
遺伝人類学入門 チンギス・ハンのDNAは何を語るか
内容(「BOOK」データベースより)
近年、世界中の人類集団の遺伝子のバリエーションについて大規模な研究が数多くなされている。そうした中、中央アジアから東アジアにかけてチンギス・ハンの持っていたY染色体のタイプが爆発的に拡散しているという仮説が提起された。本書ではこの仮説を追うことを糸口として、遺伝子の研究方法から、人類の祖先の辿り方、進化と遺伝の捉え方まで、ゲノム時代にわれわれのルーツを追究する意義について、縦横無尽に解説する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
太田/博樹
1968年生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了、博士(理学)。マックス・プランク進化人類学研究所、イエール大学の研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科の助教などを経て、北里大学医学部解剖学・准教授。専門は人類集団遺伝学・ゲノム人類学。国際分子生物進化学会でW.Fitch賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
チンギス・ハンが出てこない
思っていた内容と全然違うし、サブタイトルにチンギス・ハンを入れるのは卑怯であるぞよ!と思うのですが、内容としては、それなりに面白い作品でした。もうね、私は文系になりますので、ヒトゲノムとかミトコンドリアとか言われても、何となくしか分からないですし、遺伝子の分岐みたいな図とかを丁寧に書いて頂いて説明をされても、ほぼ理解をする事が出来ない状態でしたが、それでも何となく、薄らとですが言いたい事は、ちょびっとだけ伝わりました。
最後の章にチンギス・ハンの事が少し触れられていて、チンギス・ハンが制圧をした地域に共通の遺伝子がそれなりに見つかり、制服をまのがれた地域と比較をすると露骨に違いが出ている。だから、この共通の遺伝子の大元はチンギス・ハンなのではないか?と言う、あくまでも推測になってしまうのですが、それを理解する為に、それまでの章が割かれている形になっています。
ダーウィンの進化論についても書かれていて、へー。と思ったり、進化ってのは進化と言う程の事ではないんやで。とか、突然変異とか、それまでに何となく意味を理解していた言葉の意味が、それなりにきちんと理解をする事が出来るようになったり、これまで興味はあったりしたのですが、文系としてはどこから始めたら良いのか?ちんぷんかんぷんでしたし、この書籍が入門書としてちょうど良いレベルか?と言われたら、必ずしもそうではなく、かなりハードルが高い部分がありました。
イメージをしていたのと違うぞ!と思って、軽く怒りを感じながら読み始めたのですが、読んでいくうちに、へー。ほー。と言う事で、これはこれでありかな?と思えましたね。チンギス・ハンについて、ガッツリと内容が割かれている。と考えている人の場合には、スルーをしておいた方が良い作品かもしれませんね。
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