22世紀の民主主義

22世紀の民主主義
22世紀の民主主義

断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。
これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。
22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。

いつかはあるかもしれない話

先進国の中でも、民主主義を導入をしている国の経済成長が止まってきている。加えて、コロナの対応についても被害を受けている、独裁政権や専制主義の国の方が経済成長が高く、コロナの抑制にも上手く言っている。これは資本主義と民主主義の食い合わせが悪いだからだろう。と言うテーマに民主主義について、どうアレンジをしていくことで、今よりも状況が良くなるのか?近い段階の話ではなく、少し遠い時代には起こりえる話になるのかな?と思いますので、60歳以上ぐらいの方は、読んで意味が分からないでしょうし、読まななくても良いのかな?と思います。

読んでいてテーマとして重きが置かれているのは、民意のアルゴリズム化であり、この民意の中には無意識をアルゴリズムとして捉える。と言うのが書かれていました。この点については、非常に素晴らしい発想になると思いますが、現実的には、まだまだそれを阻害する要因は多々あるかと思います。

当然、政治家はそんな事をされたら困るでしょうし、そもそも論として、無意識をアルゴリズムする為には、民主主義の大原則となっているはずの情報開示が、現時点、他の海外の先進国の状況は分からないのですが、全く日本ではなされていません。

本書が執筆を終えられた時点では、2022年の参議院選挙の最中であり、安倍晋三が銃撃をされる前になります。選挙の最中であるにも関わらず、選挙の争点はほとんど報道をされなくなり、可哀想なアボジ一色と報道はなり、すでに統一教会によって家庭を壊されたのが動機である事、そして、その統一教会と一体化をしていたのが安倍晋三である事を知っていながら、選挙が終わるまでは、そうした類の情報は大手メディアからは一切ありませんでした。

結果としては、自民党が圧勝となりましたが、知らなかった情報を、どうやって無意識で捉える事が出来るのだろうか?と言う点ですね。

ゆえに、情報開示を、政治家と癒着のある企業、献金をされている企業に対して、どう利益供与をしているのか?そうしたのを、自民党がやる訳がないので、まずは民間がアルゴリズムで、徹底的にそうした情報開示をする事が出来れば、あるいは、本書で書かれている未来の民主主義が誕生をするのが早まるかもしれません。

ただし、困難な事に人の無意識には、自分のミスを頑なに認める事が出来ない人も多いです。それが無意識レベルで行われています。霊感商法で家庭を壊した金を、まず間違いなく、自民党は貰っている。洗脳をされた信者にポスターはりや電話をさせている。こうしたのを分かっていながら、支持政党としての自民党の支持率はせいぜい微減にとどまっています。自民党を支持した事で、加害者の一旦を担っていた。と言う自覚をしたら、これまでに自民党を支持してきた事が誤りであった。と言う事を無意識のうちに、認識をして、自分は全く関係ないし、それとこれとは別。と勝手に脳内で処理をしているのでしょう。

ゆえに、無意識のアルゴリズムが、仮に今すぐに誕生をしたとしても、恐らくは国会議事堂に占める議席数と言う点では、概ね変化としては少ないのかな?と個人的には思ったりします。まずは、徹底的な情報開示。そして誤りを認める。と言う姿勢が多くの日本人に求められているのではないでしょうか?
支持者には腹が立つかもしれませんが、私自身は、はっきりと書きますよ。選挙に行かないで間接的に組織票の強い自民党を有利にさせたり、自民党に投票をした人は、霊感商法の加担者です。その自覚をどうしても持ちたくない人も多いと思いますが、それは事実であり、決して揺るぎません。

著者である成田さんは本書では民主主義について書かれていますが、本職はあくまでもアルゴリズムなどのIT系になりまして、政治などに興味や造詣が深い方ではありません。むしろ、どちらかと言えば、興味がないタイプかな?と思いますので、政治と宗教の結びつきには、あまり頓着がないまま、いよいよメディアで報道をされてしまいましたね。と言う形になります。

■追記

すでに記事自体は書きあがっていたのですが、その後、壷支持者や頭の悪い人が見ているであろう、アベマにて、高齢者の集団自決なる類の、視聴者数は大した数ではないのでしょうが、それなりに影響力があるであろう番組にて、成田祐輔さんが、悪質と捉えられる発言をしたみたいです。番組自体は見ていませんので、流れとして、枠組みとして、どうこう発言すべき立場ではありませんが、本書の上記の感想文とは、関係ない話とご理解頂きたいと思います。

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