池田大作と宮本顕治 「創共協定」誕生の舞台裏

池田大作と宮本顕治 「創共協定」誕生の舞台裏

池田大作と宮本顕治 「創共協定」誕生の舞台裏

内容(「BOOK」データベースより)
信じることから出発する創価学会、資本主義体制を疑い、変革を望む日本共産党。対立関係にあった幼者が手を結んだ「創共協定」は一九七五年の公表時、日本中に衝撃を与えた。この協定は発表直後から死文化の道をたどったが、その裏ではどんな思惑と策謀が渦巻いていたか。池田大作と宮本顕治に焦点を当てながら、「創共協定」誕生と破綻の舞台裏をさぐる。
著者について
1945年山形県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。評論家。著書に『逆命利君』『魯迅烈読』(以上、岩波現代文庫)、『お笑い創価学会』(共著、光文社知恵の森文庫)、『城山三郎の昭和』(角川文庫)、『自民党と創価学会』『いま、なぜ魯迅か』(以上、集英社新書)、『安倍「壊憲」を撃つ』『自民党という病』『人間が幸福になれない日本の会社』(以上、平凡社新書。共著を含む)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐高/信
1945年山形県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

悔しいけれど、面白い作品

佐高信の凄い所は何か?共産党にも熱心に誘われた位に、根本的に左派なんだろうけれども、フィクサーの朝堂院とかも会って話をしちゃう点ですかね。一水会の鈴木邦男の左派バージョンみたいな印象ですかね。勝手なイメージになりますので、あまり、この辺りについては参考にしないで頂きたい。

複雑な事情ですかね。創価学会の会員です。と自分から明言をされている知り合いが残念ながらいないので、実際に会話を通しての理解は出来ていないのですが、現在の公明党と創価学会の関係については、多少ギクシャクをしているみたいですね。

表向きの池田大作の発言と公明党がしている事に齟齬が生じ過ぎている事が原因みたいで、池田派は自民党とこれ以上は協力を出来ない。と言う姿勢みたいです。でも、本来の池田大作って、金貸し出身で、本書でも書かれているように、エグイ人ですからね。

平和に主眼を置く人であれば、自民党を支持する事なんて出来る訳がねー。でも、根本的な話、池田大作についても支持出来る訳がねー。と言う、自分の中では複雑な事情として捉えております。この辺りが宗教の心神の問題になりますので、そうした気持ちが全くない自分には理解を出来ない点ですね。

騙される側の問題

騙す方と騙される方。法的に悪いのは騙す方になるに決まっているのですが、定期的にアホがどうしてそんな事に騙されたの?と思える話が出ますよね。現役の総理大臣と一緒に写真を撮って、それを宣伝材料にして高齢者を騙してお金をマルチでむしり取った。と言う事で、ようやくジャパンライフが逮捕をされましたね。

この辺りは年寄りの事情もあって、定期的に話に来てくれる営業マンに、怪しいな。と思いながらも。と言う事情もあるでしょうし、年齢的にも美味しい時代に社会人として働いてきた。と言うのもあるのでしょうが、ただの鉄くずのレンタル事業なんかにね。金を出したいとは微塵も思わないですけれどね。

上述しているように、年齢的な事もあるのでしょうが、総理大臣と自社の会長の写真を見させられて信用をするとか、権威主義の極みでしてね。反権力の私が同じ事をされたら、絶対にお前の会社では買い物はしない。となるのですが、権威主義で美味しい時代に社会人生活を送っていた高齢者なんてのは、頭が悪い家畜か奴隷みたいなもので、騙すにはチョロいのでしょうね。

騙された事については不憫ではありますが、現代の新自由主義の観点から言えば、分不相応な金を持っていたから巻き上げられた。そして、そんな新自由主義の政策を行っている自民党を今も支持している戦犯の一翼を担っている方になっていて、別の側面では騙している側でもあるんですよね。

あんまり、ちゃんと見た事がないのですが、伊丹十三ぐらいは知っていましたが、その父親である伊丹万作の言葉が非常に重いですね。

伊丹万作の下りについては本書の終盤になるのですが、冒頭部分となる箇所でも、自分としてはガツンとやられた箇所があります。

『信じる』ことはある意味で信じさせたものに責任を預ける事である。逆に『疑う』事は自分に責任を引き戻すことになる。
この国では『疑う』ことより『信じる』ことに価値がある。と思いがちだが、果たして、そうか?

その通りですよね。信じるのは楽です。裏切られ時に責任を相手に押し付ける事が出来ますからね。疑って自分で考えていくのはしんどい。

あれです。創価学会については、色々と池田大作本人に問題が非常に多く。子供を失った親に対して、信仰心が足りないからだ。と言ってのけていたのですが、自分の子供が死ぬ。と言う話でしてね。代表が信仰心が足りませんでしたね。と言う話で、本来は悲劇なのですが、自業自得過ぎて、因果応報と言う気持ちになりましたね。その外、モラルの問題も多数書かれています。

共産党についても、きちんと批判をされているフェアな書籍になるのですが、共産党の場合には、宮本顕治はすでに故人となっていますし、現役時代にも批判が党内からあったのが伺えるのですが、創価学会の問題はここですよね。池田大作は生きてるの?生かされてる。とか、おっかねー事が書かれているのですが、学会内や党内でも批判が出来ない。これが一番の問題ですよね。

悔しいけれど、結構面白い作品でした。若年層であれば、すでに自公連立の究極の選挙目的のみの腐れ野合に疑問を感じていないのかもしれませんが、訳はそこまで分かってはいませんでしたが、リアルタイムで見てきている年代になりますし、散々批判をされてきたのも記憶にありますので、改めて権力側が野合を続ける事へのリスクを考えさせられました。

この辺りの野合連立政権については、野中も関わっていますので、興味がある方は以下もどうぞ。

「影の総理」と呼ばれた男 野中広務 権力闘争の論理(野中広務の話)

 

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