累計550万部突破のベストセラー『逆説の日本史』のコミック化、待望の第2弾。著者扮する「いざわ歴史研究所」所長と女子大生ユウキの<逆説>コンビが、戦国から太平の世となった江戸時代を訪れ、教科書では分からないポイントを解説します。
江戸期を理解するための重要な補助線となるのが、朱子学。朱子学の呪縛という視点を持つことで、江戸時代の実像が見えてきます。
例えば、「賄賂の帝王」として描かれることが多い老中田沼意次。なぜでしょうか。「商」を蔑視する幕府体制の中で、商業改革や貿易によって幕府財政を立て直そうとする田沼は、「悪」だったのです。そして、朱子学狂信者達によって田沼は失脚させられ、彼が取り組んでいた蝦夷地開拓や対露外交の好機は、「名君」とされる松平定信によって潰されました。それでも教科書には、「天保の改革」「寛政の改革」「享保の改革」とありますが、なぜか「田沼政治」と記されています。そう、現代の歴史教科書にも朱子学的偏見は影響を与えているのです。
家康が幕府体制を盤石にするために導入したはずの外国思想が、やがて尊皇運動へと発展し、討幕の原動力となるまでを逆説史観で読み解きます。
朱子学で候
朱子学が、江戸時代の歴史の中で、どう影響をして、それが結果として、どこに繋がっていくのか?それを表した中身の作品でしたね。
シリーズ作品自体は活字ですでに販売をされているものを漫画化。と言う事になりますので、活字の方で読んでいる人であれば、すでにお馴染みなのかもしれませんが、シリーズ作品も随分増えていますので、今更感がありますので、私自身は漫画の方で。と思っているのですが、こちら、前作も読んでいるのですが、二年が経過をしています。
このペースで行くと、俺が生きている間に終わらないだろうし、漫画家さんの方が自分よりも二回り位、上になりますので、このペースだと、出ても、あと5冊ぐらいですかね?
朱子学の結果として、幕末へと繋がっていくのですが、横井小楠とか、出てくるんですかね?楠木正成とかも出てきて、加治将一さんのワールドに触れそうになっていて、読んでいて、ちょっとワクワクしました。
漫画としては文字数のボリュームが非常に多い作品となりますので、気軽にサラっと読める作品ではなかったですし、購入をする時に裏の値段をみたら、あれ?良いお値段ですね。と思ったのですが、読み応えはありましたね。
改めて、井沢元彦ワールドに活字から入るには、シリーズ作品が出すぎていて、ちょっと敷居の高さを感じる。と言う私と同じパターンの人には良いと思います。
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