフで購入済みをしたのですが、このページを作成する時に気が付いたのですが、電子書籍で購入をした方が安く済む事に気がつきました。半額セールとか、そうしたタイミングが合えばの話ですけれどね。

さて作品ですが、手塚作品の中でもダークな物をテーマにしている作品がいくつかあると思いますが、そうしたダークな部分のみを凝縮したような作品となっていました。色々と時代背景とかも分かっていれば、より楽しめる作品になると思いますが、自分がどれだけ把握をしているのか?その点については、分からない点もありますが、色々と抗っている作品となりますね。

当たり前ですが、作品執筆時では手塚治虫自身も大人になっているのですが、大人の怒りが詰め込まれている雰囲気を感じさせてくれている作品です。それでいて、グチグチとした愚痴で占められている訳でもなく、しっかりと漫画としてのエンターテインメントとしても、充分に満足をさせて頂く事が出来た作品でした。本人は、作品のあとがきでしっかりとかけなかった。と言う事が書かれていたのですが、うーん。これ以上に書かれてしまうと、読んでいる側が刺激が強過ぎて死んでしまいますからね。

手塚治虫と言えば、火の鳥、ブラックジャック、鉄腕アトムと言った代表作がありますし、一捻りすると、ブッダやアドルフに告ぐなどもあるのですが、こちらの作品は知名度としてはマイナーになると思います。全ての作品が傑作と言えばそれまでになってしまうのかもしれませんが、子供向けでは少なくないですかね。大人の方で、代表作は何となく読んだ事はある。と言う人向けの作品となっていて、そうした方に是非とも読んで頂きたいと思える作品でした。

ブラックジャック創作秘話のシーンを確認!

こちらの作品にて、紹介をされていた背景を書かないまま時間切れで編集が原稿を持っていってしまい、手塚治虫先生が掲載をされた自分の作品を見て、涙を流した。と言うシーンが描かれているのですが、そのシーンを確認する事が出来ました。単行本にする時にも修正をしなかったんですね。

MW(ムウ)『傑作作品』を読んで見よう♪

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