内容(「BOOK」データベースより)
自他共に認める“アジア人”作家灰谷健次郎と報道カメラマン石川文洋が、アジアの人々とふれあう。共にアジアを生きる人として。貧困、幸福、信仰心、家族愛などを独自の視点で描く文章と写真によるアジア紀行集。
内容(「MARC」データベースより)
アジアはどこにいこうとしているのだろうか。その混沌が興味深くもあり、ときにはつらい気持ちにもさせられる…。アジア七ヶ国を巡り、貧困、幸福、信仰心、家族愛などを独自の視点で描く文と写真による紀行集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
灰谷/健次郎
1934年神戸市に生まれる。17年間の小学校教員生活を経て、アジア、沖縄を歩く。1974年『兎の眼』を発表し、作家生活に入る。その作品は子どもから大人まで幅広い読者に支持されている石川/文洋
1938年那覇市生まれ。香港でスタジオ勤務のあと、1965年ベトナムに渡りベトナム戦争の記録映画、スチール撮影を行う。1969年~1984年朝日新聞社出版写真部カメラマン。現在フリーカメラマンとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
一昔前のアジア!
本書で紹介をされている国々に片っ端から行った事がある訳ではありませんが、成長著しい東南アジアとなりますので、最早、本書で写真付きで紹介をされているような風景も少なくなっているのではないか?と思いますね。実際には分からないですよ。私自身もタイに行く予定でしたが、コロナが始まって行けなくなり、なんとなしに、もううやむやとなっている感じですからね。
さて、本書は小説家である灰谷健次郎さんとベトナム戦争で名を馳せた石川文洋さんの共著と呼べる作品ですね。実際にそれぞれの国を他の方も連れて一緒に回って写真を石川さんが撮影をして、その国に対しての文章を灰谷健次郎さんが執筆をしている。と言う構成となります。
本書で紹介をされている国々は以下となります。
・タイ
・ベトナム
・フィリピン
・ミャンマー
・ラオス
・ネパール
・中国
となります。
本書自体は出版されたのが2001年となっていて、何だ割と最近だん。と感じたりしたのですが、もう20年以上が経過をしており、書店では取り扱っていないのではないでしょうかね?私自身は古本で購入をしたのですが、手にしていた方が丁寧に扱っていたのは、多少の日焼けは本にありますが、非常に綺麗な状態となっています。
20年前と言えば、中国!中国!これからは中国がくるぞ!言われていて、GDPで言えば、それから数年が経過をして、日本は抜かれてしまい、気が付いたら、とんでもねー差がついている状態となっていて、これからは他の東南アジアの国々にも抜かれていくんだろうな。と思いますが、どうなるんでしょうね?
本書では20年前の懐古的な東南アジアを楽しむ事が出来るのですが、諸々と余裕のある方向けですかね?日本はこれ以上は成長の余地はないですし、成長するエンジンを叩き続けてきたので、もう自業自得の崩壊一直線国家となりますが、どうしたもんですかね?間違いなく、まだまだ伸びていく東南アジアで何か出来ないかな?とか個人的には考えていたりもしましたし、小説家・灰谷健次郎先生の作品を読んで感銘を受けたのが本書を読むきっかけとなりましたが、読んだのは小説で、今作は旅行記みたいなものですので、全然テイストは違いま。ただ、それでもやはり面白いは面白いですよね。ベストはタイムリーに読むのが一番だったと思いますが、20年が経過をして、別の見方で楽しませて頂いた作品となりました。
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