
上杉鷹山
見た感想
「成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬ成けり」と言う言葉を残した人物。と言えば、上杉鷹山の事を知らない人でも、あ!聞いた事がある。と言う人も多いと思います。ただ、この言葉自体は、武田信玄の「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人のはかなき」をもじった言葉らしいです。上杉家が武田信玄の言葉をもじる辺り、良いですね。
日本で上杉鷹山がクローズアップをされたのは、ケネディ元大統領の娘が日本大使として来た辺りでしょうかね?ケネディ元大統領が日本の事を研究している過程で上杉鷹山の事を知り、政治家としての理想像として掲げていた事をスピーチなどで娘も聞いていて、のちに、ケネディ元大統領の娘が大使として来た時に米沢市を訪れたりしていましたね。
七家騒動
七家騒動(しちけそうどう)は、安永2年6月27日(1773年8月15日)に出羽国米沢藩で起こったお家騒動。藩主・上杉治憲(鷹山)の改革政策に反対する藩の重役で、奉行の千坂高敦(対馬)と色部照長(修理)、江戸家老の須田満主(伊豆)、侍頭の長尾景明(権四郎)、清野祐秀(内膳)、芋川延親(縫殿)、平林正在(蔵人)の7人が、元藩儒で藩医の藁科立沢の教唆を受け、改革の中止と改革を推進する奉行の竹俣当綱(美作)一派の罷免を治憲に強訴した。
重役7名の署名による45か条の訴状が提出されたので、七家訴状事件ともいう。
本作はかなり詳細に上杉鷹山を扱っていて、改革を進める上杉鷹山を邪魔する勢力の事もかなり詳細に取り上げられています。藩主と言う絶対的な権力を持っている存在の為、改革と言っても、割と簡単に行えたのかな?と勝手に考えていたのですが、映画を見ていると、かなり抵抗をされていますね。この辺りは、そもそも上杉鷹山が他の藩で生まれたなどが理由の根底としてあり、それまで上杉家を支えてきた重鎮としては外様の人間。と言う意識もありましたし、これまで藩を支えてきたのは自分達だ!と言う自負もあったのだと思いますが、上杉鷹山の事を知っていても、上記で引用をしている七家騒動の事を知っている人は少ないと思います。
一番の功績はやっぱり興譲館
我が身の生活費を削り、家臣を減らし、当然その恨みも買いながら進めていたのが、次代への投資。削るだけではなく、次の世代を育てる為の投資をしっかりとしている点ですね。今の民間企業などでも、40代の人が足りない。と嘆いていますが、自分達の保身の為に採用をしなかったツケですね。
改革の為に尽力をした家臣の中には疲労感からなのか、お役御免を願い出るも受け入れられず、ちょっと気が緩んだり。と言う事で、切腹まではいかないまでも、上杉鷹山を怒らせてしまったりと、色々と粗相をした家臣もいました。実に人間らしい形で、終生、改革に身を捧げた上杉鷹山がいかに人間離れしているか。と言うのが浮き彫りになりますね。
NKH制作と言う事で、時代的なものもありますが、派手なシーンは一切なく、そこそこに眠気を誘う、どちらかと言えば、教育ドラマのテイストになっていますが、名前と漠然と改革をした人。と言う事しか知らなかった、上杉鷹山の事を知る良いきっかけとなる映画でした。
映画見るのに良いサイト
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