内容紹介
武蔵国男衾郡畠山を本拠とした在地領主・畠山重忠。「まっすぐで分け隔てない廉直な人物」として伝わるイメージの背景には、重忠のいかなるスタンスが秘められているのか。『吾妻鏡』『平家物語』諸本の記事に加え、諸系図や考古学、現地調査の成果などをもとに、在地領主としての畠山氏のあり方に鋭く迫り、重忠という武士としての生き方を描き出す。内容(「BOOK」データベースより)
武蔵国男衾郡畠山を本拠とした畠山重忠。「分け隔てない廉直な人物」と伝わるイメージの背景には、いかなるスタンスが秘められているのか。在地領主としての畠山氏のあり方に迫り、重忠という武士の生き方を描く。著者について
1974年、神奈川県生まれ。1996年。慶應義塾大学文学部卒業。2002年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、埼玉大学教育学部准教授・博士(文学) ※2018年11月現在
【主要編著書】『畠山重忠』(編著書、戎光祥出版、2012年)、『常陸真壁氏』(編著書、戎光祥出版、2016年)、『南北朝遺文 関東編』第2~7巻(共編、東京堂出版、2008~2017年)著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
清水/亮
1974年、神奈川県に生まれる。1996年、慶應義塾大学文学部卒業。2002年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、埼玉大学教育学部准教授・博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ストイックな内容の書籍
著者の清水さんの書籍は初めてとなるのですが、根本的に真面目で実直な方になるのかな?とイメージします。要するに、読むのが素人には難しい内容です。余程、畠山重忠を追っている人であったり、歴史資料を探している人向けですね。ストーリー性が希薄な形となっていて、スラスラと読むのは難しいです。
それでも、良い勉強になりました。私自身は超ピンポイントになるのですが、村岡の近くに住んでいて、この村岡に平良文が支配していたと言われている地名になっていて、へー!と思える点は多々ありました。
畠山重忠の実像に資料から読み解いていく形の流れの書籍となっていて、全体を理解をする事は困難な気持ちがしたので、そこだけに集中をして理解をするようにしておきましたが、お陰様で多少なりとも、ちょっと広範囲になりますが、地元の英雄について理解をする事が出来ました。
実直で自負心があり。と言うのは、自分の中でイメージをしている、秩父市民そのものですね。秩父市民については、あれです。秩父をバカにする事はあっても、秩父市民をあまり本気で怒らせてはいけない。と個人的には思っていまして、本気で怒ると秩父騒動を引き起こす可能性がありますからね。
本書とは直接的には関係はないのですが、姉妹サイトもやっていまして、そちらで、今回の畠山重忠に関連をしていたり、やや関連をしている場所についても訪れた事がありますので、その辺りを紹介しておきます。今見たら、鶴岡八幡宮とかも行っているのですが、そちらのリンクはしていませんでしたが、良かったらダラダラと見て頂ければと思います。
→足利基氏の塁跡案内板
→菅谷館跡
→宗悟寺(東松山)
→息障院(伝範頼館跡)吉見町
→吉見観音(安楽寺)
本書の事で言えば、もうちょっとエンターテインメント性が欲しかったです。中世の歴史は、どうしても地味な時代の形になっていて、そもそもの前提知識を得る機会があまりない人が多いと思いますし、私自身もそんなに詳しくない時代になりますので、前提知識が不足している状態となっていましたので、読んでいて、ちょいちょいとつまづいてしまいました。
コメントを残す