🕳️ 見て見ぬふりの国──カルトと癒着と私たちの罪

『誰も書かなかった統一教会』（有田芳生）
『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』（大江益夫）
『統一教会との格闘、22年』（鈴木エイト）
『カルト権力: 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』（青木理）
『ネット世論操作とデジタル影響工作：「見えざる手」を可視化する』（一田和樹ほか）
『小川さゆり、宗教２世』（小川さゆり）

これらの書籍を読み終えて、この書籍の感想をどう文章化をするか？非常に悩んだ。日本社会がいかに無関心と無知に甘え、誰かの犠牲の上で平然と日常を続けてきたかが、痛いほどに浮き彫りになる。
「宗教被害」と聞いて、「自己責任だ」と鼻で笑う者がいた。「カルトなんて関係ない」と無視を決め込んだ者がいた。そして、そうした人達が積極的に支持をした最たる象徴が、安倍晋三という政治家だった。カルトと政治の癒着を象徴する存在を、何の疑問もなく支持し続けた国民。すべてが明るみに出てもなお、「良いこともしていた」と口にするその無神経さが、被害者の人生をさらに踏みにじる。

宗教2世として育ち、自分の意志を奪われ、信仰を強要され、未来を壊された人たち。彼らの声は長年かき消され、沈黙の中で泣いていた。『小川さゆり、宗教２世』は、その現実を鋭く突きつけてくる。
それでも私たちは、選挙のたびに「誰がマシか」で投票し、メディア（若年層は真偽不明と言うかデマとフェイクニュースまみれのSNS）の論調に流され、問題が風化していくのをただ見ていた。
私は止められなかった。声を上げても、実際に行動する事が出来なかった自分の無力さが、今も胸を締め付ける。

これは他人事ではない。社会の責任でもある。だがそれ以前に、**私たち一人ひとりが負うべき「罪」**があるのではないか。
見て見ぬふりをしてきた私たちこそが、この歪んだ構造を黙認し、延命させてしまったのではないか。

序文：カルトと癒着と私たちの罪

統一教会（現・世界平和統一家庭連合）は、霊感商法・高額献金・脱会阻止など、数多くの社会問題を引き起こしてきました。そしてそれを黙認し、時には便宜を図ってきた自民党政権。にもかかわらず、多くの国民は、まるで「他人事」のようにこの問題を忘れ去ろうとしています。本記事では、6冊の重要な書籍を通じて、被害の実態と政治との癒着、そしてこの問題に沈黙し続けてきた私たち自身の罪について考えていきます。

統一教会（現・世界平和統一家庭連合）は、長年にわたり多額の献金を信者に強要し、家庭や人生を破壊してきました。その手口は「霊感商法」として知られ、社会問題となりました。2025年3月25日、東京地裁は教団に対し解散命令を出しましたが、教団は即日控訴し、活動を継続しています。旧統一教会に解散命令　献金勧誘、厳しく批判　「組織性」「悪質性」「継続性」認定

さらに、統一教会と自民党との関係も深く、安倍晋三元首相をはじめとする多くの政治家が教団と接点を持っていたことが明らかになっています。2019年には、岸田文雄首相が教団の関連団体トップと面会していたことも報じられました。このような関係は、教団の影響力を政治の場にまで及ぼし、被害者の救済を困難にしてきました。朝日新聞

しかし、これらの問題が明るみに出てもなお、多くの国民は無関心を装い、問題を直視しようとしません。被害者の苦しみや訴えは、社会の片隅に追いやられ、忘れ去られようとしています。私たち一人ひとりがこの問題に向き合い、声を上げることが求められています。

こちらの記事も必見です。
旧統一協会問題が露呈したもの――宗教への無知を見せた野党

🔗 参考リンク（問題の背景）

• 旧統一教会に解散命令 東京地裁の判断（NHK）
• 自民党と旧統一教会の関係とは？（毎日新聞）
• 岸信介から続く「三代の因縁」（朝日新聞）
• 統一教会被害者救済法の成立と限界（弁護士ドットコム）

