
ローマの哲人 セネカの言葉
パクス・ロマーナ期、ローマ帝国で弁護士、元老院議員、財務官、法務官、そして皇帝ネロの顧問官を歴任したセネカ(前1年頃~65年)は、思想家として人生、死、貧困、徳、欲望と快楽、真の自由という、誰の人生にも関わるテーマについて普遍的なメッセージを遺している。「どうしてこんな面白いものが今まで日本ではほとんど読まれなかったのだ」――特定の他者にあてた書簡の形で著した十数篇の文章を、『清貧の思想』『ハラスのいた日々』の作家・中野孝次が晩年自らの翻訳で読み解く。道徳的退廃に陥った21世紀の日本を憂え、人として生きる術を説くいきいきとした箴言として提示した、現代人のためのセネカ入門。(原本:2003年岩波書店刊)
読むのにタフさが求められる
哲学書に関しては、概してになりますが、こちらの書籍も大分タフさが求められまして、読み終わるのに随分と時間が掛かりました。
セネカと言えば、知っている人はほとんどいないのが現実になるのかな?と思いますが、皇帝ネロの家庭教師を担当して、皇帝に即位した後も、最高執政官として存在をした人物になります。流石に皇帝ネロになれば知っている人も多いですかね。
皇帝ネロと言えば、ウオーリーを探せにも、昔登場をしていた人物で、その昔、ウオーリーを探せを見ていて、偉そうな皇帝がいたので、これ、だーれ?と兄貴に聞いたのですが、ピエロがいるから、ネロや。と教えて貰ったのですが、その時にネロとピエロは自分の中でセットになったのですが、調べても、ネロがピエロが傍に置いていた話はなくて、あれ、間違いだったんじゃね?と今更ながら考えたりもします。
さて、本書に話を戻しますが、著者も書いているように、論語と共通をしている部分が多いです。キリスト教の教えにも影響を与えたセネカがヨーロッパでは有名なのですが、日本では全く有名ではない。何故だ?と言う事が本書では書かれているのですが、それは論語があって、それで充分だったからではないでしょうか?
中々に耳の痛い思いをする箇所もあったりしまして、下手したら現代人の多くが読んでいて、イラッとしてしまうかもしれません。哲学全般がそうなのですが、自分との闘いですよね。
取りあえず、セネカと言う人物とその生涯をザックリとですが、知れて良かったです。何だか、セネカとか単語を使えば、お?こいつ知ってるな?と思って貰えそうですからね。

ローマの哲人 セネカの言葉(本文一部抜粋)
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