ひびけ わたしの うたごえ(世界傑作絵本シリーズ)

ひびけ わたしの うたごえ
ひびけ わたしの うたごえ

冬の朝まだき、カナダに住む6歳の少女は、スクールバスに乗るため、長い道のりをひとりで歩いていきます。森を抜け、牧場を越え、林を通っていく道すがら、少女は歌を歌うことで自らを奮い立たせ、寒さを吹き飛ばします。そして、不安に打ち克った少女が、暖かなスクールバスに乗り込んだ時の表情が、何とも印象的な作品です。カナダの作家の軽やかな韻文を、カナダと縁の深い訳者が詩的な日本語に翻訳しました。また絵を描いたのは、今、世界が注目する絵本作家、モースタッド。初期の頃のどこか素朴な画風が、この世界観とぴったり合っています。

いつになっても、歌ってみよう

日本人には馴染みのないスクールバスまでの道のり。と言う話になるのですが、実を言うと、吾輩は帰国子女でアメリカに住んでいた事があり、スクールバスにも乗っていたりするので、若干気持ちが分かります。道のりとしては、こんなに遠くはなかったですし、普通に住宅街を歩いて数分の距離でしたので、そこまでの道のりを寂しい。と思った事は記憶にないですけどね。

扉を開いた箇所にある部分に、暗い状況になった時の応援歌。として。と言う事が書かれているのですが、この部分を書いているのは誰なのでしょうか?著者なのか?翻訳家なのか?出版の方なのか?その部分が明確になっていないのですが、特に書かれた事を意識しないで、本作を読みましたが、その通りですね。

怖いな。辛いな。と思っている状況では、全てのモノがマイナスに思えてしまう。それをプラスに変えていく。そのきっかけの一つが歌を歌う。と言う事が、この作品で書かれている事になるのかな?と思いますが、人生の節目節目に、物事のネガティブに捉えている物を、ポジティブに変えるきっかけにしていけたら良いですよね。

絵本。と言う事になりますので、子供が読むもの。と言う概念が強いかと思いますが、大人だって読んで良いんですよ。むしろ大人が読んで、はっ!とする事だって多いんだと思います。子供だけではなく、是非とも大人も一緒に読んで頂きたい、ふわっとした良い作品でした。

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