「仏像ブーム」を牽引してきた第一人者であり、「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親としても知られるみうらじゅん。とはいえ、「テレビや雑誌で、そのサングラス&長髪姿を見かけるけれど、何が本業なのかわからない」「どうやって食っているんだろう?」と不思議に思っている人も多いのでは?
本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を、企画、営業、接待も全部自分でやる「一人電通」という手法で作ってきた「みうらじゅんの仕事術」を、アイデアのひらめき方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで、過去の作品を例にあげながら丁寧に解説していきます。
「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」と願っている人たちに贈る、これまでに「ない」ビジネス書として話題となり、ロングセラーを続ける本書がいよいよ文庫に。
文庫版オリジナル企画として、「スペシャル対談 糸井重里×みうらじゅん」も掲載。
大発掘賞
毎年決定をされている、本屋大賞と言うのがあるのですが、その中での別部門。と言う事で、今作の『ない仕事の作り方』が大発掘賞を貰ったはずです。その割には図書館で楽々と借りる事が出来ましたね。
ブームを度々起こす男、みうらじゅん。グラビアン魂でのリリー・フランキーとの対談しか見た記憶がなのですが、自伝的な作品は、ちょっと前に読ませて頂きました。
それと、リリー・フランキーさんとの対談本は以下になります。面白いから読んだ方が良いと思います。
今作で最も衝撃だったのは、24の時の、みうらじゅんの写真ですね。すげー爽やかでカッコイイ感じなの。え?噓だろ?と思える感じでしたね。もう、みうらじゅんの存在を知った時には、怪しい雰囲気を醸し出しているルックスだったので、こいつはー、何か悪い事が楽しい事をしてくれなきゃ噓だろ?と言う印象しかなかったのですが、24の頃の爽やかな、みうらじゅんなんて、むしろこっちが願い下げです。
その辺りの話のくだりについては、今も昔も実力云々ではなく、なんとなーくで、仕事は決まるもんなんだな。と言う事ですかね。そろそろ実力勝負になってもイイ頃合いだと思うのですが、日本の場合には、本当に大きな仕事となりますと、それこそ国家絡みになりますと、足の裏を舐めて、偉い人とお友達になっていないとですからね。
別に、最近になって映画が公開をされて、一枚も売れていない時もあるけれど、海外では評価が高いらしい。クソつまらなそうな上に、やらせがあった作品の監督の事を言っているんじゃないよ!?おまけに現場でスタッフを殴ったりした監督の事を言っているわけじゃないからね!
と言う事で、本作自体は、心神が試される作品となっていて、あれこれ内容の説明をする話ではないです。
最後に、みうらじゅん氏のライフワークであり、金銭を得る事が出来ていないマイブームである、エロスクラップですが、この前、Webの記事で100冊とか超えていて、もうドントルックバック!と本人が語っていました。一度で良いから、見せて貰いたい。エロの歴史みたいなのが、きっと凝縮されているんでしょうね。
なお、図書館で借りたので単行本となりますが、現在は文庫版も出ていて、「スペシャル対談 糸井重里×みうらじゅん」も掲載と言う事で、そちらの方が読むのであれば良いと思います。
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