移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々

移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々

移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々

国民国家の「エラー」にされた人々。彼らから見た、移民大国・日本と世界!

国民国家の「エラー」にされた人々。
彼らから見た、移民大国・日本と世界の姿。
日本、中国、新疆ウイグル自治区、台湾をめぐった傑作ルポ!!
いま、世界のルールは動揺している。「境界に置かれていた人々が、ルールの書き換えを強く要求する時代になったのだ。
我々は、彼らを知らなくてはならない――。

日本で生まれ育ったにもかかわらず無国籍者となった女子大生。
中国の軍閥高官の孫だったにもかかわらず夜都の住人を選んだ男。
移民、難民、無国籍者に、暮らしていた国が滅びた遺民、そして国家から切り捨てられた棄民など。
国民国家の「エラー」にされた人々の実態とは? 彼らの眼に移民大国・日本はどのように映っているのか?
日本、中国、新疆ウイグル自治区、台湾をめぐり、国と国の境界線に立つ人々、「境界の民」に迫った傑作ルポ!!

<本書に登場する境界の民>
・日本で生まれ育った「無国籍者」。難民二世のベトナム人
・日本人も信用できない四面楚歌。懊悩するウイグル人
・夜都・上海に生きる軍閥の末裔。『文藝春秋』を愛読する中国人
・日系企業・メディアを見限った漢奸の日本人と中国人
・日本にも中国にも媚びない“ナショナル”を再構築する台湾人

※本書は2015年2月に小社より刊行された単行本を加筆修正の上、文庫化したものです。
内容(「BOOK」データベースより)
日本で生まれ育ったにもかかわらず無国籍者となった女子大生。中国の軍閥高官の孫だったにもかかわらず魔都の住人を選んだ男。移民、難民、無国籍者に、暮らしていた国が滅びた遺民、そして国家から切り捨てられた棄民。国民国家の「エラー」にされた人々の実態とは?彼らの眼に移民大国・日本はどのように映っているのか?日本、中国、台湾、新彊ウイグル自治区までもめぐり、「境界の民」に迫った傑作ルポ!!

著者について
●安田 峰俊:1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。一般企業勤務を経た後、著述業に。2018年『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』で第5回城山三郎賞を受賞。著書に『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(角川文庫)、『さいはての中国』(小学館新書)などがある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
安田/峰俊
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について執筆を行っている。2018年『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』で第5回城山三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

結構好きな作者

そんなにイデオロギーがない点が非常に好感を持てます。見方によりますが、あくまでも私としては、年齢も近いですし、頭の悪いネトウヨ連中のような反知性主義の本は読みたくないですからね。あくまでも主観にはなりますが、自分にはちょうど良い立ち位置です。

香港のデモでも現地で取材をしていまして、Twitterの方でも拝見をさせて頂きました。香港デモに関しては、どうしても西側陣営の報道が多くなっていて、デモで頑張った学生は偉い!と言う一辺倒の報道が多いように感じますが、流石は安田さんですよね。

逃亡犯条例撤回 「こいつら暴徒だわ」香港デモ隊の“醜い真実”をあえて書く

中国関連の記事を書いている人ですし、取材対象も基本的には西側陣営に与している方が多いと思いますので、リスクが高いと思いますが、こうやって、ちょっと待てよ。と言う警鐘の記事も書いてくれています。

ちなみに、個人的には香港デモの背後には、確実にCIAがいて、本当は中国の暴発を期待していた。と言うか、暴発させようとしていたと思いますが、失敗したよね?と言う程度で、中国は大人になったな。と言う気持ちです。自然発生で、基本的にはデモって起こらないんですよね。必ず背後に金と武器を供給して、やり方を教えている組織はあるものです。

今回のケースだと、中国が暴発をしてくれたら、世界的に中国の地位を下げる事が可能ですからね。

なので、著者である安田さんには、この辺りのデモ側の背後関係についても、おいおい調査をして頂きたいですね。

上記の文春の記事のコメント欄を見たら、面白くて仕方ないですからね。安田さん、もしくは文春が中国共産党からお金を貰ってるの?デモ以外に何をすれば良い?とか言っている人もあれだろ?安倍辞めろ!と言っただけで、選挙妨害で排除は当然。とか言う二枚舌なんだろ?暴徒でも何でもないし、選挙妨害にも該当をしない。と弁護士が言ってるのに、排除だぞ?凄いよね。じゃあ、対象が野党だったら?絶対に警察は動かないぞ。

