劣勢だった日露戦争で、日本を絶体絶命の危機から救った、大日本帝国海軍中佐・秋山真之(あきやま・さねゆき)作戦参謀。彼を主人公にした、史実に基づく壮大なストーリー。明治7年、秋。四国・松山に秋山淳五郎真之という6歳の少年がいた。淳五郎をはじめとする侍の子供たちは、武士が職を失ってすぐのこの時期、町人の子供たちにいじめられていた。だが淳五郎はどんな仕打ちを受けても決しても怯まず、仲間を助け、相手に立ち向かっていく…。
初っ端ネタバレですが、日清戦争の途中でで終わります。『日露戦争物語』と言うタイトルなのに、これいかに。と言う感じですね。作者の江川達也って、投げるので有名なのですが、この作品も投げてますね。最終回に至っては強烈な統一教会批判をしていて、どうしちゃったんだろう?と個人的には思いました。
賛否両論がありますが、『日露戦争物語』を読むと、小林よしのり。ってのがいかに凄いかを思いしりますね。本当の戦争物をテーマにした漫画を書く場合には、どうしても時代考証とかを重視しないといけなくなりますし、それを反映させた上で漫画としても面白い作品を作る。このバランス感覚って物凄く難しい事だと思いますが、『日露戦争物語』はその辺りのバランス感覚が大失敗と言える作品です。アシスタントも切りまくったのか、途中から絵も書きなぐる感じになっていて、漫画家としてどうよ?と思える絵柄になっていました。
主人公は秋山真之で、その周りの人間の多くが魅力的な内容となっていて、序盤は人間ドラマ。と言う感じで話が進んでいきます。その辺りは非常に面白いのですが、日進戦争が始まる頃にはグダグダ。wiki何かを見ると、内容がどんどん学術的になってエンターテインメント性が薄れたため、読者人気が下がった。分析をしているみたいですが、全くその通りだと思います。
オススメ度合いとしては、前述をしている内容からも分かると思いますが、オススメはしない作品です。
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