📚 書籍紹介

以下、6冊の関連書籍について紹介していきます。

📘 『誰も書かなかった統一教会』 有田芳生（文藝春秋）

旧統一教会と30年以上にわたり対峙し続けてきた有田芳生氏による決定版ルポ。統一教会の政治工作、被害者支援、メディアへの圧力、すべてが網羅された一冊。

📎 関連リンク：

• 文藝春秋 オンライン記事

📚 『誰も書かなかった統一教会』 📖 Amazonで見る

✏️ 感想：カルト宗教を追いかけてきた本ページ内で一番統一教会について詳しいのではないか？と思われるのが有田さんですよね。この後に大江益男さんの本の感想についても書きますが、大江益男さんの場合には、内部の人間であって、立ち位置もそこそこではありますがトップではないので、下が何をやっているのか？分からない点もあれば、上が本当に命じた事が何なのか？知らない事もありますので、通り一辺として統一教会について一番詳しいのは前述したように、有田さんだと思います。

そんな有田さんではありますが、非常に評判が悪い。もちろん、統一教会方面からですね。そしてそれに感化をされて気が付いたら統一教会と同じ事を言っている事に気が付かない統一教会の会員ではない人達からの評判が悪い。これはそれだけ事実に肉薄をしているジャーナリスト。と捉えて一切差し支えないと思います。

なんせ、オウムの後には統一教会をやる。と検察からも話を聞いていて、黙ってここに日時はこの時間で来てくれ。と依頼をされて、統一教会とは何か？どういう仕組みになっているのか？警察にレクチャーもしたのが有田さんになります。そんな有田さんが検察から次は統一教会と言われていたのですが、検察が動かなかったので、あれどうなりましたか？と聞いたら、政治の力で潰された。と言う話を聞いた訳ですね。それをテレビで言ってしまって以降、有田さんはテレビを出禁となりました。もちろん、その政治家の所属政党は自民党でしょう。

赤報隊事件、局長襲撃事件、余す事なく政治的な部分だけではなく、統一教会の事が書かれています。今回紹介をしている書籍は６冊となりますので、時間に余裕がない人で、まずは何から読んだ方が統一教会について知る事が出来るのか？最初の一冊を教えてくれ。と言われたら、迷わずこの書籍を最初にお勧めします。統一教会がセックスカルト宗教から始まった事もしっかりと書かれています。

📕 『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』 大江益夫（小学館新書）

元・教団広報部長による衝撃の内部告白。献金ノルマの実態、幹部の金銭感覚、安倍元首相との「接点」など、組織内部から見た実像を描く。

📎 関連リンク：

• BOOKウォーカー紹介ページ

📚 『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』📖 Amazonで見る

✏️ 感想：大江益男さんとしては反省をしている。その為の懺悔録である書籍。と言うのは認める事が出来るのですが、あくまでも大江益男さんは統一教会において古株になります。若い頃には相応の苦労はしたと思いますが、統一教会の下っ端の献金によって生活をしてきた人である。と言う点をまずは指摘をしておかないといけないのかな？と個人的には思いますね。

本書の中では壺などの芸術品（そう呼べるかは別として）をいくらで販売をしようが、法的に何の違反があるのか？と思っていた時期もあった。と言う趣旨の記載がありましたが、確かにこれは法的に何の違反性がないのですよ。ベンチャー企業が回しと言って、乗らないボートを複数の会社で販売しあって売上高を増やしたり、利益を減らしたり。と、悪い方法で使われてもいます。

ただし、問題的は生活状況を変えるだけの金銭を物質と交換で請求。しかも霊感商法で。と言うのがいけないのです。ただ、元信者で、年季の入った方だからこそ、はっきりと書いてくれている点も多いですね。人を騙そうが何をしようが、それは世界を救う結果の為なんだから、騙したったて構わないんだ。と言う風潮が横行をしていた。それを正直に白状をしています。しかしながら、それでいて赤報隊事件の犯人は統一教会の信者の可能性が高い。と言いながらも統一教会の信教ではそうした教えはない。と書いているのが、引っ掛かりますね。

人を騙そうが何をしようが、それは結果として世界を救う為に良いんだ。として活動をしていた団体が、自分達に対して追及をする記事を書く記者を殺す事なんて、延長線上でしかないのではないか？そう少なくとも私は考えます。

こいつらなんて、分かっていないんだから、騙して金を分捕った所で、何も問題ないんだよ。むしろ俺達は良い事をしてやっているんだから。と言っていた連中が、追及をされたら、お前らには理解出来ないんだから、殺してやるよ。となるのが、そんなにおかしな事に思えないのですよね。

