戦争、自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか。綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(解説=中山智香子)
新自由主義経済を理解する上で必読の書籍
ショック・ドクトリン。その書籍のタイトルは知ってはいましたし、具体的な個別の内容については分からないものの、新自由主義者のやり方。そして今に至る過程が描かれている書籍。そうしたイメージを持っていました。そうした中途半端な知識を持っていただけに読んで冒頭部分が衝撃でしたね。
ショック過ぎる冒頭部分
冒頭部分、経済の話から始まる。と思いきや、脳に電流を流されてきた患者の周辺のインタビュー、そしてその実験の目的が何であったか?などが書かれています。脳に電流って、なんと言いますか、現代行われているような、脳波の計測とか、そうしたレベルではなく、記憶を消去をして、新しい人格を形成する為の実験となります。
そんな実験の内容が冒頭部分、割かし多めの分量が割かれていて、え?これがショックドクトリン?凄く怖いんですけれど。。と考えていたのですが、徐々にそれが経済に当てはめ込まれながら事例が上げられながら紹介をされて行く形となります。今でこそ反対の人も増えているシカゴ学派と呼ばれている、新自由主義者の実験上と化していた発展途上国などで繰り返されてきて、富と権力を持つものに取って都合の良い経済であり社会がどういう過程で作られていくのが書かれている作品となります。
ナオミ・クラインのショックドクトリンについて解説をして。
Chat Gptに上記の見出しの事を尋ねてみました。本当はSEOの記事としては、本当に先日になりますが、グーグルがAIで作成をされた文章は全て検索順位を叩き落とすと。と言う事を目にしたのですが、丸ごととりあえずは引用と言う形で紹介をしたいと思います。
ナオミ・クラインの著書『ショック・ドクトリン(The Shock Doctrine)』は、2007年に出版された批判的経済書で、新自由主義的政策が災害や危機につけ込んで導入されてきたという理論を展開しています。この本は経済、政治、社会における「ショック(Shock)」の役割について深く掘り下げ、広範な事例をもとに議論を構築しています。
◆ ショック・ドクトリンの中核的な主張
ナオミ・クラインの主張はこうです:
政府や企業は、自然災害、戦争、テロ、経済危機などの「ショック状態」を利用して、通常では市民が反対するような急進的な自由市場改革(例:民営化、社会保障の削減、規制緩和)を導入する。
この手法を、彼女は「災害資本主義(Disaster Capitalism)」と呼びます。
◆ 主な事例とショックの種類
本書では多くの事例が紹介され、いずれも「ショック→改革→格差拡大・公共破壊」という構図を描いています。
事例 ショック 政策の内容 チリ(1973) ピノチェトの軍事クーデター シカゴ学派による急進的自由市場改革 アルゼンチン(1980s) 経済危機と軍政 IMF主導の緊縮政策と民営化 イラク(2003) アメリカの軍事侵攻 外資導入、経済構造の全面自由化 スリランカ(2004) インド洋津波 被災地のリゾート化・強制立ち退き ニューオーリンズ(2005) ハリケーン・カトリーナ 公立学校の民営化(チャータースクール) アジア通貨危機(1997) 韓国・インドネシア等 IMFによる構造改革プログラム
◆ 重要な理論的背景
- ミルトン・フリードマン:シカゴ学派の経済学者で、政府の介入を極力排した自由市場を推進。「危機が起きたとき、すでに用意された政策パッケージが迅速に導入される」と述べた。
- 心理的ショックとの関連:クラインは、個人がトラウマや拷問で無抵抗になる過程と、社会全体が危機によって思考停止に陥る構造を重ね合わせて論じています。
◆ クラインの批判点
- 民主主義の軽視:ショックを利用した改革は、民意を無視して導入される。
- 格差の拡大:一部の企業やエリートが利益を得る一方で、庶民の生活は破壊される。
- トラウマの悪用:災害や戦争で傷ついた人々が、さらに経済的にも追い詰められる。
◆ 評価と影響
- 世界中でベストセラーとなり、社会運動や反グローバリズム運動に影響を与えました。
- 批判としては、「陰謀論的すぎる」「経済政策の側面が単純化されている」といった指摘もあります。
◆ 関連リンク
素晴らしいですね。もう、本当にこのままで、経済の素人が書いたりするよりも、優れている内容が書かれているのは当然でしょうが、タイム差は私の方が有利になっていると思います。Chat Gptは確か、2023年までの学習しかしていないはずですからね。有料タイプの方では随時更新をしているみたいです。
何が言いたいかと言いますと、現在パレスチナでイスラエルが国際法を違反しまくりながら民族浄化をしています。私自身は40代前半になるのですが、これまでに聞いてきた範囲の中で言えば、一番の圧倒的な虐殺になりますね。
そしてアメリカ合衆国の大統領はパレスチナの沿岸部分を高級リゾートにして、そこでパレスチナ人を働かせる!と発言をしていましたが、まずもって土地の所有権などをどう考えているのか?分からない点も多々あるのですが、要するに土地の所有者なんて消してしまえ。と考えているのか?いようがいまいが、法的に強権を与えて、立ちのかす。と言う方法もあるのかもしれません。
当然ながらこれもショックドクトリンの一例となります。この書籍を読む事の一番の大きな意義は、世の中の動きをこれまでとは違った視点で見る事が出来るようになる点になります。本当にサイトを見てくれている人に対して、読んで貰いたい。と思う書籍になりますと、私自身は多くは語らない形となります。洋書独特の何個も事例を挙げる。と言う点があり、書籍を読み慣れていない人にはタフな作業となるかもしれませんが、絶対に読んでおいた方が良い書籍です。





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