アメリカの世紀 ― 繁栄と衰退の震源地をゆく

アメリカの世紀 ― 繁栄と衰退の震源地をゆく
アメリカの世紀 ― 繁栄と衰退の震源地をゆく

ピークをうった超大国はどこへゆく!
「アメリカ」と言われたら、何を思い浮かべるだろうか。
自由の女神、GAFA、星条旗、大リーグ、移民、ハリウッド映画、戦争、銃社会、ウォール街、ホワイトハウス、先住民、カジノ、ハンバーガー……このように並べただけでも、良きにつけ悪しきにつけ、ナンデモありの雑多な大国の姿が浮かび上がる。その背景には、移民国家という成り立ちや広大な国土・多様な地域性といった特徴が横たわる。
本書では36のトピックを取り上げ、そのトピックとかかわりの深い場所=著者自ら訪れた‟震源地”からアメリカの本質を読み解く。

思っていたのと違うけれど、色々と復習の確認と勉強になった

著者は意外と年齢的には行っているのですが、読んでいて、そう感じさせない軽妙な文章表現をされています。そこそこの爺さんなのに、面白い表現をするじゃないかね?と上から目線で読ませて頂きましたが、読む前の時点では、上手く表現をする事が出来ないのですが、重厚な内容の書籍なのかな?と思っていたのですが、そこまでではないですね。政治的な話は横においておいて、これまでのアメリカの文化史と言うのが強めに出ている書籍となります。

なくても大丈夫ですが、ある程度はアメリカの事前の知識については知っておいた方が、読んでいて理解をしやすいと思います。その辺りは、学習漫画の世界の歴史でも何でも良いと思います。私自身も、昔に恐らくは知っていたのだろうけれど、忘れてしまっていた事とか、学習漫画で思い出したりしましたね。例えばですが、ニューヨークですが、元々はオランダ領でニューネーデルランド(ネーデルランドってオランダって意味です)をぶんどって、ヨーク公から名前を取って、ニューヨークになった。とか、そうした事ですね。

勉強になった事

ブロードウェイミュージカルの箇所で書かれているのですが、キャッツってあるじゃん?私自身も、まともに見た事がないのですが、あれって宗教的な側面が強いんですって。どうりで見ようとも思わなかった訳だ!と思ったりしたのですが、ミュージカル自体が全体的に宗教色が強い作品が多いみたいです。著者である弓狩さんも、ミュージカル自体に苦手意識があったのですが、開眼をされたみたいですが、私自身にも、その日がいつかくるかもしれませんね。

Memory (Reprise) | Cats the Musical

奴隷解放。南北戦争でリンカーンの有名な話になりますが、この辺りは単なる人道主義ではなく、割と最近になって、より安価な労働者を作りだすための、えげつない手段だった。と言う説が多くなってきていますよね。

奴隷は奴隷で嫌なものですが、飼い主からしてみれば、飯を食わせて寝床をやらないといけない。おまけに財産になる訳ですから、増やそうと思ったら、男の奴隷なら、女の奴隷を買ってきて増やそうとする訳です。ちなみに女性の黒人奴隷の場合には、白人の飼い主が孕ませて子供を作って安くあげる。と言う事も平然と行われていました。だからDNA鑑定をしても、今のアメリカの黒人の大半が、アフリカの黒人とは遺伝子が大分違うんですよね。その辺りについては、本書では書かれていませんが、奴隷解放は単なる人道主義ではなく、より安上がりな労働者を作り出す為の北軍の政策でもあった。と言う事は書かれています。解放されて労働者になった以上、賃金は払うけれど、その賃金で飯を食って住む場所を確保出来るかどうか?そんなもんは知らないよ。と言う時代ですからね。今も対して変わっていませんが、最低賃金なんて言葉はなかった時代でしょうからね。

エリス島。これはグッときましたね。これ、あれでしょう?映画のゴッドファーザーでも登場をした島になるのかな?と思いますが、名前を知っていた訳でもないですし、ヨーロッパ諸国から移民は、全員が最初にここを通過する。とか、そうした話については知りませんでした。数年に1回はゴッドファーザーを見直しているので、次に見た時には、あー、これがエリス島か。となりますね。

アメリカ、エリス島移民局で撮影された世界各国の民族衣装に身を包む移民たちの貴重写真

聖者の行進ってアームストロングだったの?