もちろん、信仰の教典には書かれていない。となるのでしょうが、それを言えば、人を騙しても万物回帰のもと、許される。なんて統一教会の教典には書かれているのでしょうか？私は読んだ事がありませんし、読みたいと思いませんが、書かれていないと思います。

個人的に最後に統一教会はやはり救い難い。と感じたのが、大江益男さん自身がこの書籍の輪転機が回っているのを確認してから、統一教会に対して、批判をしたから脱会をする旨を伝えて脱会をした。とありますが、まともであろう。と少なくとも考えている団体であれば、批判をする人をむしろ歓迎します。その批判の中に組織・団体をまともにしていく方法やヒントがあるのであれば、取り入れていき改善をしていくのが当たり前の話だからです。大江益男さん自身も、統一教会自身も、批判をするやつは叩き潰す。と言う事を理解をしている、阿吽の呼吸の如く、脱会届けが受理をされた。と言うのが私の感想ですね。

📗 『統一教会との格闘、22年』 鈴木エイト（小学館）

統一教会取材の第一人者である鈴木エイト氏が、22年の調査・追跡の成果を結実させた一冊。実名証言、政治との関係、霊感商法の被害者たちがリアルに描かれる。

📎 関連リンク：

• 週刊ポスト特集

📚 『統一教会との格闘、22年』 📖 Amazonで見る

✏️ 感想：本サイトでも、すでに鈴木エイト氏の著作について３冊紹介をさせて頂いていますので、まずは、そのページへのリンク先を掲載させて頂きます。

• 自民党の統一教会汚染 追跡3000日
• 自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言＆「山上徹也」とは何者だったのか

上記で紹介をしている書籍の主なテーマとして置かれているのが、統一教会と政治家の癒着。特に選挙演説や政治団体を意図的に自主的に結成をされた。と言う見せかけをして、世論操作をしようした実態。その他、安倍晋三を射殺した山上に対しての考察などがまとめられている内容となります。同じような内容の書籍であれば、こちらの方が良いかもしれません。と言う書き方も出来たのですが、本書はこれまでの鈴木エイト氏の統一教会との闘いの集大成とも言える内容となっています。

本書の特徴は、統一教会の末端の信者がどのように統一教会へと勧誘をしているのかを、かなり具体的に描いている部分になります。これは今までにあったようにでなかったタイプの書籍になるのではないでしょうか？少し踏み込んで書いてしまうと、偽装勧誘として手相の占いの勉強をしていて無料で良いのでどうですか？と話しかけて、話にのってきた人を近くのマインドコントロールの最初の装置であるビデオセンターへと誘導をする役目を負っているのが書かれています。

鈴木エイト氏の凄い所は、こうした該当に出て偽装勧誘をしている信者全員と言う訳には当然いきませんが、人として接していくうちに、統一教会の話を一旦は置いておいて、話をしている点ですね。しかし、そうした会話の中でも、どうしても統一教会の実態が出てきて、ハーゲンダッツのアイスクリームを鈴木エイト氏が奢つてあげただけで歓喜をする姿の末端の信者が描かれています。こうした状況って、真なるお母様？が豪華絢爛な衣装を身にまとっているのを、どう感じるのでしょうかね？私自身の信仰心は自分の中にある、お天道様が見ている。で行動をしているので、測りかねる事が出来ないのですが、いつも不思議に思いますね。ちなみに、末端の信者は寮に住まわされて、月に渡されるのが二万円です。量と言っても御飯は出ないので、そこから自炊のお金を捻出する必要があります。

残念な事に鈴木エイト氏よりも統一教会と安倍晋三の接点を早くに知っていたのですが、私自身は都内に住んでいない、経済的に自由な時間が取り辛い。と言う側面もあり、こうした活動は出来ませんでした。と書いて、自分を慰めようとしているのですが、鈴木エイトさん、本当に偉いですよ。これで救われた人は何人いるのか？私自身は本当の聖書の内容について詳しい訳ではありませんが、手の届く人をきちんと救った。ジーザス・クライシスが鈴木エイト様になりますよね。

