維新前夜の京都の治安維持を任務として結成された新選組。「誠」の旗印に参集した剣士たちの生と死を描いた司馬遼太郎の連作短篇集を、『墨攻』や『ムカデ戦旗』で知られる時代劇画の第一人者・森秀樹がコミカライズ!
新選組血風録(一) (文春時代コミックス)(アマゾン)
第1巻に収録するのは、「芹沢鴨の暗殺」「沖田総司の恋」「菊一文字」「長州の間者」の4編。
「芹沢鴨の暗殺」は、新選組の筆頭局長となった剣豪・芹沢鴨が、その粗暴で傍若無人な振る舞いが災いして、近藤勇や土方歳三らによって謀殺されるまでを描く。芹沢の死によって、近藤・土方体制が確立された。
「沖田総司の恋」は、若き天才剣士・沖田総司を主役とした物語。労咳を患った沖田は、かかりつけの医者の娘、お悠に淡い恋心を抱く。しかし、お悠も沖田と同じ不治の病に侵されていた……。
「菊一文字」も、沖田を主役とした一篇。名刀「菊一文字」を入手した沖田だが、その刀を実戦で使用するのをためらったため、部下を勤皇派の剣士に斬り殺されてしまう。復讐に燃える沖田は……。
「長州の間者」は、長州藩の間者(スパイ)として新選組に加わった京都浪人深町新作が、二つの組織の狭間で苦悩する逸話。
『新選組血風録』は、週刊文春において2018年3月から2020年2月まで2年間にわたって連載され、動乱の京都を彩った剣客集団の群像描写と、緊迫感溢れる殺陣シーンが大きな反響を呼んだ。
司馬遼太郎・森秀樹コンビによる「文春 時代コミックス」シリーズとして、6月刊の『幕末』を皮切りに、7月に『新選組血風録 一』、8月に『新選組血風録 二』、9月に『新選組血風録 三』を連続刊行する予定。
連載作品で続巻がある作品
司馬遼太郎の作品は読んだ事がありません。活字のみの作品の事ですね。今更読もうにも、多いし、司馬遼太郎のややネガティブな話とかも聞いたりしているので、もう良いかな。と思いますが、こうしたコミックであれば、サラッと読めて良いですかね。こちらの作品は週刊文春に連載をされているのでしょうか?時々、大きなネタが出た時に文春を購入する事もあるのですが、定期購読をしている訳ではないから、分からない状態です。
今回収録をされているのは上の引用文でも書かれているように、以下となります。
- 芹沢鴨の暗殺
- 沖田総司の恋
- 菊一文字
- 長州の間者
読み終わった印象としては、ほぼ芹沢鴨と沖田の話でしたね。でも、芹沢鴨と言う人物については大まかな話しか知りませんでしたので、これはこれで、へー。芹沢鴨ってそんなんだったんだ。と思える話が満載でした。単に偉い。と言うスタートではなく、かなり強い人物であり、かつ抜け目のない人物だったんですね。
全くの個人的な話ですが、新選組のベースになる組織に金銭的な援助をした、根岸友山の家が近所になりまして、根岸の大臣(近所の人はこう言う言い方をしています)も出てくるのかな?と思いながら読んでいたのですが、根岸のねの字も出てこなくなくて、そこはちょっとガッカリでした。あまり重要な役割をしていなかったのかもしれませんね。でも、根岸線を作った人なんだよ。
新選組血風録 二(文春時代コミックス・司馬遼太郎 森秀樹)
二作品目となる今作で収録をされているのは以下となります。
- 虎徹
- 前髪の惣三郎
- 海仙寺党異聞
もう、何となく歴史に詳しい方であれば分かる部分が大きいと思いますが、一応は順番に簡単な解説と感想を書いておきたいと思います。
最初の虎徹については刀の名称ですね。近藤勇が所持をしていた刀と言う事で有名になるかと思いますが、近藤勇が持っていた虎徹は実は偽物だった?と言う事が書かれています。ちょっとあまり詳しくないので分からないのですが、これ本当なんですかね?斎藤一がさらっと刀を鑑定して、近藤さん、これ偽物だけれど、偽物の中でも話にならない位の偽物だよ。とサラッと言っているシーンが面白かったですね。
次に『前髪の惣三郎』ですが、こちらは衆道の話になります。ご存じの方はご存じ。男同士の交わりですね。それに纏わる新選組内でのドタバタ劇となるのですが、個人的に読んで思ったのが、最後の部分がボンヤリとした終わり方になっていて、後味があんまり良くない形で終わっていましたね。え?こいつ、このまま無罪放免なの?と言う感じで終わります。
最後となる『海仙寺党異聞』についてですが、明らかにモデルが小峠英二になるのですが、似せて書いているだけだろう。と思っていたら、思い切り『なんて日だ!』と台詞がありました。のちに、広沢一豊と名前を変えて。と言う下りで終わるのですが、本当に実在した人物なのでしょうか?検索した限りでは、司馬遼太郎の作品にしか登場をしていない人物となっていますね。ちょっと良く分からない部分が多いのですが、個人的には知らない人物のエピソードとなっていましたので、新鮮な気持ちで読む事が出来て楽しい作品でした。
新選組血風録 三(文春時代コミックス・司馬遼太郎 森秀樹)
三作品となる今作で収録をされているのは以下となります。
- 池田屋異聞
- 胡沙笛を吹く武士
- 油小路の決闘
鹿内薫と言う新選組の人、ちょっと知らなかったのですが、描かれているモデルは明らかに香取慎吾で、ついでに上司として草彅剛も登場をしていて、台詞の中に、新しい地図!と出てきて笑いましたね。二作目の時に、もしかして、この作品は、こう言う楽しみもあるのかな?と思っていたのですが、三作品目で、ようやく、その笑いについていけるようになりましたね。
題材が題材になりますので、まさかそんな笑いを作中にぶっこんでくるとは、こちらも思っていなかったので、笑う姿勢が取れていませんでした。気がついたので、最初から読み返してみたくなりましたね。これで、終わりになるのでしょうかね?もうあと、2巻ぐらい出て貰いたいです。
併せて読んでみよう!
こちらの作品も司馬遼太郎・森秀樹コンビになります。今回紹介をしている新選組血風録については、続きのコミックが販売をされていくのですが、勿論購入をしていきたいと思います。その場合には、別ページではなく、こちらのページの下に追加をしていく形で感想を続けていきたいと思います。
また、今回紹介をしている動画については、司馬遼太郎の別作品ですが、新選組を扱っている『燃えよ剣』のトレーラー動画になります。著作権的にアウトであろう動画は沢山ありましたが、セーフの動画は以下位ですかね。公開までにコロナが収束、ないしは今よりは安心出来る環境になってくれていたら良いですね。
新選組血風録を読んでみよう♪
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