内容紹介
若き青年局長が日本を変える!新しい政治小説。若き青年局長の甲斐孝輔は、日本の最大の問題は少子化だと考えていた。若い官僚や政治家と組んで勉強会を立ち上げた甲斐だったが、大御所から横やりが入り……。日本の将来を見据え未来に光を灯す政治小説。
内容(「BOOK」データベースより)
2020年東京オリンピック後、このまま人口が減れば日本は破綻してしまう!33歳にして与党青年局長となった甲斐孝輔は、少子化対策こそ国を救うと考えた。子育て特区や子育て後の社会進出支援などの勉強会を立ち上げたが、党内の重鎮から圧力がかかる。まずは東京から変えようと考えた甲斐は、都知事へ政策を提案した。だが知事から反発され、都知事選立候補の決意を固めるが―。今後の日本があるべき姿を示す、政策提言小説。著者について
●楡 周平:1957年生まれ。米国企業在職中に『Cの福音』で衝撃デビューし、一躍脚光を浴びる。著書に『Cの福音』『クーデター』『猛禽の宴』『クラッシュ』『ターゲット』『朝倉恭介』の6巻からなる「朝倉恭介シリーズ」のほか、『フェイク』『クレイジーボーイズ』『プラチナタウン』『修羅の宴』『ミッション建国』『砂の王宮』『和僑』など多数。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
楡/周平
1957年生まれ。米国企業在職中に『Cの福音』で衝撃デビューし、一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
読んだ個人的な感想
完全に主人公が小泉進次郎です。アドバイス的な事を言う老人は中曽根康弘でしょうね。あんまり両者の接点を感じませんが、取りあえず違う名前で出てくるのですが、普通の知識があれば、これのモデルはこの人だよね?と言う感覚で理解をする事が出来ると思います。
内容的にはリアルな状況が書かれているので、中には真剣に熟読をする人も多い作品かな?と思いますが、個人的に何の感情も沸かないまま読み終わりました。
日本が抱えている問題の根底に少子高齢化がある。と言う当たり前の話になる訳ですが、これを解決する為の施策を何かしているか?確か幼稚園か何かの為に広告は出したけれども、国としての経済支援は一円も出していなかったり、子育て世代に対して支援については検討の結果、流れてしまい、高齢者への支援は速攻で通ったり。と色々ともう大部前から無理だよね?と言う雰囲気だけ出ていますね。日本が財政破綻をするかどうか?と言う事で言えば、そりゃするよ。と言うのが個人的なスタンスです。それがいつか?とかそうした細かな店については分かりませんが、もう無理なんです。諦めましょう。と言うスタンスですね。可能であるならば、早期の財政破綻から復興の道筋を考えた方が、効率的だと思います。
本書では、最終的に国を変えるのは無理だよね?と言う事で、小泉進次郎がモデルの人物が資金的に余裕があるけれども、明日の日本待った無しとなっている東京の都知事選に出馬をする事を決意して、そこでの成功モデルを国政の場で実現を目指す。と言う、急がば回れ。と言う感じで占められているのですが、百万歩譲って、都政で改革を実現して、それで少子化対策を実現出来たとしても、それを国政で移し替えるのは絶対に無理なんですよね。借金がない都政と国政を一緒にしても、舞台が違い過ぎますし、かかっている社会保障の規模や比率も違い過ぎるでしょうからね。つまり、手遅れです。南無阿弥陀仏。
著者は元々は外資系企業での勤務経験がある方となりますので、恐ろしく頭の良い方だと思いますが、国民様を舐めてはいけない。社会保障が足かせとなっていて、バブル崩壊も自分可愛さで雇い止めをして、それが少子化に繋がっているのは、日本の高齢者は百も承知。じゃあ、年金削減を受け入れるか?死ぬのが見えているから、絶対に逃げ切ってやる!と言う意欲満々です。民主主義をやっている限り、抜本的な解決はもう無理なんですよね。
経済破綻と言う言葉を使うと、どうしようもなくネガティブな印象を受けると思いますが、大丈夫。畑で大根作って食べていれば生きていけると思いますよ。それに破壊の後に再生有りですからね。韓国などの実際に財政破綻をした国を見ると、外資系企業の植民地として、見ていても、うーん。と言う気持ちになりますが、良く考えてみたら、日本もすでに多国籍企業の植民地みたいな感じになっていますので、大差ない状況だと思います。
決してポジティブな話ではありませんが、神様がいきなり現れて、今年中に経済破綻をするのと、お前が高齢者になって微かな年金頼みで生活をしているタイミングに経済破綻するの、どっちが良い?と聞かれたら、今年中でお願い致します。と答えますよね。でも、現時点で高齢者だったら、どうか?今年中に破綻するのと、お前が死んでから子供や孫が路頭に迷うかもしれないタイミングで経済破綻。どっちが良い?と同じ質問をされたら、死んでからでお願い致します。と答えますよね。
要するに、それぞれのポジションのせめぎ合いなんですよね。社会正義の観点で言えば、借金して財布にお金を入れてきた世代が責任を負うべき。とは思いますが、民主主義は数により政策を決定するだけの政治システムであって、正義は内包されていない。だから民主主義に正義はないのは当然であります。と三島由紀夫が言ってましたよ。
年代にもよりますが、いつか来るであろう財政破綻。現在進行形でババ抜きを行っている最中となりますので、願わくば最悪なタイミングで起こらない事を祈るだけですね。
所で進次郎って、ジャパンハンドラーズでしょう?
本書の中では憂国に燃える政治家として描かれているのですが、進次郎って、自民党のガス抜きでしかないですよね?自民党は嫌いだけど、進次郎が居るから自民党に投票をしている。と言う人も多いと思います。
実際に何かしているのか?と言ったら、別に何もしていないですよね。本書で描かれている点で言えば、お行儀良く、次の順番待ちをしている点ですかね。将来、高い可能性で総理大臣になるんだろうな。と思っているのですが、タイミングによって辞退をするかもしれませんね。年齢的な事を考えると、ババ抜きで言えばババを引かされる年代ですからね。
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こちらの作品はBookLiveと言う電子書籍サイトで読む事が可能です。初回入会の際に、半額クーポンを貰えたりします。また電子書籍に慣れていない人でも入会前に試し読み機能を使う事は可能となりますので、取り合えず、サクッと自分にマッチをしているかどうかを試してみるのが良いと思います。
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