目的への抵抗

目的への抵抗
目的への抵抗

自由は目的に抵抗する。そこにこそ人間の自由がある。にもかかわらず我々は「目的」に縛られ、大切なものを見失いつつあるのではないか――。コロナ危機以降の世界に対して覚えた違和感、その正体に哲学者が迫る。ソクラテスやアガンベン、アーレントらの議論をふまえ、消費と贅沢、自由と目的、行政権力と民主主義の相克などを考察、現代社会における哲学の役割を問う。名著『暇と退屈の倫理学』をより深化させた革新的論考。

程よく知の格闘を味わえました

本書では主に大きく分けて、アガンベンとハンナ・アーレントについて取り上げているのですが、まずはアガンベンですかね。当時リアルタイムにて、アガンベンの書いた論の記事を知人が送ってきてくれて、アガンベンの事自体は良く知らないまま読んだ記憶があるのですが、哲学者であれば、黙って自宅の中で哲学的な思考でもしておけ!と知人に伝えて終わったと思います。

本書では、その補足などが書かれているのですが、これはですね、本当にそれこそ、ウヨが言う普通の日本人ではなく、本当の意味での普通の日本人であれば、分かり辛いのが、キリスト教的な価値観に基づいている点があるからなんですよね。その他にも西洋的な価値観なども、当然ながら織り込まれていると思いますので、その辺りが厄介な部分となります。当時は、この状況でこんな事を書いてどうするんだろう?と言う???が頭の中で並んだりしたのですが、本書を通じて、当時のアガンベンが伝えたかった事。そして哲学者としての役割についても納得をする事が出来ました。その他の部分として分かり辛いのは、西洋的なコロナ対応と、日本でのコロナ対応には違いがあった点になると思います。ヨーロッパと一括りにしても、国によって程度の差があったでしょうし、仮に食料品の買い物以外の外出は中々許されない、いわゆるロックダウンを日本がしていても、個人的には、そこまでのダメージはなかったので、結構どうでも良かったりするんですよね。逆に何であそこまでに、ロックダウンで人権などのヒステリックな反応を示していたのかが不思議でした。

この辺りについては、アガンベンとしては、どさくさ紛れにおいて、こうした法的な拘束で国民を縛り上げていく事を危惧しているのが読み取れますし、国民の多くが盲目的に追従をしていく可能性について心配をしていたのだと思います。その心配は的をある程度は得ているのかな?と個人的には思います。私自身は、政府与党がどこの政党だろうと、舐めた事をしてくれたら、反対をしますが、現状の日本人を見ていると、統一教会が支援をしている自民党がダメなら、統一教会が支援をしている維新だ!と言うレベルとなっていますので、法的な拘束を強いていたら、そのまま突き進んでいたでしょうし、やはり盲目的に追従をしていたでしょうし、今も何も考えていない人が多数派になりますので、アガンベンが危惧する気持ちも、本書を通じて理解をする事が出来ました。

本書を通じて、お!となった箇所の引用と感想

ここでは、本書を通じて大事な部分。と個人的に考えた場面を引用してズタボロに批判をしたいと思います。

ハンナ・アーレントが『全体主義の起源』という本の中で、ヒットラーの登場を準備する事となったヴァイマル期ドイツの大衆社会を分析しています。その中で、アーレントは大衆社会における大衆は、何も信じていないから、何でも信じてしまうが、騙されたとわかっても『そうだと思っていた』と言ってケロッとしているのだと述べています。つまり価値観と言う確たるものを何ももっていないから、プロバガンダもどんどん信じてしまう。でも、そもそも信念がないから、騙されても平気なんです。

本書101ページから102ページ(一部飛ばして引用)

これです!今の『今だけ・金だけ・自分だけ』のカス野郎の多くの日本人が抱えている問題となります。私自身は、テレビが去年ぶっ壊れて半年。いらねーや!で過ごしているので、何が現在のトップニュースとなっているのか?元々さしたる興味が最早なくなりました。だって、カルト宗教を追い続けた有田さんが、テレビで統一教会を公安が潰そうとしたら、政治の力で握りつぶされた話をしただけで、もうテレビ出禁になったんですよ?見る価値あります?ないでしょう?

