山に生きる人びと(宮本常一)

山に生きる人びと(宮本常一)
山に生きる人びと(宮本常一)

内容(「BOOK」データベースより)
山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で、失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。
著者について
1907年、山口県生まれ。1981年没。民俗学者。文学博士。『日本の離島』でエッセイスト・クラブ賞受賞。著書に『宮本常一著作集』『忘れられた日本人』『炉辺夜話』『辺境を歩いた人々』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮本/常一
1907年、山口県周防大島生まれ。民俗学者。天王寺師範学校卒。武蔵野美術大学教授。文学博士。徹底したフィールドワークと分析で、生活の実態に密着した研究ぶりは「宮本民俗学」と称される領域を開拓した。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

大変難しい内容だけれども面白い作品

山に生きていた人。と言えば、シンプルに狩りをして暮らしていたのかな?と思いますし、実際にそうした形で生活をしていた人もいたのですが、狩りについては年間を通して出来るか?そう考えると難しい事が分かると思いますので、結果として回帰性な形で移動をしながら暮らしている人が多かったみたいです。

また、木地屋と言う単語自体を初めて知ったのですが、要するに木材を加工して販売をする人の事になります。こうした人の場合には、作成をした商品を販売して生活をする為、こちらも回帰性な形で移動をしながら暮らしているケースが大半となるみたいです。

いやー、何度、宮本常一先生の作品を読んでも、知らなかった話が多く掲載をされていて驚きすね。本書では個人的にも興味があるサンカについても幾分記載をされていました。また、現在、週刊少年ジャンプで人気連載となっている『逃げ上手な若君』の主人公となる、北条時行についても、軽く作品の中で紹介をされています。

順番として、少し失敗をしたな。と思えたのですが、読む順番としては、本書を読んでから、『旅の民俗学』を読んだ方が良いです。

山に生きた人々が皆が皆、そうではないのですが、鉄に関わる人の話とは、本当に面白かったですね。要するに雇われのサラリーマン。今風に言えばそうした形になるのですが、結果として当時は土地持ちの農民が大半となっているので、鉄の作成に関わっていた人は、土地持ちではないので、貧しい生活を余儀なくされていた話など、言われてみればそうなるのか。と思えるのですが、これまでに考えた事もありませんでした。

こうした、これまでに考えた事もなかった。と言う事を宮本常一先生の作品では、毎回教わりますね。まだまだ宮本常一先生の初心者になりますが、ちょぼちょぼと自分のペースで宮本常一作品を読んで行ければと思います。

そう言えば、宮本常一チャンネルがあった!

【2時間で宮本常一VOL.1】宮本常一ってどんな人?

こんな感じで、宮本常一先生の事を解説をしている、ありがたいチャンネルがあります!チャンネル登録数1500人以下!クソみたいなゴミ動画を配信している配信者の方がチャンネル登録者数が多いのが悔しいですね。

山に生きる人びと(宮本常一)を読んでみよう♪

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