内容紹介
調教師はふだん何を重視して馬と接しているのか?どうすれば強い馬をつくることができるのか?東西格差はなぜ解消されないのか?除外馬を減らすためにすべきこととは?このままでは日本の競馬はダメになる――現役最強牝馬アーモンドアイを手掛けた調教師がこれからの競馬界のあり方を考える。ルメール騎手へのインタビューも特別収録!・・・・・・・・・・私が中央競馬に身を置いてからのこの40年間で、調教師を取り巻く環境はずいぶん変わった。海外レースに挑む馬が増え、外厩も充実してくるなど、まさにいま、日本競馬界は激変期を迎えているといっていい。だが、このままでは日本の競馬界は衰退してしまうのではないか――私は今、そんな危機感を抱いている。【東西格差はなぜ解消されないのか?】【除外馬を減らすためにすべきこととは?】一人でも多くの人々に、私の思いを共有していただきつつ、今後さらに日本の競馬界が発展していくことを強く願っている。・・・・・・・・・・【本書のおもな内容】■はじめに――変わりゆく競馬界ドバイターフ前夜の出来事/凱旋門賞断念の背景「詐欺師、ペテン師、調教師」!? ほか
■特別インタビュー クリストフ・ルメール「国枝調教師とは哲学が一緒」
■第1章 調教師が大事にしていることヒカルイマイとTTG/山崎厩舎時代に得たもの/イギリス研修/藤沢調教師との関係 ほか
■第2章 調教師の戦略騎乗依頼/藤田菜七子をどう見るか/騎乗指示/競馬新聞をどう読むか厩舎の管理システム/馬の体調管理/レース選択 ほか
■第3章 最強馬のつくりかた「セレクトセール」/馬のバランス/良血と馬格/牝馬の特徴三冠牝馬アパパネとアーモンドアイ/調教の要諦/外厩の進化
■第4章 海外レースに挑む遠征の歴史/日本最強馬の挑戦/はるかなる凱旋門賞/輸送事情 ほか
■第5章 東西格差をどう解消するか西高東低/輸送競馬の弊害/東西格差の原因/“栗東留学”の背景格差が格差をうみだす実態 ほか
■第6章 日本競馬への危惧除外馬問題/中央競馬と地方競馬のひずみ/各種手当の見直しと信賞必罰の徹底レースの品質保証に必要なこと/厩舎にも働き方改革が必要/ゲートボーイの導入をタカラテンリュウとラガーレグルスの教訓 ほか
内容(「BOOK」データベースより)
このままでは日本の競馬はダメになる―現役最強牝馬アーモンドアイをつくった調教師による“覚悟の提言”。C.ルメール騎手特別インタビュー収録。
著者について
国枝 栄
1955年岐阜県生まれ。JRA調教師(美浦)。東京農工大学農学部獣医学科卒業後、1978年から美浦・山崎彰義厩舎で調教助手、1989年調教師免許取得を経て、1990年開業。これまで日本で誕生した牝馬三冠5頭中、2頭(2010年アパパネ・2018年アーモンドアイ)を手掛ける。JRA通算880勝は現役2位(2019年9月16日時点)。G1制覇はほかに、1999年スプリンターズステークス・2001年安田記念(ブラックホーク)、2007年NHKマイルカップ(ピンクカメオ)、2007年有馬記念(マツリダゴッホ)、2009年天皇賞・春(マイネルキッツ)、2009年阪神ジュベナイルフィリーズ・2011年ヴィクトリアマイル(アパパネ)、2014年朝日杯フューチュリティステークス(ダノンプラチナ)、2018年ジャパンカップ(アーモンドアイ)。2019年には海外G1・ドバイターフ(同)も制した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
国枝/栄
1955年岐阜県生まれ。JRA調教師(美浦)。東京農工大学農学部獣医学科卒業後、1978年から美浦・山崎彰義厩舎で調教助手、1989年調教師免許取得を経て、1990年開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
これは覚悟はいらない
一応、分かるとは思いますが、馬券の必勝法類の書籍ではありません。一番、現時点で有名な馬としては、アーモンドアイになりますかね。でも、ブラックホークの調教師でもあった。ちょっとその辺りは記憶として忘れていたのですが、なんとなしに、当時はまだまだ今の地位ではなかった、国枝先生でありまして、予想の時にブラックホークの調教師欄を見て、まだ頭がある厩舎ではないだろう。と思って消したりもしたかもしれません。
そして、国枝先生と言えば、アパパネ。アパパネと言えば金子真人になる訳ですが、国枝先生と金子真人さんの関係はブラックホークから始まっているんですね。そして、その経緯についても本書の中で書かれています。これは知らなかったので、へーー!となりました。人間関係って、そう言うものだよね。と言う話でもありますし、前提として、国枝先生の人柄などもあるとは思いますが、まさかそんな場所で。と言う感じでしたよ。
営業熱心な調教師。と言うイメージはありませんでしたし、実際に違うみたいですが、まー、ジッと真面目にやってきて、タイミングとしてめぐり合いがあったんでしょうね。そこからブラックホークに携わり、それがアパパネに繋がり、アパパネがあったからこそ、アーモンドアイに繋がりと思いますからね。
後は知らなかった事で言えば、国枝先生と藤沢先生の話ですかね。国枝先生も労働環境について書かれているのですが、流石にね、藤沢先生が自分のスタッフに訴えられた事についての見解についてはスルーをされていました。流石に書けないですかね。覚悟の競馬とあったので、もしかしたら?と思ったのですが、人間関係として無理でしょう。
取り合えず、読んで思ったのは、俺もボルサリーノを買おう。です!
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