これは本書とは関係なく、私自身が勝手に想像をするメディアが統一教会を追及をしなくなった理由ですが、赤報隊事件で殺人すら自民党がもみ消してしまうカルト宗教と、徹底的に戦っていくサラリーマンジャーナリストはいなかった。と言うのが結論なのではないか？と思います。これは、いわゆる統一教会への監視の空白期間の事ですが、大手のメディア企業に勤めていたら、それなりに年収も高いでしょう。しかし、その代わりに相応の場所に住まない事には出社するまでの時間も長くなってしまいます。その為、相応の給料を貰っているだけに見合った食事などはしていないのではないのでしょうか？その対価として命をかけて、射殺をされてももみ消される。では、あまりにも割には合わない。自分だったら、そう考えてしまいますね。

📒 『カルト権力: 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』 青木理（講談社現代新書）

公安調査庁の動きやメディア戦略を含めた「統一教会以外も含む」国家と宗教の危険な関係性を暴いたルポ。民主主義国家が抱える盲点を突く。

📎 関連リンク：

• 現代ビジネス 書評

📚 『カルト権力: 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』📖 Amazonで見る

✏️ 感想：有名ジャーナリストの青木理氏の書籍になりますが、非常に分かりやすく、それでいて鋭利に鋭く安倍政権がいかに世の中を腐敗させたか？を分かりやすく項目別に書いてくれている書籍となります。

辛辣な言葉が並ぶのですが、成蹊大学の安倍晋三の恩師であるはずの教授から二つのムチ。それは『無知』と『無恥』と言う言葉が非常に印象的でしたね。傍から見ていて、安倍晋三のやり方は、どうやって相手を恫喝して黙らせるのか？非常に悪質なやり方で実践をされていますよね。記事を書いている時点でのタイムリーな事で書いてしまうと、財務省の赤木さんのファイルの件ですが、安倍昭恵が関わっているであろう時期の書類だけなくなっている。書類を探すつもりはない。と言う事でした。

すでに安倍晋三は亡くなっているので、遠慮をする事はない。と私なんかは思いますが、安倍さんがいたから、今でも自民党を応援しているんだ！と言う、支持層を離す訳にいかない。と言う政治的な決断なのではないでしょうか？口を開けば嘘をつく、統一教会の後継者争いとしては、萩生田になるのか？高市になるのか？どちらが正式になったのか？分からないのですが、高市を総裁にしたがっていた連中は国民民主党へと流れ、本当に一部の人が保守党へと流れましたね。これまでどんなに悪質でバレバレな事をやっても、証拠がない！と言いながら、証拠を消していく政権を支持してくれていた岩盤支持層がなくなってしまった、記事執筆時点の自民党は小数与党として、玉木を上手く使っているのか？玉木が統一教会から言う事を聞くようにしているのか？下に私個人の総括を書かせて頂いており、その中にありますので、ご一読をして頂けたらと思います。

テレビにも、今でも時々出ているのでしょうか？私自身はテレビが壊れて二年以上。特に不自由がないので、そのままの状態にしているのですが、政権をヨイショ！する番組には絶対に呼ばれる事がないジャーナリストとなります。もっとこうした気骨のあるジャーナリストが増えないと、本当にいけないと思いますので、是非とも中古ではなく新品で購入をしていき、ジャーナリストとしての生活を支えていくのに、私自身も貢献をしていきたいと思います。

📙 『ネット世論操作とデジタル影響工作』 一田和樹 他（集英社インターナショナル新書）

政治勢力がいかにSNSやネット工作を駆使し、世論を操作してきたのか。フェイクニュース、ボット、影響工作の実態を詳細に分析。そしてどの国も総じて自国の政権が有利なようなフェイクニュースを流している傾向を浮き彫りにした。

📎 関連リンク：

• 集英社インターナショナル 公式紹介

📚 『ネット世論操作とデジタル影響工作』 📖 Amazonで見る

✏️ 感想：今後、間違いなく、こうした書籍は増えていくと思います。ちょっと他の書籍でサイト自体では追い付いていないのですが、佐藤航陽氏の『ゆるストイック』について書かれているのですが、ネットがリアルに近づいている。と言う趣旨の記述がありました。イメージとしても、それは事実なのかな？と思います。