ルイ・アームストロングと言えば、インターネット界隈の人であれば、ワードプレスを導入したら、初期設定の段階で必ずインストールをされているのが、こちらの曲ですね。

Louis Armstrong – What a wonderful world ( 1967 )

何故だね?と思う訳ですが、そんな事よりも聖者の行進です。これって、アメリカ民謡ってなっていたのですが、ルイ・アームストロングの作品なんですかね?単にレコード化をして、演奏をしただけなんだろうか?知っている人がいましたら、教えてちょ。

聖者の行進

これが聖者の行進になりますが、同じ世代の人であれば、これだよ。と伝えた方が分かりやすいと思いますの下に掲載をしておきます。

マリオペイント CM

マウスで!絵をかこう!ついでにー色を塗ろうおー!のリズム。これが聖者の行進です。野島作品で、若きの、いしだ壱成じゃないよ。

マクドナルドのあれやこれや

私自身、アメリカに子供の頃は住んでいました。イリノイ州でしてね。近くにマクドナルドの記念すべき第一号店がある。と言う事で、うっすらとですが、記憶にもあるのですが、本書でもマクドナルドが登場をして、お!と出てくるかな?と思っていたら、出てきたのですが、9号店だったみたいです。ただし、フランチャイズとしてのマクドナルドとしては記念すべき第一号店ではあったみたいです。しかも、すでに閉館をしてしまっている。と言うおまけつきでした。

でも、本家本元のマクドナルドの第一号店は現在でもあるんですって!ドナルドのキャラクターではなく、当時のままの別のキャラクターが看板についているみたいなので、マクドナルドの信者の方は行ってみて下さい。

あと、本書でも書かれていますが、マクドナルドは日本語で、英語で伝える場合には、ミックダーノーとカタカナで言えば発音をした方が良いでしょう。ミックの発音は小さめで、ダーノーを強め。あと、マスコットのドナルドだけれど、あれ、ラーノウド。が正式な発音です。カタカナでシンプルに日本語で書けばロナルドです。

ついでですが、コカ・コーラですが、私自身も世界中を知っている訳では勿論ないのですが、一般的にはコーラでは通じないですよ。コークです。もう大分前ですが、すっかりと日本に馴染んで久々の海外行きの飛行機内で、飲み物いる?と聞かれて、コーラ!と答えたら、は?みたいな顔をされましてね。あー、思い出したわ。となりまして、コーク・プリーズ。と言ったら、あー。みたいな感じでコーラが出てきました。

で、閉館をされてしまっているのですが、ギリギリのタイミングで動画で残してくれた方と、日本人のラスベガスの写真家の方が記事にしてくれていました。子供の頃に行ったので、記憶もかなりボンヤリで、今みても、こんなだったけ?となるのですが、何だか薄暗い時間に行った事だけは覚えていて、何だか怖かった記憶だけはしっかりと残っていました。

Oldest Operating McDonalds Restaurant In The World
マクドナルド フランチャズ1号店 シカゴ

そしてペーパームーン

一応、断っておきますが、本書では多数の事が取り上げられています。このサイトは私自身の感想文のサイトになりますので、私自身が気になった箇所を取り上げている。と言うだけで、他にも多数の事が書かれているのは、それは本書で確認をしてね。となるのですが、最後に取り上げておきたいのですが、映画『ペーパームーン』です。全く見た事がないですし、映画として、そうした作品がある事も知りませんでしたが、下にトレーラー動画を配置しておきます。ざっくりと言うと、聖書を売りつける詐欺師の話になるのですが、下に掲載をしている短い動画を見ても、聖書を売りつけようとして、失敗をして逃げ回るシーンがありますので、本書で紹介をされている作品である事は間違いないでしょうね。機会があれば見てみたいと思いますので、自分に対しての備忘録的な感じで動画を置いておきたいと思います。

「ペーパー・ムーン」Paper Moon(1973米)

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