原秀則の短編作品を2冊読んでみたのですが、片方ずつ取り上げないで、まとめて2冊の紹介をしておきたいと思います。まずは、『冬はなび』で次に『駅恋』です。
まずは『冬はなび』
恋愛劇の旗手・原秀則が描くオトナの青春劇場
大ヒットを記録した『冬物語』『部屋においでよ』『電車男』に続く…恋愛劇の旗手・原秀則が描く話題の最新作。引退直前の冴えないプロボクサー・権田は、映画女優・胡桃沢マキの映画役作りのためのトレーナーを務めることに。住む世界が違う二人は何かと喧嘩が絶えないが、とある”事件”によって運命が大きく変わることに。果たして二人の行く末は…!?恋に笑いに拳闘に…、オトナの青春劇場ここに開演です!
プロボクサーに現役でいられる年齢制限がある事を知らなかったのですが、その年齢ギリギリ。勿論、チャンピオンなんてものは狙っていなくて、最後の試合をして気持ちをスッキリとさせて引退をさせたい。と多分考えているであろう、ボクサーと、一時はそれなりに脚光を浴びていた女優。でも、年齢的にも、そろそろ返り咲きをしないと後がない。そんな崖っぷちの二人が、ボクシングのシーンの練習の為に巡り合う。
こんな感じの立ち上がりになるのですが、作品紹介文章に同じような事が書かれていますね。
内容としては、収まる感じに収まっていて、大逆転!と言う形では終わらなかったのですが、人生そんなもんですよね。せめて意地を見せる事が出来た。それが大事な事なんだよな。と読んでいて思いました。原秀則先生らしい作品になると思います。
駅恋はショート・ショート
何気ない日常の中、人と人が出会い、そして別れる…そんな『駅』の恋愛模様を原秀則先生が描きます。第1集は「学芸大学駅」や「二子玉川駅」など東急線沿線が舞台。優しく癒されるヒーリング珠玉作です。
短編小説が好きな人にも充分にあり!となる作品でしたね。最後の方の作品については、短編が繋がっている形となっていて、都合、三つの話が連結をしている形となっているのですが、その他の作品は全てバラバラとなります。タイトルからも分かると思いますが、駅をテーマにした作品になっていますので、自分がその沿線であったり、その駅を使っている人ほど、感情移入をしやすいのかな?と思います。
稀にですが、自分の最寄り駅なんかも、漫画に登場をしたりしますが、その時ってやはりテンションが少し上がりますよね。
年齢的にも、自分にはあまり合わない作品かな?と思いながらも、購入をしてしまい読んでみたのですが、面白かったですよ。どちらかと言えば女性向けの作品かもしれませんが、中年男性でも、全然ありな作品です。
コメントを残す