誰でも気軽に発信できる時代。と言う事ですが、インターネット黎明期には、HTMLと言う当時は最新の知識を身につけて、サーバーの用意をしてドメインの意味を理解して。と勉強をした人ではないと情報の発信を行う事が出来なかったのですが、今では言葉は悪いのですが、どんな馬鹿でも発言可能です。

私自身の話になると、絡んできた別次元の人間がいて、アメリカでは日本共産党が正式にテロリストとして認定をしている。と言う発言をしてきた方がいました。私自身は真面目なので、絶対に嘘と思いながらも、５分ぐらいは時間をかけて調べましたが、案の定。そうした事を示す記事などは見つからず、相手に対して、あなたの発言を裏付ける記事などがありましたら、教えて下さい。と返信をしたら、ブロックをされました。

本書は、冒頭でも書いたように、今後多数出てくるであろう書籍の類の最初の部類？下手したら最初の日本人による解析の本になるかもしれません。それが何を意味するか？商売として頼まれたりした訳ではなく、やる価値があると思って著者の一田和樹さんが考えて書籍化をされたものとなりますので、非常にフラットな形となっていて、書籍の紹介でも書いてある通りに『そしてどの国も総じて自国の政権が有利なようなフェイクニュースを流している傾向を浮き彫りにした。』と言うのがサラッと書かれています。

これはあくまでも私の私見になるのですが、今後こうした類似本が多数出版をされていくと思いますが、ロシアや中国がいかにフェイクニュースを流しているか？が中心で自民党がアメリカがフェイクニュースを流したり、暴論を吐いたり、それを拡散させる為のデマ拡散機能が起動をしている事については、ほとんど触れないで終わる内容の程度の書籍になると想像をしています。ちなみに、著者の別の書籍になりますが、私も思わずタイムリーな内容がありましたので、熱く書いている記事となります。

• フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器

私のこの記事をわざわざ読んでくれているような方であれば、すでにご存じであろう。と思いますが、デマやフェイクニュースは真実の情報よりも、早く・広く拡散をされる傾向がすでにデータとして出ています。

ロシアがウクライナに進行をした際に、アゾフ大隊がネオナチであるにも関わらず、それを報道しない。と言うよりも、テレビ局の人間で知識がなかったのでしょう。専門家は知っていたけれど、ウクライナが絶対的な正義でロシアを絶対的な悪として話をしないといけないので、苦し紛れに専門家が、『アゾフ大隊は確かにネオナチでした。でも今は違います。』と、え？今は違う根拠の説明は一切無し？と言う見ていて驚いた記憶がありますね。

そもそも、マイダン革命や以前からウクライナ南東部で内戦が行われていた事なども、ろくに報道をしませんでしたよね。

武力によって地図を書き換える事は許されない！を合言葉にしていましたが、イスラエルが国際法を無視しをしたままの状態で、大虐殺を始め、アメリカがそれを支持をしてから、聞かない言葉となりました。

本書に話を戻しますが、インターネットの仕事の中で使われるような専門用語も含まれている為、全くの別の業種の方が読むのは少し苦労をするかもしれません。そして何より、本書で書かれている事が全てが事実かどうか？それを検証する術も個人では、中々持ちえないと思います。少なくとも私にはありません。繰り返しになってしまいますが、今後この手の類似本が出てきて、やたらめったらと、中国とロシアのフェイクニュースばかりを取り上げている書籍が出てきたら、それはそれで日米のプロパガンダ本である。と言う認識を頭の隅に置いておうた方が良いでしょう。

この辺りの真偽を自分で見極める技術を付けたいのであれば、前のページで紹介をしている、ユヴァル・ノア・ハラリの著作などを読んでいき、真偽は大事ではありますが、それ以前に自分の頭で考える習慣を身に着けておく必要があると思います。

📕 『小川さゆり、宗教２世』 小川さゆり（文藝春秋）

家庭崩壊、教育の否定、自己否定。宗教2世という生まれながらの被害者である小川さゆり氏の魂の叫び。彼女の言葉は、自分と同じ被害者を救済する為に、自分自身の葛藤と戦いながら、振り絞って上げた魂の声である。

📎 関連リンク：

• 文春オンライン インタビュー

📚 『小川さゆり、宗教２世』 📖 Amazonで見る

✏️ 感想：純粋培養で育てられた二世がどんな環境、どんな思想を持ちながら育っていくのか？あくまでも一例になるかもしれませんが、それがきちんと書かれている内容となっていて、中々驚かせてくれましたね。そして不思議なもので、宗教に入る家族と言うのは、そのまま引き継がれ別の宗教に入るものなのか？

