しろいろの街の、その骨の体温の

しろいろの街の、その骨の体温の
しろいろの街の、その骨の体温の

2013年に三島賞を受賞。
14年に第一回フラウ文芸大賞受賞作の文庫化。
クラスでは目立たない存在である小4の結佳。
女の子同士の複雑な友達関係をやり過ごしながら、習字教室が一緒の伊吹雄太と仲良くなるが、次第に伊吹を「おもちゃ」にしたいという気持ちが強まり、ある日、結佳は伊吹にキスをする。
恋愛とも支配ともつかない関係を続けながら彼らは中学生へと進級するが――
野間文芸新人賞受賞、
少女の「性」や「欲望」を描くことで評価の高い作家が描く、女の子が少女に変化する時間を切り取り丹念に描いた、静かな衝撃作。

何だかおっかない作品でした

著者の村田沙耶香さんと言えば、『コンビニ人間』が代表作になるのでしょうか?小説と言うジャンル。特に女性の作品になりますと、あまり読む機会がないのですが、ブックオフのセールスでちゃんとした棚ではない場所に置かれていて、いわゆる表紙のジャケット買い。と言う形になると思いますが、とにかく購入をして読んでみまました。

結論として言えば、作品の概ねのバックボーンも含めて理解をするには、それなりの年齢の人ではないと分かりにくいと思います。主人公は小学生の女の子で、中学三年生になるタイミングで作品としては終了となるのですが、いわゆるバブル当時に出来たニュータウンが舞台になっています。今どきの若い子(20代前半位まで)になると、そもそもバブルを知らないと思います。私自身もバブル時代を働いている現場の人間としては理解をしていないのですが、隣町がいわゆる高坂ニュータウンと呼ばれている場所になります。綺麗に区画をされてバブルの頃に大量に同じような見た目の住宅が立ち並び、人口も急増。ギリギリ都内で働けるだけの距離感。と言う事もあり、住宅を購入した人の多くが都内の、それなり以上の企業で勤務をしていたのではないでしょうか?

少なくとも、私自身が中学生の頃では、一番学力として優秀なのは、その高坂にある白山中と言われていました。バブルが崩壊して、駅前もしょぼい状態のままとなっていて、現在は大東文化大学によって支えられている印象を受けるのですが、子供の学力が優秀だったので、多くが大学に行き、都内の企業などで働いていて、人口の還元と言えば良いのでしょうか?いずれしてにも、子供達が帰って来ない現象が起こっていて、白山中も、かなり生徒の数が減少をしている。と聞いています。

その近くにも、鳩山町と言う場所がありまして、こちらもニュータウンと呼ばれているのですが、当時は住宅で億を超える値段の住宅だったのではないでしょうか?現在は雇い止めで凌いでしっかりと退職金と恵まれた年金生活で生活を送っている高齢者だらけ、埼玉県内でも、幸福度が高いエリアとして有名ではありますが、特に何もないです。住宅のローンも払い終わり、生活に困らない年金生活で行くのはスーパー位で、後は近所の友達と遊んでいるだけ。と言う感じですかね。

ニュータウンのそれぞれの顛末になりますが、その辺りは、ごめんなさい。本書そのものとは関係ないです。ただ、そうした大きな流れみたいなものを理解していると、より本書については理解をしやすくなるのかな?と思います。
作品としては小学生の頃から始まり、仲良し三人組だった友達同士も、中学生に上がる頃には、ヒエラルキーの世界で分かれていく。主人公はどこか頭のネジが外れているのではないか?と思える位に少なくとも私自身から見ると思えてしまいますね。作品出版当時は2012年となりますので、当時は問題なかったのかもしれませんが、これを今の時代に出版出来るか?と言われたら、かなり怪しいですかね。

登場をしている男子生徒も中々のパンチが効いていて、私自身にも中学生の時代がありましたが、ここまで酷い男子生徒と言うのもいなかったのではないか?と思いますが、どうなんだろう?

全般的にツボに入りやすい対象となるのは、今(2022年時点)であれば、アラフォー前後の女性向けの小説です。出版当時であれば、アラサーと言う事になっていたと思いますが、著者である村田沙耶香さん自体も私自身と年齢的に近いので、ニュータウンと言うのが出来て、このままグイグイ行っちゃうぞ!と周りの大人が威勢の良い事を言っていたのに、突然元気がなくなった。と言うのを見てきた世代になると思います。

しろいろの街の、その骨の体温のを読んでみよう♪

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