時は1903年。日露戦争開戦の半年前、朝鮮半島に近い満洲の地に日本からの学術調査隊がいた。彼らの目的は「好太王碑」。古代朝鮮半島の歴史、日朝関係を記したとされるこの碑文の研究のため、嬉田(うれしだ)教授率いるこの調査隊に参加していたのが、本編の主人公、一高の学生・安積亮(あずみ・りょう)である。まだ何者でもない自分に悩む安積が研究自体に疑問を持っていたところ、調査隊は馬賊による襲撃を受けた! 果たして彼らの運命は――!?
面白いけれども、最後がちょっぴり消化不良
安彦良和先生の歴史三部作なんて言われ方をしていますが、その三部作で言えば、真ん中の時代になるのが、こちらの『天の血脈』になります。初期の作品となる、王道の狗もすでに全巻読みましたし、虹色のトロツキーも全巻読みましたので、三部作の感想なんてものについても、じっくりと書いてみたい。と言う気持ちもありますね。
さて、天の血脈ですが、古代の時代と現代と言っても、日露戦争前後の時代になるのですが、主人公の意識が行ったりきたり。と言う展開になります。康彦良和先生の作品、全てを読んだ訳ではないのですが、少なくとも歴史三部作と言われている作品の中で、このパターンは始めてでしたね。
他の歴史三部作と呼ばれている作品の場合、経緯が描かれているのですが、今回紹介をしている、『天の血脈』では、根幹部分に迫ろうとしている作品となりますので、こうした展開になっていると思います。
これまでの作品と比較をしても、主人公が弱い。と言うのもありますので、展開として焦れったさを感じる内容となっている点。加えて、虹色のトロツキーの終わり方が鮮やかさを感じたのに対して、こちらの作品の終わり方は、うん?となりましたが、まー、途中まではグッドです。
他の安彦良和先生の歴史作品を読みたい人であれば、必ず目を通しておいた方が良い作品となっています。巻末にある対談についても、文字数多くなりますが、しっかりと熟読をしておく事で、作品の背景や登場人物のモデルとなった人の話などもありますので、必見です。
天の血脈、全巻を読むなら電子書籍が良いぞ!
多少なりとおも、康彦良和先生の作品を読んだ事がある人であれば分かって頂けると思いますが、康彦良和先生の作品は中古市場でも値崩れしません。加えて、中古市場ではあまり流通もしていません。新刊でもアマゾン以外のサイトであれば、作品によっては取り扱っていなかったりもします。
全ての作品について確認をする事は出来ませんが、少なくとも『天の血脈』については全巻セットで中古でも販売をされていますが、お値段は4580円となっています。(ページ作成時点)
レンタル落ちなり、漫画喫茶落ちであれば、もう少し安いのですが、全うな中古だとそれ位の金額です。で、下の画像です。
見て頂けるば分かると思いますが、中古市場価格よりも安い金額で購入しました。普段はebookjapanと言うサイトを利用しているのですが、そちらでは作品によって、ない時もありますので、bookliveと言うサイトも併用をしています。
booklivejapanの場合には、なくなる可能性もあるのですが、毎日クーポンを引く事が出来るので、よし!買うぞ!と決めてから、毎日クーポンを引いて、『天の血脈』が適用をされるクーポンを引いてから購入をしました。バカにならない金額が節約出来ますからね。と言っても、二発目で引けたのですが、実質的にはその日のうちに購入をしました。
電子書籍を利用した事がない人もまだまだ多いと思いますが、慣れていけば簡単に操作も可能ですし、場所を取らないのが自分の中では最大の魅力です。古本と違って、作者である康彦良和先生にも、きちんと印税を支払う形になりますので、好きな漫画家の作品を古本で購入をするような、ちょっぴりと後ろめたい気持ちもありません。
お得に購入可能なのが一番の電子書籍の魅力にもなりますが、これをきっかけに始めてみて下さい。bookliveへのリンクは下に掲載をしておきます。
なんて、事を書いていたら、その時に何かの間違いで見つける事が出来なかったのか?原因は良く分からないのですが、普段利用をしている電子書籍サイトでも取り扱いをしているので、そちらのリンクも掲載をしておきたいと思います。
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