この点に関しては、ネタバレになってしまうのですが、小川さゆりさんの父親の母親が別の宗教に入っていて、小川さゆりさんの母親が働いて渡していたお金をその宗教に寄付をしてしまっていたみたいです。それが原因の一つになるのか？祖母が認知症になってから、母親が統一教会の教会の中では笑顔を絶やさないのに対して、自宅では義母に対してきつく当たる場面などが描かれていました。

と、こうして感想を書いていて、はた。と思ったのは、宗教の被害者は何も宗教の被害者。ここでは一般的に金をむしり取られたり、そうした家庭で育った人だけではなく、そうした家庭で暮らしている高齢者も該当をするのではないか？と思いついてしまいました。この点は私自身の宿題にしたいと思います。

うーん。。きついよな。。と言う子供時代の話から始まり、それでも純粋培養の中で育っているので、ぶれない信仰心で韓国にある統一教会のエリート。ストレートに書いてしまうと、寄付をする側から、寄付を貰って贅沢をする側になる為に必要となる韓国にある統一教会への大学への進学を小川さゆりさんは、決心をするのですが、そこで行われたセクハラ行為。それが引き金となり、小川さゆりさんは統一教会と距離を取るようになっていくのですが、これは本当に興味深いですね。

記憶があやふやな部分もあるのですが、合同結婚式が問題となった90年代に脱会を勧めた過程で、論理的に説明をいくらしても、無駄だったのですが、当時は生きていた文鮮明のセックススキャンダルまみれの事を伝えたら、信者が目が覚めて脱会を決意した。と言うのがあったんですよね。

女性はやはり性的な事に対して男性よりも敏感であり、そこで物事を判断していく傾向が強い。男性は論理的に考えがちであり、そこで判断をする傾向が強いのかな？と思います。あくまでも一例になり、個人差はあると思いますので、実は近親にカルト宗教にはまっている人がいて、どうにか脱会させたい。と考えているのであれば、その近親者が男性か女性か？で対応を別の切口で考えていくのが良いと思います。

マスクをしている。とは言え、顔を出して告発をした小川さゆりさんには、ただただ敬意を感じるのですが、立法府もその期待に是非とも応えて頂きたいですね。まだまだ不充分な内容。と言っても、そもそもそ自民党が統一教会の世話になっていたし、公明党は創価学会だし。でも、小数与党だから、どこかの野党を巻き込んで骨抜きにしたい。と考えていたら、国民民主党が見事に期待に応えて骨抜きにしてくれましたね。

宗教の被害者の救済については、今後もしっかりと立法府がどう対応をしていくのか？しっかりと見て行く必要がありますし、大前提として民事不介入とか言っていないで、偽装勧誘をしている時点で詐欺罪で逮捕をしていけよ。と思いますが、どうなのでしょうかね？安倍政権時代には介入をするな。と通達をされていたから、門前払いを食らって、結果として統一教会への被害の訴えが減っていただけ。で、現在は物凄い数の被害の訴えが出ていますね。この事については下にも内容として少し触れています。

🎯 山上徹也は「テロリスト」ではない

――これは怨恨による、個人的な報復である

安倍晋三元首相の銃撃事件が発生した直後から、一部の政治家や評論家、そして安倍支持層の人々がこの事件を「テロ行為」だと断定的に語りはじめました。しかし、私は山上徹也を「テロリスト」とする風潮には断固として異を唱えたいと思います。

テロの定義は実に曖昧であり、さまざまな政治的・宗教的な文脈で都合よく使われる言葉でもあります。だからこそ、私はここで**「テロ」という言葉の語源である「テロル（terror）＝恐怖」**に立ち戻りたいと思います。

事件の第一報を聞いたとき、私は確かに少しは驚きました。しかし、すぐに「特定の宗教団体への恨みによる犯行」と報道され、山上が統一教会を社会的に象徴する存在＝安倍晋三を標的にしたことが分かりました。その時点で、私自身が「次に狙われるかもしれない」と感じるような恐怖は、まったくありませんでした。