言い方は悪いかもしれないけれども、香港デモはとりあえずは対岸の火事なんだから、冷静になって、日本の状況を考えようよ。投票率の低さを考えたら、日本で民主主義が機能をしているかどうか?もすでに疑わしいレベルなのに、香港に完全民主主義を目指す事をそこまで応援して、どうするの?と思います。

あれだよね。自民党を応援するコメントを書いてお金を貰っていた人が、他の人もそうに決まってる。と思っているんでしょうね。

香港デモについては、この辺りにして、本書の内容について、ちょっと感想を書きたいと思います。

和僑と被っている部分が多いらしい

評価として分かれるポイントになるみたいですが、著者の『和僑』と言う著作と被っている部分が多いらしいです。ただし、私は読んでいないので、特に問題なく読む事が出来ました。そして前提条件になると思いますが、アマゾンでも何でも良いのですが、中古で購入をしよう。と考えている人の場合には注意が必要です。

今回、私は文庫版で読みましたが、最初のハードカバータイプをブックオフで買えば良いや。と言う感覚だと、ちょっと勿体ないですね。

と言うのも、文庫版によせて、著者がちょっと手直しをしたり、当時と状況が変わっている部分の解説などが文庫版では追加をされているからになります。この辺り、読むタイミングにもよりますが、割と重要な点になりますね。

登場をしているエリアとしては、ベトナム・ウイグル・台湾・上海などになるのですが、個人的にはウイグルですね。これはひどいよ。

要するにウイグルの難民に見せかけて、利用をしている日本人がいる。と言う事になるのですが、まー、いるよね。しかも、そうした利用をして支援をしている人の中も派閥がある。と言う方が書かれていて、その辺りは新鮮でしたね。利権を作ろうとしているんだろうから、せめて仲良くやれよ。と思うのですが、お互いに鎬を削ってるの。それで追放に成功をして、と言う所であったり、一番驚いたのは、ウイグル族の女性を愛人にしよう。としていた点ですね。

かなり生々しい形で描かれていますし、この件に関しては、訴訟にもなっていたみたいですが、著者の完全勝利で終わっています。可哀想に見せかけて、色々とね、金銭を引っ張る。と言う方法は良くないよね。もっと根源的な部分の理解をして、その対象に何をしてあげるか?それは日本人の立場ではなく、あくまでも相手の立場になって。と言う事なのですが、ここが結局難しいですよね。

日本側で支援をする側だって生活がある訳ですから、お金をどこかから引っ張らないといけないし、それで人よりも贅沢が出来る金銭であれば、うん?となりますし、じゃあ貧しい生活しか出来ない金銭でやれ。とも言えない部分もありますし、色々とゴチャゴチャしてしまう。

順番としては前後をしてしまうのですが、ベトナム人のケースで、圧政に耐えかねて亡命をした方の娘が、ベトナムに留学をする事になって、両親が喜んでくれた。と言う下りがありまして、その話をそこそこレベルが高いはずの大学でしたのですが、何で捨てた国に留学をするのに、両親が喜んだのですか?と言う質問があったみたいです。

本書でも書かれているけれども、大丈夫?今の若いって大丈夫なの?両親の亡命の下りも説明があったはずだろうし、今のベトナムの知識だって、行かなくても、それなりに安定はしている状況だって分かるだろうし、そもそもベトナム戦争を知らないのかな?著者である安田さんも、何で、そんな質問が出るの?と思ったみたいですが、そりゃそうだろうね?あれなの?嫌なら見るな。とかの感覚で嫌で出ていったんだから、戻るなよ。とか、そんな感覚なのかね?

話を戻して恐縮ですが、在日とかに嫌なら出て行け!と言っているやつに限って、香港デモを応援しているでしょう?嫌なら出て行けば良いじゃんね?お前らが普段言ってるじゃん?日本と中国は全然違うのは百も承知だけど、嫌なら出て行け。にそこは含まれていないでしょうからね。

ダラダラと書いておりますが、私自身には何も答えはありません。ただ色々と話を聞いたり読んだりして、じゃあ、あのケースではどうしたら良いんだろうかね?と考える程度です。難しい話は分からない♪と言う感じですが、安田さんの著作は冷静になるのに、自分に取っては丁度良いです。

ネトウヨを挑発したけれども、けんか腰のコメントは受け付けないので、その辺り、宜しく!

中国のやり方は、大問題ですが、その中国を支えたのがアメリカと日本ですからね。やっぱり難しい話ですね。

その外の安田峰俊さんの著者の感想です。

さいはての中国はオススメ度高いです

八九六四 「天安門事件」は再び起きるか(面白い)

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