他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン(読んだ方が良い)

他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン(読んだ方が良い)
他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン(読んだ方が良い)

あなたはあなたのままでいい
年間200人、合計4000人以上のがん患者を診てきた精神科医が伝えたい、肩の荷を下ろし人生を豊かにするレッスン。日本ではまだあまり知られていない、がん専門の精神科医「精神腫瘍医」。絶望と向き合うがん患者さんたちの心に17年以上寄り添ってきた著者は、人が心を苦しめているとき、大きく2つの原因があると説きます。1つは素の自分を押し殺し、他人の期待に応えようとばかりしてしまうこと。もう1つは、怒りや悲しみなど、負の感情を押し殺しふたをしてしまうこと。
「素の自分を許してあげる」「他人の期待に応えない」「悲しい時はしっかり悲しみ、しっかり落ち込む」
常に不安や焦燥感悩まされている人へ本書で人生を豊かにするレッスンをしましょう。
目次
第1章 〝幻想〟が人生後半の心を苦しめる
第2章 しっかり悲しみ、しっかり落ち込む――負の感情が折れない心をつくる
第3章 他人の期待に応えない――自分の「want」に従う
第4章 自分は自分のまま生きると決める――自己肯定の先にある愛のある人生
第5章 「今」を生きられないと世界がくすんで見える――その瞬間を楽しむ
(※アマゾンに掲載をされていた紹介文章を一部カットして引用をさせて頂きました。)

人生の過ごし方と心のメンテナンス

本章は主にミドルクライシスと呼ばれている40歳以降に発生をしやすい心の迷いに対処をする為の方法が紹介をされている書籍になります。幻想と現実の違いに気がついてきて、メンタル的にも辛い時期を、どう乗り越えるか?乗り越える事によって、より充実をした人生の過ごし方のヒントが多く掲載をされている書籍ですね。

著者である清水研さんが、がん患者と向き合ってきた過程で、がん患者から学び。そこから人生の過ごし方を見つめ直す方法が、実に簡単な言葉で紹介をされています。個人的にはこの簡単な言葉。と言うのが凄く印象的でしたね。非常に分かりやすいですし、人生の後半戦を過ごす為に覚えておきたい事がすっと、頭の中での理解を早めてくれて、自分の中での咀嚼についても、スンナリと行う事が出来ました。

帯に著作の顔写真が掲載をされているのですが、文章は人柄を表す。と言いますか、この顔の人が、本書の文章を書いている。と言われると、物凄く納得感があります。

どう言う人にお薦めか?

私自身は親の言う事は、ほとんど聞いてきませんでした。今でもですね。だって、俺の方が合っているもん。と言うがあるのですが、当然ながら、大なり小なり、ちょっとは親に認めて貰いたい。と言う気持ちはあるはずです。誰もが多少はあるとは思いますが、その気持ちが強い人。そうした人は、年齢に関わらず読んで頂いた方が良いと思います。

難しい点としては、その辺りの自覚。と言うのは非常に難しい点ですよね。著者である清水研さんは、そうした自覚を後押しするのも、仕事の一つとなっていて、そうした現状把握をしていき、残りの人生を豊にしていく為のお手伝いを医師として仕事をされている方になります。凄く良い本になるので、是非とも多くの方に読んで頂きたいと思います。

本来的には、ほぼ全ての人が対象となっています。その理由はシンプルで、人間は誰もが生まれた時点から死へと向かっています。仲の良い近い人間関係の方が、誰一人亡くなる事がないまま、交通事故で一発で死ねるのであれば、本書を読む必要性はない可能性が高いのかな?とは思いますが、そうした人も少ないと思います。

死と言う分かれだけではなく、本書の冒頭部分であり、核の一つともなってる、ミドルクライシスの原因が、幻想と現実のギャップになります。この幻想と現実のギャップと言うのは、何もミドルクライシスだけではなく、誰にでも、いつでも起こってもおかしくない事になると思います。