なぜなら、私は統一教会の関係者でも広告塔でもない。山上にとっての敵ではないからです。

彼が銃口を向けたのは、日本という国の中で、自分の人生を破壊した元凶であると信じた人物。統一教会というカルトと長年にわたり癒着し続けた象徴としての安倍晋三だけだったのです。

🧨「テロ」のレッテルが生む、都合のいい言い換え

この事件を「テロ」と呼びたがる人々がいます。ですが、それは単に**「社会的、政治的な理由で山上の動機を封じ込めたい人たちの願望にすぎない」**と私は考えます。彼の動機が明確に「統一教会による個人的被害への復讐」である以上、これは政治的主張を広めようとした無差別の暴力とはまったく異なります。

彼は、無関係な民間人を襲撃したわけではない。宗教施設を爆破したわけでもない。**目的は一貫して「自分の人生を破壊した存在への報復」**でした。

むしろ、「これはテロである」と強調することで利益を得るのは誰か？
それは他でもない、統一教会と安倍晋三を英雄視する支持者たちです。

「テロに屈してはならない」という美名の下に、彼らは山上の動機や背景を一切無視し、被害者としての顔を装い、再び信者や国民を欺こうとする。その構図こそが、私たちが本当に恐れるべき「情報操作」なのです。

🧱 怨恨の果てに起きた事件を、誤って記憶してはならない

山上徹也の行為を肯定するつもりはありません。しかし、彼の行動に至るまでの苦悩や絶望、そして社会が長年見過ごしてきた構造的な加害を無視して「テロ」で片づけることは、あまりにも無責任です。

この事件は、「狂気のテロリストによる突発的な犯罪」などではありません。
統一教会という宗教組織と、それを保護してきた政治の癒着によって引き起こされた“社会の業（カルマ）”が噴き出した結果なのです。

私たちがすべきことは、感情的な言葉で山上を断罪することではなく、彼をここまで追い詰めた構造的な問題と、そこに加担してきた政治家やメディア、そして沈黙してきた私たち自身の責任を見つめ直すことではないでしょうか。

🔚 結びにかえて──悔しさと怒り、そして沈黙への告発

私は知っていました。
統一教会がどれほどの多くの人生を破壊してきたか。
そして安倍晋三が、そのカルト宗教と手を組み、選挙に利用し、影響力を強めていたという事実を。

それでも、私は止められなかった。
「おかしい」と思いながら、声を上げ続けることが出来ても、より強固な行動を取れなかった。
無力だった。そして、その無力さがどれだけの人の人生を見殺しにしてきたのかを、今さらながら痛感しています。本当に悔しい。心底悔しい。被害者の責任を一端を担っている事はしっかりと自覚をしています。

けれど、それ以上に許せないのは、
安倍晋三という男を盲信し、支持し続けた人々の無責任さと倫理の欠如です。

霊感商法に騙され、家庭を破壊され、金をむしり取られた人たちが何千、何万といる。
その犠牲の上に、自民党の選挙マシンは組み上がっていた。
その中心にいたのが安倍晋三であり、彼に熱狂していた人々は、まさに他人の人生を犠牲にして、自分の心地よさを選び取ったのです。

何が「経済の安倍」だ。
何が「外交の安倍」だ。
結果はどうだった？ 物価は上がり、地方は疲弊し、外交では北方領土をロシアに献上し、拉致問題も進展ゼロ。
何一つ成果を出せなかった虚像の政治家を、「気持ちいい言葉」だけで支持し続けてきた。

しかし、今も多くの人が認めようとしない。
なぜか？
認めた瞬間、自分が騙されていたこと、自分が加担していたこと、自分の愚かさと向き合わなければならないからだ。
だから逃げる。
「陰謀論だ」「左翼がうるさいだけ」などと意味のない言葉で、自らの責任を覆い隠す。
根性がないのだ。倫理も、責任感も、想像力もないのだ。

宗教2世として生まれ、人生を統一教会によって翻弄された小川さゆりさんのような人間がいる。
それでも「自分には関係ない」と目を背けてきたあなたは、共犯者です。
彼女の人生を奪ったのは、何も統一教会だけではない。
それを許し、政権に票を投じ続けたあなたの沈黙が、彼女だけでなく、今も宗教被害で苦しんでいる人達を苦しめているのです。

