路傍の石(まんが学術文庫)

路傍の石(まんが学術文庫)

時代は明治後期。地方都市に住む愛川吾一は町一番の秀才であった。が、酒浸りの父のせいで進学が許されず、丁稚奉公に出される。
歯を食いしばり、自らの逆境を跳ね返し成長していく吾一。人はつらいときほど成長する。負けてはいけない。金がなくても。道ばたの石ころのような扱いを受けようともーーーー
「君たちはどう生きるか」の成立にも関わった作家・山本有三の代表作「路傍の石」を完全まんが化。原典は一人の人間の成長を通して、人間はいかに生きるかを問いかける教養小説の傑作である。

第一章 その夜の言葉
第二章 うつりかわり
第三章 前掛け
第四章 やぶ入り
第五章 東京

時代は明治後期。地方都市に住む愛川吾一は町一番の秀才であった。が、酒浸りの父のせいで進学が許されず、丁稚奉公に出される。歯を食いしばり、自らの逆境を跳ね返し成長していく吾一。人はつらいときほど成長する。負けてはいけない。金がなくても。道ばたの石ころのような扱いを受けようともーーーー「君たちはどう生きるか」の成立にも関わった作家・山本有三の代表作「路傍の石」を完全まんが化!

未完の作品

山本有三と言う名前自体は聞いた事がありますし、路傍の石と言う本の名前も聞いた事はあったのですが、未読でした。そして読むのが大変そうだな。と言う事でコミカライズをされている形の、こちらの作品を購入。細かい、グッとくる台詞などの小説ならではの部分はカットをされているかもしれませんが、内容としては知っておけば良いかな?と言う気持ちの場合であれば、こうしたコミカライズの作品はありがたいですね。

本書は上下巻として分かれているのですが、ここでは上下巻を読んだ感想を書いておきたいと思います。

登場人物で主人公である吾一は勉強が出来る優秀な子供でしたが、当時は中学に行けない人も多く、主人公となる吾一も、その一人でした。こうした設定ですが、個人的には、変な話ですが馴染みがありますね。私自身のおじいちゃんが、正にそうでして、小学校の先生が自宅まできて、なんとか中学に行かせてやれないか?と親に頼みにきた程だったそうです。しかしながら、本書では父親の借金のかたとして奉公に出されましたが、うちのおじいちゃんの場合には、普通に働いていたのかな?あまり、その辺りは詳しくはないのですが、子供の頃に優秀だった人は、大体どこかで頭角を現しますよね。

本書の主人公の場合であれば、真面目に働きながら勉学の機会も得て、会社からの信頼も得ていき、やがて企業をする。と言う時点で作品としては未完のまま終わります。そしてうちの爺様の場合には、戦争が終わって、どうやって帰ってきたのかは不明ですが、九州の南から北海道まで帰ってきて、少ししたら、英語の辞書を購入して、これからの時代は英語だ!と自分で学習をして、進駐軍相手に仕事をしていた話を聞いた事がありますね。最終的には旅館営業をして、時代背景もありますが、しっかりと稼いで人生を終えました。

当然、名前も違えば、時代的にも少し違いますし、諸々と違う点もありますが、読んでいて、ふと随分前に亡くなった祖父の事を思い出させてくれた作品となりましたね。

路傍の石(まんが学術文庫)を読んでみよう♪

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