漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか2

内容紹介

池上彰氏、宮崎駿氏も愛読 「君たちはどう生きるか」がマンガ化された理由

知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説の古典が初めてマンガ化された。刊行直後から話題を呼び、現在も途切れなく部数を伸ばしている。

「原著は幼いころからの愛読書で、池上彰さんや宮崎駿さんといった錚々たる方々に愛されていることも知っていました。ですが企画の直接のきっかけは、身近にいた20代や30代の若い編集者にも愛読されていたからなんです。世代を超えて読み継がれている良書をマンガ化すれば、より広い読者に届くのではないかと考えたんですね」(担当編集者)

原作に「ノート」として挟まれるおじさんからコペル君への助言は、あえてマンガ化せず、テキストとして掲載。〈ものの見方について〉〈真実の経験について〉〈人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて〉といった深遠なテーマについて、原作同様、読者自身に自分の頭で考えさせる本として仕立てられている。

「原作はコペル君の成長が主題ですが、マンガではおじさんもコペル君を導きながら一緒に成長していくような要素を加えました。工夫が功を奏してか、若い方はもちろんのこと、ご年配の方もおじさんの目線に自分を重ねて本書を楽しんでくださっている手応えがありますね」(担当編集者)

評者:前田 久

(週刊文春 2017.11.2号掲載)

内容紹介
95万部突破! !

『世界一受けたい授業』で大反響! !

おかげ様でamazon売れ筋ランキング総合第1位(2017/11~)

「いまは亡き著者と、これをいま出版しようと考えた編集者と、
この本に正面からぶつかろうと思った漫画家に、
カーテンコールのように拍手を続けています」
糸井重里さん コピーライター(2017/8/26のtwitterより)

「逆境や苦しみを感じるのは、前進している証だ。
考える、悩むことに価値がある、と励まされている気がしました」
松浦弥太郎さん エッセイスト

丸善日本橋店 フィクション部門第1位(8/17から8/23集計)

アマゾン売れ筋ランキング書籍総合「倫理学」「児童文学」第1位(2017/8/31調べ)

人間としてあるべき姿を求め続ける
コペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける
歴史的名著が、初のマンガ化!

1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。

著者について
吉野源三郎
編集者・児童文学者。1899(明治32)年〜1981(昭和56)年。
雑誌『世界』初代編集長。岩波少年文庫の創設にも尽力。

羽賀翔一
漫画家。2010年『インチキ君』で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。
2011年にモーニングで『ケシゴムライフ』連載、2014年に単行本発売。近刊に『昼間のパパは光っている』

個人的な読んだ感想

100万部突破しましたかね?話題の書籍と言う事になりますが、元々は文庫版ですが、ちょっと他にも買っていて読んでいない本が何冊かあったりしたので、軽く読むつもりで漫画版の方を購入したのですが、時々普通の文章が出てきて、結構、漫画としては読むのが時間が掛かってしまいました。

うーん。私自身は30代後半でボロはまとえど、心は錦の精神を持っているので、この作品を読んで、何かを考えさせられたか?と言われたら特にないです。

ちょっと状況などが違うのですが、この作品の中の一番の佳境となっている点としては、コペル君が友達との約束を、怖くなって守れなくなってしまったシーンになると思うのですが、僕も中学生の時に、さー、ここだよ。と言うシーンがあったのですが、その時に行動出来た側の人になりますので、コペル君のような人間が多数派だと言う事も分かっています。

具体的に言うと、中学生の頃の担任の先生が嫌われていたんですよね。私も当然嫌いでしたが、少なくても陰口は言いませんでした。文句があったら直接面と言うタイプですね。他のクラスメイトは陰口叩きまくりですね。そうしたのが担任の先生だって大人ですから伝わる訳ですよね。

そこで、ある日、先生が朝のホームルームの時間に、『正直、先生の事が嫌いな人、手をあげてくれ。』と言ってきた訳です。

大の大人が中学生に嫌われているとか、自分が大人の年齢になると、屁とも思いませんが、逆に中学生にそんな事を聞くのも勇気がいりますよね?だから、私は手を挙げたんですよ。だけど周りをみたら、誰も手を挙げてなかったけどね。
先生からも、ありがとう。と言われたのですが、その後、先生が教室を出た後に、お前ら?何なの?あれだけ普段陰口叩いておきながら、何で誰も手を挙げないの?と言ったのですが、皆、下をうつむいていましたね。本書の中で言えば、卑怯者だったり、下等な人間と言う事になるのかもしれません。

私自身も年齢的にもおじさんになりますので、今さら、そうした人達に対して何の感情も当然ありません。独身で子供も居ませんが、自分に子供がいたら、どう言った子になってもらいたいか?と言う話なのですが、もしかしたら、都内とかに住んでいる人であれば、学業良く、良い会社に勤めて貰いたい。人間の中身は二の次で。と思っている親御さんも多いのかもしれませんね。

生産と消費について

もう一つ、思い出しました。私自身は都内にも住んでいた事があるのですが、今は埼玉在住なのですが、埼玉県って普通に田んぼもあれば、当然畑もあるんですよね。

で、思ったのですが、東京って、ほとんど生産をしていないんですよね。その事に気がついてからは、自分の中での東京の価値って凄く下がりましたね。

各人の立ち位置だったり、それまでの生き方によって、本を読んだ感想が分かれるのは当たり前なのかな?と思いますが、個人的には、絶対にオススメの本!とか、そんな気持ちは微塵も沸きませんでした。

上述をした、先生とのやり取りで、手を挙げる事が出来なかったら、この本を読んで、思い出して、心をえぐられたかもしれませんね。

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