統一教会の名が再び大々的に報じられたのは、皮肉にも山上徹也の銃弾によってだった。かつて黙殺され、見て見ぬふりをされてきたカルトと政治の癒着。その腐敗の核心に初めて世間の目が向けられた――はずだった。

ところが、その瞬間すら「魔女狩りだ！」と騒ぎ立てる恥知らずたちが現れる。統一教会への批判が高まると、「信者が自殺未遂をしている」「やりすぎだ」と、まるで加害者を守るかのような言説が飛び交う。

しかし問いたい。
安倍政権下で、いったい何人の元信者や宗教二世が自ら命を絶ったのか？
多額の献金、家庭崩壊、教育機会の喪失。絶望の末に自殺した人々の記録を、彼らは一度でも調べたことがあるのか？

「安倍政権は統一教会にとって天敵だった」などという妄想も飛び出した。支離滅裂もここまで来ると、現実逃避も立派な自己防衛機能なのかとすら思えてくる。自民党と統一教会のズブズブな関係を前にして、なぜそんな幻想に縋れるのか。自らの過ちを直視できない人間が作り出した“虚構”に他ならない。この点については、青木理氏の『カルト権力: 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』 を読めば分かるだろうし、読まなくても直近では、財務省の文書が都合よくなくなっている。と言う問題を考えれば、安倍政権においてどんな警察への統治が行われた想像が難しくないだろう。

さらに、都合が悪くなると「信教の自由」を持ち出す者もいる。「信仰の自由」――それは国家による弾圧に対する防波堤であって、公序良俗に反しない限りの話であり、詐欺と洗脳の自由ではない。

だが、最も卑劣なのは、かつて安倍政権を全力で支持していたインフルエンサーや匿名アカウントたちだ。世論が変わると手のひらを返し、知らん顔で沈黙する。信仰の自由だから。と言っておきながら、解散命令請求が出ても一切言及せず、自分には関係ないとばかりに逃げ出す――「自分は被害者」「私は騙されていた」と言わんばかりの白々しさ。

結局のところ、彼らが恐れているのは、「あの時、自分が加担していた」という現実に向き合うこと。安倍晋三を支持していたことが、加害の構造の一端だったと気づいてしまうことだ。

だが言わせてもらおう。
あなたたちが逃げ続ける限り、過ちを繰り返す日本社会は終わらない。その癖に日本が好きです。と白々しい言葉を書き連ねる。本当は日本を徹底的にぶち壊したいだけだろう。白状をすれば良い。
真実から目を背け、反省から逃げるその姿勢こそが、宗教二世たちの苦しみを長引かせた元凶なのだ。

これは安倍晋三・統一教会だけの話ではありません。
見て見ぬふりをしたこの国の多くの国民、そしてあなた自身の罪についての話です。
我々は民主主義国家の国民の一人です。選挙への投票権があるのであれば、責任が微塵もない。と言う事は断じてありません。全ての有権者が責任者であります。投票に行かないのも自由ですが、結果として安倍政権に加担をしていた自覚をきちんと持って、今後の人生を生きて下さい。

統一教会と関係があるであろう高市が総裁ではないから、国民民主党ですか？玉木って簡単に操れそうですもんね。それとも維新ですか？参政党ですか？維新は万博でメッコールを販売。バレたから回収。安倍晋三の時と同じように、今度は国民民主党を大絶賛ですね。そりゃそうでしょうね。

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信念なき者は反省などの言葉が頭にないでしょう。そもそも信念が何か分からないでしょう。
お子様がいるのであれば、自分自身で子供にその背中を見せて上げて下さい。自分に似た、騙されてもへっちゃらの人間として心底侮蔑をしたくなる人の形をしたなにかがいる事でしょう。

※政治の話をすると説教臭いとか言うイメージを持つ人も多いと思いますし、存じております。しかし、この記事の感想部分については、説教をしているのではなく、殴りつけているのです。そして宗教の被害者に対しては、自分とは関係ないから。と冷たく突き放しておきながら、物価が高くなり、自分の生活に影響が出てから目の色を変えて政権を批判をするようになった、自業自得の馬鹿どもを徹底的に殴りつけたい。そうした気持ちで執筆させて頂きました。自分さえ良ければそれで良い。はっきりとそれを言えば良い。