TPP参加が現実味を増すなか、食戦略なき日本の食の未来はどうなるのか。日本が農業鎖国であるという言説は本当なのか。作物の遺伝子組み換えが進み、モンサント社をはじめ食産業の寡占化・食のグローバル化がますます進むなか、近未来の食をめぐる世界戦略地図はどう描きかえられるのか――。
食の戦争 米国の罠に落ちる日本 Kindle版(Amazon)
「閉鎖的な農業戦略にショック療法を」というかけ声の裏側にある各国の食戦略のウソを読み解き、時代じだいの食戦略とその結末を歴史的に振り返り、アメリカンスタンダードにノーをつきつけるヨーロッパスタンダードを紹介。安全基準をも含めた食戦略の日本の、そしてアジアのあるべき姿を徹底して考える。
今だけ金だけ自分だけ
『今だけ金だけ自分だけ』このフレーズ。好きなんですよね。もちろん、夢中になる。とか、そうした意味合いの好きではなく、世の中を的確にワンフレーズで、これ以上ない位に正確に表している。と言う意味になります。
このフレーズの原点がどこになるのか?と言う事を調べてみた所、今回紹介をしている、鈴木宣弘さんの本書となる『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』に当たりました。
どこの箇所で、このフレーズが出てくるんだろう?とワクワクしながらページをめくってみたのですが、冒頭の部分の初っぱなに登場をしています。歴史的なフレーズが、こんなにも冒頭で出てくるとは。。と驚きましたね。ただし、このフレーズ自体は池田整治さんの『今、国を守ると言うこと』と言うより、ヒントを得ているみたいです。
と言う事で、『今だけ金だけ自分だけ』のフレーズの原点としては、池田氏に軍配が上がるのか?鈴木氏の作ったフレーズになるのか?悩ましい所ですが、まだ池田さんの書籍については未読となりますので、現時点では、このキャッチーで的確なワードについては、鈴木宣弘さんが発案をされたフレーズと言う事で良いでしょう。
2013年出版で色々と思い出した
本来、こうしたテーマの書籍についてはタイムリーに読むべきですよね。読んだきっかけは、先述をしているように、キャッチーなフレーズが、誰が最初に出したのか?と言うのを調べるのがメインで、こちらの書籍の事を知りまして、図書館で調べたら、あったぜ!となって借りて読んでみた。となります。
なので、どんな作品なのか?農業に興味があるか?とか、そんな切り口から入った訳ではないので、書籍についての書かれている内容とかについても、ちょっと良く分からねーぞ。と言う話もあれば、そもそも、今これを読んでも古くないか?とか、読んでいて色々とりました。
ただ、その反面、色々と思い出しましたよね。『今だけ金だけ自分だけ』、このフレーズと同じだけ良いな。と思えるフレーズが『偽造・捏造・安倍晋三』です。ホップ・ステップ・ジャンプみたいな軽妙さがありますよね。
どこまで流行っているのか?分からないのですが、安倍晋三については、口を開けば嘘をつく。と個人的には言っているのですが、森友・加計学園問題、桜を見る会など、割と最近の話だけでもあるのですが、政権取る前から始まっていたのを思い出しました。
『TPP断固反対、ブレナイ、ウソつかない』と訴えて、政権を取った人たちが。TPPに突き進んだ。これはTPPに賛成か反対か以前の問題として、国民に対する重大な背信行為である。
本書、140ページ目
これだけではなく、口を開けば嘘ばかりついていたので、上げればキリがないのですが、食に関する事だけでも、これ以外に、日米FTAもありましたよね。
結局、選挙も見据えて、ヒラリーとトランプ。どちらもTPPには反対の立場を取りましたので、安倍政権で必死の思いで、嘘をつきまくってTPP参加の強行採決をしたのですが、当時のオバマ大統領にガン無視される。と言う、良い点が一つもない体たらくを発揮してくれたのですが、その後にトランプから、TPPとかじゃなくて、直接的に日本をかつあげすれば良くね?と気がついたみたいで、日米FTAが締結をされましたね。日本としてはGATTだからFTAじゃねーから。と再三言っていたのですが、アメリカ政府は会見で、普通にFTAと言っていましたね。
日本政府として、抗議しないの?とメディアに聞かれた、安倍政権。え?GATTだし。抗議はしないよ。と言う事で、口を開いたら、以下略。と言う感じでしたね。
アメリカ産牛肉も買えなくなってきた日本人
最近はアメリカ牛肉の値段もジワジワと上がっていますね。今後どうなるか?良く分からない部分もありますし、アメリカ牛肉の価格の高騰にはいくつかの要因があるのですが、シンプルに日本の商社が買い負けをしているのもあります。何で?と言われたら、シンプルに中国人が金持ちになってきているから。ですね。
安倍政権で良いか悪いかは抜きにして、これだけは嘘ではないであろう。と言う点が二つだけあるのかな?と認識をしています。一つは来日外国人の増加。それと本書にも関係をしている事になるのですが、農業品の輸出の増加。ですね。農業品の輸出の増加については、それでどれだけ現場の生産者が儲かっているのか?分からないのですが、この二つに共通をしているのは、相対的に日本が貧困化をしている。で終わりです。
安倍政権で増えた正規雇用は抜きん出て介護職になります。これがアベノミクスと何の関係があるのか?まー、ないでしょうね。次にサービス業になります。それ以外は正規雇用は減少をしています。サービス業については、アベノミクスで日本が貧困化をして、来日外国人。主に中国と韓国人が増加をした事で、ホテル関係の人が増えたのでしょうが、保守を自認する人は、それが良かったのかな?大いに疑問です。
また、コロナで、その辺りも大打撃を受けていますし、安倍晋三的な人が総理である限り、いつ中国や韓国から、そっぽを向かれて、来日外国人が激減をするのか?分かったものではない。と思うんですけれどね。
本書と関係のない事をダラダラと書いておりますが、日本に関しては、あまり良い未来は思い浮かばないですよね。
著者の鈴木宣弘さんにつきましては、『農業消滅 農政の失敗がまねく国家存亡の危機』と言う書籍が、この記事作成時点での最新作となっています。まだ出て間もないので、タイムリーに読んでみた方が良いと思いますので、興味のある方は是非、リンク先をどうぞ。飛び先はAmazonになります。
鈴木宣弘さんの動画
割と最近の動画となります。現在も著者の鈴木さんは精力的に日本の農業を守る為の活動を行っています。
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