全体主義の誘惑 オーウェル評論選

全体主義の誘惑 オーウェル評論選
全体主義の誘惑 オーウェル評論選

いま改めアクチュアリティが増しているオーウェルの思考。世界に全体主義の動きが現れつつある現在、「知的誠実」をなにより重んじ、精神の自由に最大限の価値を置いたオーウェルに学ぶところは大きい。世界が陥っている政治的窮境に一条の光を投ずる論考を精選し、新訳で送る。

目次
まえがき
一 書評:ヒットラー著『我が闘争』
二 聖職者特権――サルバドール・ダリについての覚書
三 ナショナリズムについての覚書
四 文学を阻むもの
五 政治と英語
六 なぜ書くか
七 作家とリヴァイアサン
八 書評:ジャン=ポール・サルトル著『反ユダヤ主義者の肖像』
九 ガンジーについて思うこと
あとがき

いらぬ前書き、ない解説

ジョージ・オーウェルが当時、色々なメディア。と言いましても新聞や雑誌が当時なら当然中心であったかと思いますが、寄稿をされたであろう論評が集められている書籍となっています。それはそれで価値としてはあるのかもしれませんが、どのタイミングで書かれたものなのか?年代自体は書かれているのですが、その時の欧州情勢についての解説が一切ありません。

と言う事で、余程の日本の戦前・戦後の欧州情勢を事前の知識として、それなり以上に知っている方ではないと、読んでいても、何故このタイミングでのジョージ・オーウェルの論評が大事だったのか?そもそも的を得ているのか?そうした事が分からないです。単なる言い訳になりますが、日本史専攻でしたし、日本での戦後の時の欧州情勢については、まだまだ勉強中になりますし、ジョージ・オーウェル自体については『1984』しか読んでいない状態となりますので、今の私では読んでもほとんど分かりませんでした。

ただ、非常に気になったのが、訳者となっている照屋佳男さんの立ち位置ですね。明らかに中国人共産党への警戒心を持っているのが読み取れます。もちろん、それはそれで構わないですし、個人的にも中国人共産党に対して好感は一切ありません。あとがきでは、ウイグルの事も書かれていて、申し訳ないのですが、典型的なアレだね。と言う印象を受けました。

もう私自身も年齢が年齢になりますので、今の20台前半の人であれば、記憶にないでしょうし、生まれてもいないでしょうから、知らないし興味もなくて当たり前なのかもしれませんが、アメリカがいかに難癖を付けて、戦争に持ち込むか?要するにイラクに大量破壊兵器はなかった。でも、アメリカがイラクを攻めた理由は、アメリカ本土が攻撃対象となりえる脅威があるから。だったんですね。後年になり、当時のアメリカに尻尾を振った国の首相やブッシュ自身も、情報に誤りがあった事を認めたのですが、当時の我が国の総理は訳の分からない事を口走った訳です。

今のウイグル問題への圧力を一部の国が圧力をかけている。日本もその1つとなっています。北京オリンピックに向けて、外交ボイコットをアメリカが行いましたが、圧倒的に外交的な敗北を見せてくれましたね。

勿論、ウイグルで人権弾圧が行われているのであれば、憂慮すべき事になるのですが、証拠が出て来ないんですよね。誰でもウイグルに行ける状態で、色々なメディアの人も行っているだろうに、決定的と思えるだけのウイグルでの弾圧の実態が見えてこない。

私には見えないものが見える!と言う人がいるのですが、そうした人の話を聞いても、せいぜいがイラク戦争前にアメリカの議会に呼ばれた、中東系のアメリカ生まれ、アメリカ育ちの少女の証言みたいなもので、いつもの手口なんですよね。

また、前書きの部分にて、中国人共産党の宣言文章から、無謬性について触れています。確かにそうなんでしょう。でも、もっと身近に書類改竄・証拠破棄・口を割らせない為に急遽転勤・唐突な記憶障害。こうした無謬性を全面に支持者も含めて出していた人達を私は見てきました。ジョージ・オーウェルの『1984』の世界はソ連のスターリンをモデルとしているのは間違いない事実になるのですが、それが共産主義ではなく、民主主義の国で起こっているからこそ、日本でジョージ・オーウェルの書籍が再度注目を集めているのであって、昔から政治体制が変わっていない中国が経済的に豊になってきたからジョージ・オーウェルがフューチャーをされている訳では一切ない。訳者の照屋先生は、その辺りの事を一切分かっていないのではないか?と思いました。

照屋先生の立ち位置であろう方であれば、本来はジョージ・オーウェルの作品や論評は非常に都合が悪いはずなので、曲解をされているのではないか?と思いましたね。

最初の時点で書いているように、私にはジョージ・オーウェルの当時の論評を読んでも意味が良く分からない。と言う形になってしまい、読むには早すぎた。となりますが、照屋先生が書かれている、前書きとあとがきについては、言わんとしている事は分かるのですが、違くないか?とも思いましたね。

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