で、この引用をしている箇所ですが、何も日本人だけに限った話ではないのでしょうが、壺の番人が撃ち殺ろされて、テレビは数日間選挙期間中と言う事もあったのか?本来であれば、即座に伝えていかなければならない場面で、可哀想なツボジ特集で選挙の争点もろくにやらないで、結果として自民党は圧勝。そして実は統一教会とべったりでした。と報道を解禁した訳ですが、政治史を少しでも勉強をしていたら、当然の事実である自民党清和会と統一教会の癒着ぶりを知らなかった。で済ませて、知らない自分を恥じる事もなく、その多くが次の選挙で、またカルト宗教と癒着をしている自民党へと投票をしている訳ですよね。

プロバガンダについては、現在も裁判が継続しているDAPPIと言う、野党には噓をついてでもこき下ろして、与党、特に自民党のツボジ周辺のは、噓をついてでも持ち上げる。と言うスタンスでフェイクニュースを流しまくっていたのですが、それを信じたバカの多い事、多い事。涙も出ない位に洗脳されていましたね。

その真似をしたのか?DAPPIになぞらえて、ただっぴと呼ばれていた、ホラ吹き小僧も示談で終わりましたが、ガッツリと金を取られるわ、週刊誌にインタビューをされて、日本語が不自由な事もばれるわ。情けない事に、私の近所であれば、本田書店と言うお店が、このホラ吹き小僧をフォローをしていたのですが、頭が悪すぎりお店には一円たりとも落としたくありませんので、金輪際、本田書店には行かないべ。と思いました。

要するに我こそは保守なるぞ!であったり、普通の日本人です!と言いながら、統一教会と言う韓国で誕生をした、明らかに反日のカルト宗教の布教と目指す世界のお手伝いをしていたのがツボ政権を支持してきた方の結果になるのですが、反省をしている。と言う人をとんと見た事がないですね。何かが壊れてしまうのか?責任なんて一切感じていないのですが、子供たちの売国奴してきたよ!としっかりと伝えて貰いたいですね。是非とも靖国神社や皇居前にて、我こそ保守なるぞ!と言っていたカルト宗教に騙された能無し野郎は恰幅自殺をしてきて貰いたい。

と言う事で、上述をしている部分については、元々書くつもりでしたが、本書を読んで、すでに数日以上が経過をしているのですが、最新のホットな情報としては、間違いない。単なるバカ。と言う方がTwitterで絡んで頂きました。ハンナ・アーレント絡みの話になるのですが、ハンナ・アーレントの本を読んだ事もなければ、読むつもりない。読んでも理解をする事が出来ないだろう。的な事を書いたら、きた内容が、全く関係がない単なる煽りで、こちらの書いた事については、一切触れていない状態で心底呆れましたね。バカの極地とは絡みたくないので、速攻でブロックをさせて頂きました。

あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。それをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。

本書114ページ

こちらは、本書の作者である、國分功一郎さんの言葉ではなく、ガンジーの言葉が引用をされているのですが、もうまさにですね。自分自身が目指しているものが、上手く文章で表現をする事が出来なかったのですが、ガンジー先輩がすでに文章化をしてくれていました。上にて、統一教会に騙されながら、自民党を応援していた方々を批判して、プロバガンダに踊らされていた方々をバカの極地と書いてありますが、私自身は、そうした方々が、こうした大して読まれてもいないサイトで書きなぐる事で改善をするとは微塵も思っていません。すでに政治の力で統一教会は潰さない方向性で決着はついているでしょうし、馬鹿がまた統一教会に騙されるのでしょうが、もう、昔の人は良く言ったもので、馬鹿につける薬はない。馬鹿は死ななきゃ治らない。と言う事で、歴史は繰り返すんでしょうね。

ただし、自分自身はそうしたプロバガンダに脳みそ思考停止で騙されたりする事がなく、常に疑ってかかり、どこまで信用を出来るのか?そうしたスタンスを崩す事がないように、こうして文章にしたためています。私自身は個人の力で世の中を変えようなんて微塵も考えていません。ただ、世の中のカス野郎と同じにはなりたくない。法的な事は詳しくはないのですが、お天道様に向かって、私は悪い事をしていない!と言える人生を送りたいだけですね。

死者の権利とどう向き合うか?

アガンベンの話に戻るのですが、本書の中でも書かれているのですが、死者とどう向き合うか?なんですよね。見出しにも入れている死者の権利。と言うのも本書の中で書かれています。日本ではお盆などがありますが、本来は死者を迎える儀式となるのですが、現在の大半の人は方はお盆休み程度で、せいぜい墓参りをする事がある位でして、本当に死者と向き合っているのか?この辺りは難解ですし、日本人の大半は出来ていないと思います。

私自身もこの点については自信が全くありません。だから歴史の勉強を時々しているのですが、難しい部分になりますね。なんでしたら、私個人の話であれば、死んだら燃やして、残った骨を粉々にして頂き、灰皿にでも捨てて頂きたいのですが、法的に難しい。と言うような話を聞いた事があります。仮に法的な問題をクリアしたとしても、それが一般化をされる事自体は望んではいないですが、死者と向き合う時間。と言うのを、現在の日本で、どれだけ広める事が出来るか?タイムパフォーマンス。略してタイパとか言われている時点で、もう無理でしょうね。

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