かく言う私自身も、自己免疫疾患。と言うのが病名になるのですが、かいつまんで言えば、全身脱毛症になってしまい、医者からも一生直らない可能性は極めて高い。と言う事診断を受けて、本書であれば、がん宣告を受けた患者が辿るケースが多い、精神の変化をしっかりと踏襲をしました。

発症自体は結構前で、正式に医師から一生直らない可能性が高い。と宣告をされて2年ぐらい。症状を抑える為にステロイドを飲み始めているのですが、この薬を一定期間以上、服用をしている人の場合。統計的な寿命がえらい短くなる。と言う事で、人生100年時代の半分程度となりまして、私自身も人生ってなんだろう?と考える事が多くなりましたね。

ただ言っても、上に書きましたように、二年が経過をしているので、大分自分の中でのメンタルについても落ち着くが出来てたのですが、もう少し前。出来ればステロイドの投与を開始する時に読んでおけば良かったですね。

助けて下さい!と言ってみよう

知り合いや仲の良い人にも言い辛い。ましてや他人となるとなおさら言い辛いかもしれませんが、助けて下さい!と言えるようになって、ようやく人間として一人前なのかな?と思います。

私自身の体験としては、冷や汁と言うですね、埼玉県北部や熊本県などでも一部あるらしい、夏場に食べる料理がありまして、それを、どれ!ここは一つ自分で作ってみようじゃないか?と思いまして、スーパーに行きました。

食べた事はあるのですが、作った事はなくて、材料が何か欠けている。そうした疑惑と確信が自分の中であったのですが、解決する事なくレジまで行ってしまいました。このままでは、ちゃんとした冷や汁が作れない。。どうしよう。と軽いパニック状態でしたね。

意を決して、レジのおばちゃんに、助けて下さい!冷や汁作りたいんだけど、材料はこれで足りてますか!?と聞いたら、レジのおばちゃん、凄いちゃんと教えてくれました。

案の定、足りない材料がありまして、取ってきても良いですか?と聞いたら、どうぞ、どうぞ。と言う事になりましてね。後ろに並んでいたおばちゃんも、微笑みながら、取ってらっしゃい!と行ってくれました。

搦め手無しで、直球で助けて!と言えば、周りの人は、結構優しくしてくれるもんですよ。

表もあれば裏もある

本書に興味がある方、あるいはすでに読んだ。と言う方にお薦めをしたいのが、エンドオブライフですね。本書のあとがきでも、がん患者の前向きの部分のみを書いている。と言う旨の事が書かれています。勿論、誰もがすぐに、がん宣告をされて、きっきりと前向きになれる訳ではないんですよね。

『エンド・オブ・ライフ』もお薦め作品です!

明るく、ガンを乗り越えて人生の晩年を豊に過ごせた人。そうではなかった人。全てがガン患者ではないのですが、今回紹介をしている『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』についても、端的に言えば『死に向かっていく人生を豊にするレッスン集』になりますので、読んで頂いても良いかな?と思います。

後は、がん患者に関わらず、幻想と現実のギャップにぶつかった人が周りにいる。あるいは、まー、間違いなくぶつかるだろうな。と思える人が傍にいる人。そうした人が本書を読んでおけば、ぶつかった人とどう接したら良いのか?そうした準備をしておけると思います。

ぶつかった時には、本人も当然ながら苦しいんです。私自身のケースであれば、怒りがフツフツと常に沸いていたのが、自分でも分かりました。だから誰も傍にいないで貰いたい。と言う気持ちが非常に強かったのですが、心配だから。と言う理由でドカドカと踏み込んでくる人が多いんですよ。それは完全に逆効果ですし、却ってお互いが、ただただ苦しい状況になります。振り返ってみると、本書を読んでくれていたら、もう少しだけ早く、次のステップに自分自身が行けていたのかな?と思う部分はありますね。

最後に著者である清水研さんの『心に安定をもたらす具体的な方法と、精神腫瘍科の受診のめやす』と言う動画がありましたので、そちらを掲載しておきます。コロナによって、幻想と現実とのギャップに悩んでいる人も多いのかな?と思いますので、そうした人は動画を見て頂いた方が良いと思います。

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