鬼平と梅安が見た江戸の闇社会

鬼平と梅安が見た江戸の闇社会
鬼平と梅安が見た江戸の闇社会

池波正太郎が著した時代小説の不朽の名作『鬼平犯科帳』と『仕掛人・藤枝梅安』は、100万人都市へ成長した江戸の町を舞台としている。
町人文化が花開いた時代、江戸はカネと暴力がはびこる闇社会があった。
火付盗賊改として奮闘する鬼平と兇悪人に死の制裁を与える梅安が見た江戸の最暗部とは、どのような世界だったのか。

鬼平犯科帳も梅安も見ていませんが楽しめました!

鬼平犯科帳であったり、『仕掛人 藤枝梅安』を見ている人であれば、もっと楽しめる作品になっていると思いますが、見ていなくても充分に楽しめる作品と個人的にはなりましたね。色々と勉強になりましたが、現在も続く、イメージと言うのが形成をされた部分であったり、現在とは真逆の価値観になっている点もあったり面白いですね。

例えば入れ墨ですが、よく犯罪者の印として使われた。と言う話がありますが、まず、それは事実です。そしてそれが行われていたのは、江戸時代になるのですが、入れ墨=反社となったのは明治時代になってからが主となっていて、江戸時代には鳶職などや飛脚の人達も入れ墨をしていました。

これはねー、ちゃんとした理由があるんです。例えば鳶職であれば、一人親方が主で案件につき、人が集まる。だからあまりお互いの事を知らないケースが多い。そして鳶職ですから、落下をして残念ながら亡くなってしまうケースもあるのですが、はっきりと書いてしまうと、顔がひしゃげて、誰か分からない状態になる事もあります。それでも背中などに入れ墨を入れておけば、誰か判明をする。いわば個人を表すシンボルでもあったんですね。

飛脚も同じような理由で、途中で道を間違えて飢え死にしたり、山賊に襲われて殺されてしまったり。と言うケースがあっても入れ墨で判別をして、遺族に亡くなった事を知らせる事が出来たんですね。入れ墨なんて、所詮は明治になって、一方的に悪しき風習扱いをされただけで、別にどうって事はないですね。入れ墨を入れて見せつけて威嚇をしてくる人は迷惑ですが。

他にもヤクザの起源や江戸時代のヤクザとかありますが、もうヤクザだらけですよね。なんせ江戸の町人は博打が大好き。と言う事で、そこら辺で博打をしていたみたいですからね。良く日本人は勤勉で。と言う話を聞きますが、あんなのは大噓も良い所で、ちょっと前のバブルの時代には土地転がしを散々して博打に興じていたのが日本人です。

後は、やはり?原の遊郭ですよね!有名な遊郭の女性を妾にしたり嫁に貰うのは憧れの対象だった!と言うのが当時の価値観で今とは違う価値観になるのかな?と思います。どうして、日本人は性に対して、ここまで変に厳しくなったんでしょうね。勿論、西洋の価値観のせいになるのですが、これは十返舎一九の東海道中膝栗毛にも描かれていて、私自身は知っていたのですが、当時の旅館は、娼婦がわんさか、当たり前のようにいましたり、なんでしたら、昭和の時代の小さな飲み屋で働いている女性も娼婦が多かったみたいです。この辺りはの昭和の話については、水木しげる先生の作品にサラッと書かれていて、え?そうだったの?となりましたね。お金の一部は飲み屋の店主に入っていたのでしょうが、私自身はてっきり、飲み屋がやっていけるのは、酒と言うのは日持ちをして、利益率がべらぼうに高いからだけだと思っていたのですが、そうした方法でアングラマネーを稼いでいたから、やり繰り出来ていたんですね。

と言う事で、これまでに勉強をしてきた知識にも、少しびびん!と反響をさせる事が出来たので、最初の時点でも書いていますが、鬼平犯科帳も梅安も見ていませんが、ほー!となる事も多く書かれている良い本でした。妙に古本では出版されて間もないのに安くなっている理由が良く分からないのですが、お値段以上の価値ありの作品となります。リアルな庶民の当時の暮らしなども知れて良いですよ。

鬼平と梅安が見た江戸の闇社会を読んでみよう♪

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