鎌倉殿を立てた北条家の叡智

鎌倉殿を立てた北条家の叡智
鎌倉殿を立てた北条家の叡智

壮絶な権力闘争のなか、自らの家を護り、トップへと導いた手段と策略とは?
頼朝の死で不安定になった鎌倉幕府。鎌倉殿を支えるべく結集した13人。ひとり消え、ふたり消え……。
現在の世上は、北条義時とほぼ同時代を生きた、鴨長明が自著『方丈記』の中であげた〝五大災厄〟――安元の大火・治承の辻風・福原遷都・養和の飢饉・元暦の大地震――が一度に押し寄せたようなコロナ禍の中にある。人々は皆、片目で捉えていたはずの未来を、突然、奪われてしまった。不可抗力だった、どうすることもできなかった、との声をよく耳にする。だが、歴史の世界はいう。それでも、油断したのですよ、と。……はじめにより

大河ドラマに合わせて、ちょっと加筆かな?

元々は2001年に出版をされた書籍となっていて、北条家全般について書かれている内容の書籍となります。その為に、大河ドラマをより楽しむ為に。と言う点に特化をしている訳ではない点は注意が必要かもしれません。

個人的には、北条家がそもそもどこからきたのか?など、家系図なども表示をされていて、良い部類の書籍になるのかな?と思いますが、北条家全般と言う事は元寇までが含まれています。元寇がきっかけで、戦時下の体制が敷かれて、これまでは女性も親からの相続(主に土地)が男性兄弟と均等にされていた事がなくなっていく。と言う点は知りませんでしたね。鎌倉時代では女性の地位は戦国時代などと比較をしても、高かった。と言う事が良く言われているのですが、元寇がきっかけで、いざとなれば戦う武士に配分を多くする。と言う事が始まったんですね。

それが慣例化をされていく形になり、結果として明治にも引き継がれていく訳ですから、あれです。これからは日本の男尊女卑については、元寇を恨むようにしましょう。

元々、上述をしているように、大河ドラマに合わせて作られた作品ではありません。元々あった書籍を大河ドラマに便乗をさせる形で、ちょっと形を変えた。と言う書籍になりますので、話としてはビジネスシーンでどう生かすか?と言う、ちょっと横道にそれていく形のシーンが多くなります。

個人的には大河ドラマをより楽しめる為の手法として、こうした書籍を読み始めただけに、ビジネスシーンになぞらえていく描写に関しては、正直、読んでいても怠いなー。と思いました。

急遽作りましたが、焦点は絞っているので、ページ数はそこまで多くはないです!と言うタイプの書籍ではなく、割とガッツリとなります。細かい乱についても前後の説明がされているので、端的に言えば、読むのに非常に疲れました。

元々、相応の知識があれば、あー、はいはい。と言う形で読み進める事が出来ると思いますが、まだまだ記憶が細かい点で一致をしていないので、あー、何だか聞いた事がある乱だな。と言う程度なので、都度、登場人物を確認をしたり。と疲労感が中々に残る書籍でしたね。

悪い本ではないので、真剣勝負で読みたい人向けの一冊ですかね。ちょっと疲労感が残りましたので、この後に関しては、違うタイプの書籍を挟んで、自分の脳味噌にリフレッシュ期間を設けておきたいと思います。
お薦め度を100点で言えば70点とかですかね?思っていたよりも、ガッツリ系の作品です。

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