2時間で読める西欧哲学入門。よほどの覚悟がないと書けない本だ。――内田樹氏推薦!
フランスの人気哲学者が、プラトンからサルトルまでの西欧哲学者10人をコンパクトかつ通史的に紹介したベストセラー教科書。ギリシャ時代から近代までの哲学の流れが、面白いように理解できる。
欧米のエリートにとって、哲学は不可欠な教養だ。フランスの高校では哲学が必修、バカロレア(大学入学資格試験)では文系理系を問わず哲学の筆記試験が課される。
教養としての哲学を、フランスの教科書を読んで身に着けよう!
【目次】
まえがき
1 プラトン
2 アリストテレス
3 デカルト
4 スピノザ
5 カント
6 ヘーゲル
7 キルケゴール
8 ニーチェ
9 フロイト
10 サルトル
訳者あとがき
フランスでは必須科目の哲学!
哲学って絶対に勉強をした方が良いですよね。義務教育にすべき。と思うのですが、日本では教える事が出来るレベルの人が、圧倒的に少ないのでもう無理だね。日本では哲学がないまま教育現場が回されています。
上の引用文でも、ある程度はたまたまでしょうが、内田樹先生が推薦文を書いているのですが、内田樹先生の本で日本の教育の文科相が目指しているのは、ユニクロのシンガポール店長。と言う事をズバリと書籍の中で指摘をしていますが、哲学がないから、金だけを追いかける。と言う姿勢になるのでしょうね。
偶然と言う事ではなく、ある程度は計算をしていたのですが、こちらの書籍は図書館で借りまして、当然読み終わったので、こうして記事にしているのですが、現在は『資本主義と危機』と言う書籍を読んでいます。何冊か読んだ事がある、マルクス・ガブリエルが出ているのですが、本書に登場をしている哲学者全員ではありませんが、きっちりとヘーゲルとかの単語とかは出ていますからね。
どうにも、マルクス・ガブリエルの書籍は分かり辛い。と思っていたのですが、原因としては、彼が下地にしている哲学者を私自身が読んでいないからではないか?と考えたのですが、案の定。と言うか、これまでよりも、少しだけ理解をしやすくなりましたね。
本書は書籍と言うよりも、参考書の類となりますが、それはフランスでの話となります。著者のシャルル・ペパンは実際に受験生向けの参考書や問題集などを作成している人物となり、今作もその一環の作品となります。日本では受験の科目に哲学なんてものはありませんが、読書として、それぞれの哲学者の主な主張であったり、時代的な背景を知る書籍として考えて読んでも全く問題なかったですね。
ただ、正直どうにもこうにも読む上では、結構しんどいです。でも、面白い。普通はしんどくて面白い。と言うのは並立をしないのですが、今回ばかりは、そんな感じの書籍となっていましたね。
プラトンとかアリストテレスについては、随分前になりますが、それなりに読んだりしたのですが、それ以降の本書で掲載をされている人物については、名言位は知っている。と言う程度の知識となりますので、本書を読んで、よし!分かった!と言うレベルには程遠く、スタートラインにようやく立てた。と言う感じですかね?
読書と知識と教養とは、かくも遠い道のりなり。と言うのを再確認させられた一冊でした。
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