二つの世界大戦は必要のない戦争だった。とくに第二次大戦は、チャーチルとルーズベルトがいなければ起らなかった――。
本来の「歴史修正主義」とは、戦前の日独を全面肯定する歴史観のことではありません。米英の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探る歴史観のことです。
「公式の歴史」では、ベルサイユ体制と国際連盟体制を破壊した枢軸国(日独伊)の他国への侵略が第二次大戦の原因と説明されますが、実は英米参戦の「必要」や「理由」は後からでっち上げられました。「ヒトラーはどん底のドイツ経済を立て直した」「オーストリア国民はドイツへの併合を熱烈に歓迎した」「借金に追われていたチャーチルにとって、ナチス台頭は絶好のチャンスとなった」などと、本当のことを言ってしまうと、連合国が作り上げた戦後体制の正当性が崩れてしまうのです。
戦争を始めるのは誰か?――本書は、二つの世界大戦の真実に迫ります。キーワード:第一次世界大戦、第二次世界大戦、歴史修正主義、歴史解釈、戦勝国、連合国、ヒトラー、スターリン、チェンバレン、フーバー、東京裁判、ナチス、モンロー主義、孤立主義、真珠湾攻撃、ユダヤ人、ホロコースト、スペイン内戦、満州事変、東西冷戦
内容(「BOOK」データベースより)
「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。米英両国の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探ろうとする歴史観だ。英米露独の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が実は「必要」も「理由」もない戦争だったことを明かす。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
渡辺/惣樹
日米近現代史研究家。1954年生まれ。静岡県下田市出身。東京大学経済学部卒業。カナダ・バンクーバー在住。英米史料をもとに開国以降の日米関係を新たな視点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
教科書にすべきレベル
極力、著者の個人的な見解は挟み込まれない形で話としては進んでいきます。日本の歴史教育の場合、日本史と世界史に分かれる形になりますので、日本の動きと世界の動きが本来は連動をしているはずなのに、あまり授業や教科書ではそうした連動が見られないので、どうしても見落としがちとなる視点をカバーする事が出来る書籍でしたね。
本来的には研究をしている人ではない限り、こうした細かい事も分からないですし、私の場合には日本史を受験科目にしましたので、世界での動きと言うのは分からない事も多かったです。書籍では、第一次世界大戦の終了から第二次世界大戦への入口となる、ドイツのポーランド進行までが書かれています。
第一次世界大戦のドイツへの賠償金請求などが、ナチスを生み出した。とある程度の教養のある人であれば、理解をしている点になると思いますが、ナチスもといヒトラーが、どこから今の歴史に繋がる動きをしてしまったのか?そうした事が理解をする事が出来ます。ちょっとネタばれを書いてしまうと、イギリスの首相が、当初はドイツのポーランドへの一部進行までは黙認姿勢だったのが、うっかりとポーランドと軍事同盟を強化してしまい、ポーランドに攻めたら、ドイツと戦争をする。と言う形になってしまい、お互いが引くに引けない状態となり、第二次世界大戦へと突入をしていく。と言う事になります。
こうして記載をすると、ポーランド可哀想。と言う気持になりますが、第一次世界大戦でドイツの領土をポーランドが割譲をされていて、その土地にドイツ系民族が多数おり、経済成長率としても、ドイツ入りをする事を望んでいたので、今の価値観などでは測れない部分がありますし、イギリスも、第一次世界大戦での賠償金請求などでやり過ぎた。と反省をしていたので、そこまでは許してやる。と言う姿勢で、そこからはお互いに協力をして、ソ連の共産主義と戦おうね。と言うのが、大まかな流れだったみたいです。
日本は日本で、アメリカに対して、共産主義と戦う為に、協力を要請していたので、アメリカ大統領がソ連贔屓でソ連は脅威ではない。と言うスタンスを当初取っていました。それが誤りである事は後の歴史が証明をしてくれていると思います。イギリスの首相に関しては、チャーチルが外野でヤイヤイ言っているのに刺激をされた部分もあったり、アメリカ大統領は経済の失策を戦争で帳消しにしようとしたり。と言う事で、局地戦はあったけど、第一次世界大戦にまで拡大をしたのは、チャーチルとアメリカ大統領のルーズベルトのせい。と言うのが大筋です。
色々と考えた
日本は本来、アメリカとは戦争をするつもりはなかった。あまり勉強をしていない人であれば、意外に思われるかもしれませんが、歴史の真相として言えば、日本はアメリカとの戦争は是非とも回避をしたかった。と言うのが、常識だとは思いますが、もしもアメリカが日本と協力をして、共産主義を抑え込む為に、一致する事が出来ていたら、どうなっていたんだろう?と考えてしまいますね。
蒋介石の国民党も、アメリカがバックについてくれたので、日本と戦えた訳ですから、梯子を外されて、日本と協力をして、ソ連、引いては毛沢東の率いる八路軍と戦う事になっていて、大分歴史も違うものとなった可能性が大きいですよね。
でも、アメリカから見たら、共産主義との防波堤として日本を叩き潰しておいたのが良かったのでしょうね。知っている人は知っている。知らない人は知らない。認めない人は絶対に認めないのでしょうが、自由民主党はMade in CIAで、今もアメリカの為の政党であって、決して日本の為の政治家ではないです。読売新聞は途中からCIAの管轄に入った感じですね。
今も多くの日本人が、誰の尻の穴を舐めるか?と言う事で、どうせならアメリカのを舐めた方が幸せだ!と言う人達を保守と呼ぶみたいですが、片腹痛いですよね。中国は中国で、もうちょっと勉強をして貰う必要がありますし、ロシアもおっかねーのですが、ロシアと軍事同盟を結んで、アメリカには出てって貰って、アジア圏で仲良くやった方が良いと思いますけどね。
保守を自称するネットの輩は、必ず韓国とか中国とかを出してくるのですが、戦後の洗脳政策をウオー・ギルト・インフォメーションと言う割には、中国や韓国と日本が仲良くならないように工作をしているのも、アメリカだと思いますけどね。その事については触れませんよね。アジア圏で仲良くなれたら、アメリカは要らないので、そうなると出番がなくなって、甘い汁を吸えなくなって困るのはアメリカですからね。
色々と考えると、アメリカにとっては、日本を防波堤にして、政治家に言う事を聞かせて、と言う今の状態がベストでしょうね。そこに日本人の事を考えている余地は一切ないと思いますが、まーしょうがないです。日本にいる政治家は操りやすいアメリカの為の保守か、やや扱い辛い、アメリカの為のリベラルか、後はCIAの宗教団体位ですからね。
後は、アメリカに敵対した、小沢と愉快な仲間達と、政策としては良いのに、天皇制すら廃止をしようと言うのを掲げている共産党位ですかね。共産党も本当に惜しいよね。政権取れる実力は充分にあるのに、天皇制護持を掲げれば、問題ないし応援したいのですが、その一点がどうしようもなく駄目ですね。自民党はCIAが操作をしているだけあって、そこは触れないようにしているのが戦略としては巧みですね。
→戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実(eBookJapan)
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