第二次大戦のあと、日本と同じくアメリカとの軍事同盟のもとで主権を失っていたドイツやイタリア、台湾、フィリピン、タイ、パキスタン、多くの中南米諸国、そしていま、ついに韓国までもがそのくびきから脱し、正常な主権国家への道を歩み始めているにもかかわらず、日本の「戦後」だけがいつまでも続く理由とは? 10万部を突破したベストセラー『知ってはいけない』の著者が、「戦後日本の“最後の謎”」に挑む!
前回の延長線上の作品ですね
当たり前なのですが、2となっているので、前作の続き。と言う形になりますね。今回のテーマになっているのは、日米安保の根幹の部分となる、密約についてです。
自民党が金をCIAから貰っていたって
岸がCIAから金を貰っていて、自民党を牛耳る形になっていく。と言うのは、ちょっと考えれば、別に証拠がなくても、誰でも分かる事になるのですが、CIAの口から、自民党とか岸にお金を配りましたよ。と言われると、不思議とあまり良い気持ちがしないですよね。知ってはいたけれど。と言う話です。で、ちょっとアメリカに逆らう総理が出てくると、それをネタにして退陣をさせて追放をする。と言うのは、今でも行われている手法になるのかな?と思います。
CIAから貰って大金持ち
鳩山一族が金持ちなのは、ブリジストンの創業者一族だから。で分かるのですが、何で?官僚程度の安倍一族が、秘書に数百万個人の口座から金を毎年引かれている事に気がつかない位に金持ちなの?と言う疑問と言えば、疑問。
答えとして、満州で岸がアヘンを売りまくって、マネーロンダリングをしてポケットにしまったり、戦後はCIAからお金を貰ったり、CIAの出張機関の宗教組織を経由してお金を貰ったから。となるのでしょうが、散々っぱら国を売って貰ったお金で、上手い飯を食べて、ぼくちん知らなかった。と言って電話一本も、ホテルにする事が出来なかった無能。
でも、無能なりに、爺さんの岸のお金を濾過する。と言う事については、きちんと守っているみたいですね。
公文書改竄の出発点は密約の引き継ぎをしなかった事
本章の中心となっているのは、密約についてです。密約があったかどうか?については、議論の余地がなくあったんでしょう。だけれども、密約についての感覚が日米に差があった。
具体的に言えば、日本は密約は政治家や担当者が個人で背負いこんでしまえば良い。と言う感覚で、アメリカとしては、国と国が公表をしない事を前提にしているものの、約束事として捉えている。時間が経過をしたら、日本側は、密約について、何となく聞いています。と言う程度になりますので、そこに付けこんで、アメリカ側は徐々に拡大解釈をさせていき、かくして日本の軍事的な主権は奪われる。と言う話になります。
これについては、とっくのとうに三島由紀夫がどこまで知っていたのか?は別にして、喝破していた事になりますよね。自衛隊の指揮権はアメリカが握る。日本は植民地なだけで、安倍政権になって日米安保改正とかで、対等の関係。とか言っていますが、日本が攻め込まれても、別にアメリカが必ず軍を出す必要性はない。と言う点は、何も変わらないですよ。勿論、金づるですから、ちょっと守るポーズも取りますし、多少は守ってくれないと、他の国を植民地支配するのに都合が悪くなりますが、その時の時代のバランス次第で、平気で反故にするでしょうね。
色々と難しいですな!と言う話ですし、解決策もなさそうですよね。もう、ここまで来てしまって、しかも保守なるぞ!と言う人達がアメリカについていけば、間違いない!とどう考えても、落ち目ですよ。と言う気しかしないのですが、成功体験が忘れられない世代が残っていますからね。
インパクトとしては、全体的には前作の方が自分の中では上でした。前作についても読んでいるので、興味がある人は以下をお願い致します。
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